ワイン専門平野弥の実店舗が新装オープンしてから2週間が経ち、看板やリーフレットも出来てお店
らしくなってきた。本日は泡のお試しワイン会。
・Nadal Cava Brut NV ナダル カヴァ・ブリュット @スペイン(2000ぐらい)
泡は細めの線で立ち昇る。香りにスパークリングらしい高めのトーンのリンゴや果実が少しあり、味わいは
軽快で軽い。単体だと物足りないが、料理に合わせて飲むとすっきりしておいしく飲める。
・C.B.L.S.A. bodega Cava Del Principe NV カバ デル・プリンシペ @スペイン(1400ぐらい)
甘味があるがあり、あまりワインを飲まない人でも飲みやすそうな泡。
・Champagne Beaufort André & Jacques Polisy Brut Reserve シャンパーニュ アンドレ・ボーフォール ポリシー・ブリュット・レゼルヴ(6000ぐらい)
やや大きめだが泡立ちがシュワシュワとよく、柑橘系を含む高いトーンと冷涼さがあるいい香り。
飲むと梅、プラムの風味が全体の印象を締めるが泡は柔らかくミネラル感もある。この梅風味はバラツキ
から来るものか作り手がビオ生産者というところからくるのだろうか。この状態ではCHOYAのウメッシュ
を想像させるが、要素は色々とあるので梅風味が収まればシャンパーニュとしておいしいと思う。
・Champagne Jean Velut Brut a Montgueux
なぜか記憶に残ってない。普通だった?
・Champagne Frédéric Maletrez Premier Cru Chamery フレデリック・マルトレ(5700ぐらい)
本格的な香りと味わい。泡と酸味、ミネラルに少しの果実味が一体感を持ち、舌の上で厚みをほんのりと
持ちながら泡で軽快さも感じられる。本日5本の泡の中で一番おいしい。
・Pierre Levasseur demi Pont-l'Eveque(ポン・レヴェック)
AOCのポン・レヴェックでサイズが半分(demi)のもの。Levasseur社はこのチーズで優良な生産者らしい。
まだ若く熟成したトロトロ感はないが、室温になれてくると少しトロッとした舌触りとなった。熟成が進
んでない分フレッシュさも持ち、皮の部分の適度な弾力とウォッシュらしい濃厚な香りと風味が混ざり、
ワインやパンと合う。これもおいしいが、やはりウォッシュタイプはエポワスが最高。
・料理盛り合わせ
お肉やハム、各種サラダなどの盛り合わせ。パンも色々あった。
・Sシェフ提供 2つの鴨オレンジソースと彩り野菜のフォアグラのせ
鴨の弾力ある歯応えと旨みにオレンジピール入りのソースがかかっている。彩り野菜は豆の味が高いトーン
を持ち、その甘味がアクセントになっている。フォアグラは甘味があり、後半きれいに消えていく。
抜栓されていたルージュ・ジューもいっしょに飲むと、やはりフレンチにはブルゴーニュが合うのが分かる。
・Rouges Queues Santenay Rouge 2006(ルージュ・キュー サントネイ・ルージュ)
どこまでも澄んだフレッシュ・フルーティで平面に進む水面だった印象から、今はブルゴーニュらしい酸
と共に果実味が少しボリュームを持ち、後半に細かいタンニンがある。
・Domaine de Figueirasse Syrah Grenache 2007 フィゲラス シラー・グルナッシュ @南仏 (1500ぐらい)
南仏らしい柔らかい味わい。
・Domaine de Figueirasse Chardonnay 2009 フィゲラス シャルドネ @南仏 (1500ぐらい)
こちらも薄く柔らかく、フランスの何もない片田舎で桶からすくって飲んだときのようなテイスト。
・Cycles Gladiator Pinot Noir 2008 @U.S. サイクルズ・グラディエーター(1600ぐらい)
果実の甘い香りが主体で、アタックから前半は甘味と酸味がスーッときれいに流れていき、中盤から後半は
カリフォルニアらしい果実の甘味が他の要素を上回ってくるが、酸がしっかりと支えているのでコテコテで
はない。とても飲みやすい。最後に少しモッタリ感があり、記憶を辿るとヴィンテージの特徴っぽい。
香りや味に赤い果実が4-5種類あり、果実味が前半からのってバランスが取れていた以前のニューワールド
系から比べると、これは前半はニューワールドよりもブルゴーニュ寄りで、後半がニューワールドな味。
・Mas de Janiny Le Temps des Gitans Syrah 2009 マ・ド・ジャニーニ ル・タン・デ・ジタン シラー @南仏 (1600ぐらい)
シラーっぽくない。色々な葡萄の種類が混じっているときの味わい。ジゴンダスのワインが思い浮かんだ。
・Chateau Haut-Colombier Sauvignon 2009 シャトー・オー・コロンビエール ソーヴィニヨン(2000ぐらい)
シャルドネを飲みなれていると、ボルドーの白というとぼやけた印象を受けるが、これは白と緑の柑橘系の
味わいがあり、酸も細めだがきれいに余韻までずーっと進んでいく。状態がいい。
・Chateau Haut-Colombier Rouge 2008 シャトー・オー・コロンビエール 赤(2000ぐらい)
普通。ちょっと渋めだった?
・Maurel Vedeau Living earth Rive Gauche 2007 モーレル・ヴドー リビング・アース リーヴ・ゴッシュ(1500ぐらい)
ラングドックのワイナリーが作る、聞こえがいい名前のワイン。フランスなのに英語表記なのでかなり
狙っているっぽい名前。有機栽培葡萄100%のオーガニック・ヴァン・ド・ペイ。味は普通。
・Chateau Haut-Mondain 2006 シャトー・オー・モンディーン(2000ぐらい)
普通。
・Domaine Cordier pere et fils Bourgogne Blanc Jean de la Vigne 2009
(ドメーヌ・コルディエ ブルゴーニュ・ブラン ジャン・ド・ラ・ヴィーニュ)
いつもながら安定したおいしさのコルディエ2009年。この透明感と旨み、ミネラル感のバランスがすばらしい。
これがあると、普通のワインがかすんで見えてしまう。
・松本酒造 桃の滴 純米吟醸酒
純米吟醸酒ということだが、醸造酒のような印象を受ける。粘度は低い。
・松本酒造 呑足味知 純米酒(のみたりてあじをしる)
昔の純米のコテコテな風味の味わい。粘度は低め。
本日も15本+日本酒2種と沢山飲ませていただきました。ご馳走様でした。
この手のお試しワインでは普通状態が悪いものもかなりの確率で入っているが、今回のものは全体に状態が
よく、今回のワイン取扱いインポータがいいということが分かる。状態がよければ、どんなワインでも飲める。
品質、品位ではやはりエスプリデュヴァンのもの、今回だとルージュ・キューとコルディエが断トツで
コストパフォーマンスが高く、おいしい。
ワイン専門平野弥
横浜市都筑区荏田南町4212-1 045-915-6767