2016年2月7日日曜日
シャンパーニュ メゾン・プネ 飲む前の保管温度違い比較
1月中旬に試した環境の違いによって香りや味わいが異なるか比較し、飲む場所の違いではないことは確認できました。今回は残る3項目のうち、3を比較します。
1. 輸送完了からの時間経過(空輸で持ち帰った方が1ヶ月早く日本へ到着)
2. 輸送の違い(航空便と船便)
3. 保管温度(横浜基点では8℃に1週間以上置いてから開ける、平野弥では13-14℃から急激に冷やして10℃に下げる) ★これ
4. 環境(室内 or テラス) ★前回この影響を排除
エスプリデュヴァン輸入品を2本持ち帰り、1本は8℃で保管、もう1本は13℃で2週間保管したものです。同じ銘柄、ボトル番号は2番違い、写真でピンクのマークをつけた方が8℃保管したものです。
急激に冷やすのを嫌い、まずはセラーから出して運んだ温度そのものです。温度の違いがあるかもしれませんが、泡の発ち方は8℃保管は中心に泡が柱のように昇り、液表面に出たところで放射状に広がる。一方で13℃保管品はやや粗いめの泡が1箇所ではなくある範囲をもって沢山広がりながら立ち昇る。香りは大きく違わないが味わいは異なり、8℃に2週間保管したものは密集した味わいとまとまり、周囲は柑橘の酸で明るく開放的に広がっていく違いがある。比較すると13℃は味わいも平べったい。揺らしたことと、移動による温度の変化もあってかともに温度が上がると柑橘のピールにある苦味を伴う。あとで冷やして落ち着いてくると苦味が収まった。
広がり方は右側の8℃保管の方が広がっている。保管温度とは関係ないがボトル番号が2番しか違わないのにコルクの刻印が違う。
一本だけ飲んだら気にならないし、気がつかないかもしれないぐらいのニュアンスの話です。ただ、この後に開始されたワイン会では感度が高い方が多く、皆さん違いを言い当てていました。最大のパフォーマンスを求めるのであれば保管温度の違いもお試しください。
ワイン専門平野弥
横浜市都筑区荏田南町4212-1 045-915-6767 13:00-19:00 月火休