2010年5月21日金曜日

ドメーヌ・コルディエの醸造家Christophe Labruyére氏をお招きして

ワイン会 ドメーヌ・コルディエの醸造家Christophe Labruyére氏をお招きして
主催 エスプリデュヴァン @Vin et cuisine A.k.



今回は平野弥ではなく、エスプリデュヴァンが主催。場所はいつも通り、A.K.さん。
段々立派になってきている資料があり、スタートはこんな感じ。


ドメーヌ・コルディエの醸造家であるクリストフ・ラブリュィエさん(Christophe Labruyere)が到着。
ブルゴーニュワインの試飲会のために来日され、この日の昼にホテルオークラで開催されたらしい。


クリストフさんの自己紹介の後、ご本人から皆のグラスに注いでもらう。
ネゴシアン部門のMacon-Vergisson La Rocheで乾杯。



ツナなマグロ、魚のブルルスケッタや、チーズが入りベーコンで巻かれたミートローフ。
ベーコンの燻製された風味がコルディエのワインと合う。



レバーとサラダ、マグロ?のソテー。レバーはワインの風味がついていておいしい。赤系のワインの
味に感じたが、白ワインとロゼを使って作られたもの。


今回は立食スタイル。2F スペースいっぱい。
・Beaujolais Villages Rose "Josèphine Rose" 2009 (ボージョレ・ヴィラージュ・ロゼ・ジョセフィーヌ・ロゼ)
 甘いベリーの赤果実の香り。甘味がぱっときて、その後はさっぱりしている


・Saint Veran En Faux 2006 (サン・ヴェラン・アン・フォー)
 厚みがあり、立体的な膨らみがある。輪郭はほわっとしている。

・Pouilly Fuisse "Vignes Blanches" 2006 (プイィ・フュイッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ)
 ヒンヤリとした雰囲気を出す香りと、ピーンと張った鉱水の面を思わせる味わいで、水面から3cm
 程度が張っていて、それ以下はもう少し緩くゆったりと波打っている。おいしい。


タルトフランベと、キノコと帆立。「写真撮ります」というと、3名の方が皿を支えてくれました。



・Corton Charlemagne 2006 (コルトン・シャルルマーニュ)
 すーっと舌に流れ込み、少しの静けさの後に舌にじわじわと入り込んでくる。入り込んだ舌の中から
 全体が層状にぐぐぐっと隆起し、厚みを与えてくる。輪郭は穏やかで、香り、味わいともに華やか。
 味わいの変化に世界観とストーリーがある。おいしい。本日一番。

 樽の風味は他の銘柄と比べるとかなり少ないものの、圧倒的な果実のおいしさがあるこのワインでは
 全体のバランスから、もうほんの少し樽が抑えられた方が好み。
 これをクリストフさんに聞いてみたところ、
 「いい質問だ。人によって味覚や感じ方が違うので一概にどのエキリーブル(バランス)がいいかは
  言えないが、私の好みからすると、このワインは樽を抑えた方がいいと思う」
 と同じ意見だった。

・Pouilly Fuisse Juliette La Grande 2006 (プイィ・フィイッセ ジュリエット・ラ・グランデ)
 甘口ワインであるジョセフィーヌ。濃いめの甘味をもった層が厚みを持ち、立体的な球状で外郭は
 ほわほわとしている。中心部の核は苦味が集中しており、ギューッと圧縮されている。
 以前に同一ヴィンテージを飲んだときより、苦味が強く感じられた。この苦味もない方が好みなので、
 コルディエとしてはこのバランスが好みなのかをクリストフさんに質問してみた。
 「確かに苦味がある。これは欲しい味ではなく、望んでいる要素ではない。ワイン作りでは化学変化で
 味の構成がきまるため、何が原因でこの要素が出ているのかは分からない」 とのことだった。



クリストフさんは気軽に話をしてくれ、フランス語と英語が飛び交っていた。後半は写真撮影会のように
なり、人によってはクリストフさんにカメラを渡して撮ってもらったり。記念に空ボトルにサインしてもらった。




本日も沢山飲ませて頂きました。ご馳走様でした。
知らない人同士でも色々会話が弾んでいたり、賑やかで楽しいワイン会だったが、写真を振り返って
みると、飲んでないワインや食べてない料理が結構ある。
また、フランスの人は女性好きらしく(定説?)、クリストフさんから日本女性のナンパの方法を質問された。
うまく回答できませんでしたけど・・ブルゴーニュの醸造家で、凛々しいクリストフさんならモテルでしょう。