2010年4月14日水曜日

大丸東京店 第77回 世界の酒とチーズフェスティバル

店名   大丸 @東京店
イベント 第77回 世界の酒とチーズフェスティバル

半期に1度の恒例になっている大丸東京店の「世界の酒とチーズフェスティバル」
数々のインポータが選抜したワインを試飲でき、さらに通常より安く購入できる(場合が多い)
本日が初日で15:00ぐらいの変な時間に行ったので、適度な混み具合で回りやすい。
今回は主にフランスで、インポータも知っているところに絞って試飲してみた。



1店目は徳岡さん
知らないインポータさんだがエスカレータ前すぐにあったのと、自然派ということで試飲
・AROMO SAUVIGNON BLANC ヴィーニャ・エル・アロモ ソーヴィニヨン・ブラン @チリ(1050)
 自然派の変な癖がなく、スッキリして果実味もあり飲みやすい。SBらしい味わい。コスパは高め。
・BODEGA PIRINEOS MESACHE BLANCO ボデガ ピリネオス メサーチェ ブランコ @スペイン(1302)
 シャルドネ、ゲヴェルツトラミネール、マカベオを混ぜたもので、厚みもあり、酸もある。
・SELAKS PS SAUVIGNON Blanc セラックス ソーヴィニヨン・ブラン(1732)
 リースリングと聞き違えて、飲んでみて印象がまったく違ったので、なんで?と考えてしまった。
 そのため、味をよく覚えていない。
・CHATEAU DE RIPAILLE VIN DE SAVOIE CHド リパイユ ヴァン ド サヴォワ 07(2163)
 ジュラ地方というと、ボールナールが思い浮かぶが、こちらは樽が利いており、風味はアルザス風

2店目は隣のディオニーさん
こちらも知らないインポータさんだが、隣にあった自然派
・BONNET-HUTEAU MUSCADET LES GAUTRONNIERES 2007 ボネ・ユトー ミュスカデ・ゴートロニエール(1502)
 ミュスカデっぽい華やかな香り。味わいもそれらしい
・DOM MARC TEMPE PINOT BLANC ZELLENBERG 2006(2615)
 ドメーヌ・マルク・テンペ ピノブラン・ツェレンベルグ
 厚みもあり、酸も利いていておいしい。購入しようと思ってたのに忘れてしまった
・LE TEMPS DES GITANS PREMIERE JOIE 2009(1407)
 ル・タン・デ・ジタン プルミエール・ジョワ
 フレッシュな果実いっぱいの味わいで、田園風景の中で樽からコップをすくって飲むような感じ。
 ルイ・ジュリアンと似たテイストでまさに自然派で田舎造りという印象。
 インポータさんのホームページによると、ラングドックでジュリアン兄弟が作っているとのこと。
 ルイ・ジュリアンとは関係があるのでしょうか。



3件目は久和物産さん、Nutty Selection
・Domaine Chevrot Maranges Sur Le Chene 2006(3423)
 ドメーヌ・シュヴロ マランジュ・シュール・ル・シェーヌ
 このマランジュ06を最後に飲んだのはいつだろう。果実のボリュームがあり、酸も利いていておいしい。
 タンニンは後半から少し感じるので、もう少し先の方がさらにおいしくなるかもしれない。
・Domaine Alain Delaye Pouilly Loche プイィロシェ(2488)
 プイィ・フュッセと思って飲んでください との前置きがあったので、よく分からなくなってしまったが
 それとは違い、柔らかな物腰で果実味や酸が控えめにくる印象。普通においしい。
・Domaine Chevrot Bourgogne Aligote "Cuvee des Quatre Terrois" 2007
 ドメーヌ・シュヴロ ブルゴーニュ・アリゴテ "キャトル・テロワール"
 シュヴロさんなのに見たことがないエチケットだと思い試飲したが、飲んでますね。すっきりしている

4店目は隣の八田さん
・Mont Tauch Vin de Pays d'Oc Viognier Les Garrigues 2008(997)
 すっきりしている。この値段ならあり
・Verget Macon-Villages 2008 ヴェルジェ マコン・ヴィラージュ(1900)
 意外にもマコンに持っている印象とは違い、柔らかい味わい。
・Dmaine Parent Bourgogne Chardonnay(25XX)ドメーヌ・バラン シャルドネ
 こちらはまさにブルゴーニュの白といった味わい
・Michel Gros Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Rouge
 香り、味ともにピノのお手本的な味わいで、薄いが繊細でしっかりしている。状態も非常によく
 酸やミネラルが奥へと伸びていき、このクラスとしては余韻が長い
・Domaine Gros Frere et Soeur Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Rouge(2877)
 ミッシェル・グロと比べ、もう少し骨格がしっかりしている印象で、やはり状態は非常によく、奥へと
 伸びていく感じが心地よい。
・Domaine Anne Gros Jean-Paul Tollo Les Carretals Minervois 2008(3958)
 アンヌ・グロ&ジャン・ポール・トロ レ・キャレタル
 アンヌ・グロ夫婦がラングドックのカリニャン100%で作ったワイン。ラングドックらしさと、一面は
 ブルゴーニュっぽさもあるもので、バランスが取れている。ピノに感じられるやさしさがある。



この他、珍しいカナダワインのインポータさんや、カリフォルニアワインのインポータさんで
試飲させていただいた。

次に豊通食料さん
・Domaine Michel Bouzereau Bourgogne Aligote 2007(1900) ミシェル・ブズロー アリゴテ
 シュヴロさんの通常アリゴテと同等のおいしさ。それよりも少し厚みがある
・Nicolas Potel Rully Blanc V.V. 2007(2373)
 ブルゴーニュらしい味わい。やや柔らか味がある
・Domaine Gros Frere et Soeur Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Blanc
 など他にも赤白飲ませていただいたが、とびっきりは
・Nicolas Potel Cote de Beaune Villages 2002(3034)
 香りは本格的なものだが、このクラス+α程度の膨らみ方だが、口に含むと一瞬の静けさの後に
 ある程度の核をもった果実の旨味成分の塊から全方向は放射状にふぁーっと膨らんでいく。
 このクラスでこの味わいはすごい。ちょっとクラッときた。全開に開いている。

最後に大丸さんの子会社という大興さん
コルディエも扱われているが、それ以外のマルサネなど色々と試飲させていただいた。
・Vincent Dureuil Janthial Rully Blanc-Les Maizieres(4032)
 ヴァンサン・デュルイユ・ジャンティアル リュリー・メズィエ
 噛むような感じや、トロッとした舌触り、酸の張りなどモンラッシェの雰囲気がある。
 コルディエのフィーヌ・ジョセフィーヌの方が厚みがさらに厚いが、価格を考えるとお買い得。
・Vincent Dureuil Janthial Rully Rouge - En Guesnes(4032)
 ヴァンサン・デュルイユ・ジャンティアル リュリー・ルージュ アン・ゲーヌ
 これもいい。いったん静けさの後に力強いボリュームが現れ、周囲を酸が囲み、甘味がほんのりと
 舌先にのってくる。食事に合わせると、少し甘味が多めだが、単体ならかなりよいバランス。
 メズィエでもそうだが、こんなにいいワインを試飲で出していいの?という感じ。

今回は非常においしいワインが沢山あり、すごく楽しめ、うれしいアイテムも沢山入手できた。
試飲したものでは、八田さんのミッシェル・グロ、グロ・フレール、豊通さんのポテル02、
大興さんのヴァンサン・デュルイユ・ジャンティアルがよかった。その中でもポテル02はすばらしい。