V.P.と称されるキュヴェ。現地で入手したボトルで、貯蔵期間72ヶ月、澱引きを示すデゴルジュマンの日は2013年7月となっている。
低温スタート。いい香り、抜栓、グラスに注ぐなどをするたびに香りがどんどん膨らんでくる。シャンパンらしいクリームをヴェールのような薄い生地でまとい、沢山の花々、奥からは中実な蜜などが渾然一体となって香る。そして調理途中のいちょう切りしている大根や人参などの野菜なども富士山を囲むような雲のようにいる。味わいも深みがあり、密度も高く、香りと味わいが調和して豊かに表現をしてくる。
エグリ・ウーリエは好きなシャンパンだが、V.P.だけは好みから外れていた。今までのは何かの間違いかと思っていると、温度が多少上がった瞬間から苦味が出たり、バランスが崩れてきた。10℃ぐらいでも十分に香りや味わいが豊かなので、V.P.についてはその温度でキープすることがおいしく飲むコツかもしれない。新たな発見でした。
Egly Ouriet
9 Rue de Trepail, 51150 Ambonnay,france +33 3 26 57 82 26