2016年4月23日土曜日
フランスから持ち帰りのミニワイン会 @平野弥
2016年4月上旬に渡仏していた平野さんが主催のミニワイン会。いつもながら直前(前日の夜)に連絡があったのに参加者はスタッフの方を含めて11名も集まった。
早く到着したので2種類を試飲させていただいた。
Domaine Régis Minet Pouilly-Fumé Vieilles Vignes 2014
(ドメーヌ レジ・ミネ プイィ・フュメ・ヴィエイユ・ヴィーニュ)
香りや味わいは清涼感があり、酸がキラキラと光る。川の流れは穏やかで幅はそれほど広くない清流のように味わいが流れ、日差しを受けて水面のうねりが反射して光っているような印象を受ける。
Domaine des Amouriers Suzanne
(ドメーヌ・デ・ザムリエ スザンヌ)
抜栓から3日経過しているボトル。香りは取りにくい。味わいはスーッと赤果実が明るく流れていったかと思うと、そのあとに濃い味わいが出てきてどっしりと重さとしてのってくる。
開催です。
手作りの生春巻き。土地の野菜たっぷりでジャクジャクした歯ごたえで、嫌いな人のためにパクチーは別添えにされている。
Andre Robert Volupte NV
(アンドレ・ロベール ヴォリュプテ)
甘く丸い香りの奥からハッカやショコラが湯気のように湧き上がる。やさしさと柔らかさ、落着きあり、まとまっている。2月のときと比べて各段によくなった。
サーモンのサラダ。ドレッシングがよい塩梅。
Andre Robert Pauline NV
(アンドレ・ロベール ポリーヌ)
少し温度は高め。きれいな細かい泡が立ち上る。香りにはコクがあり、クリーミーさや熟成も入りシャンパンらしい。ウリも適度に交じりバランスがよいいい香り。柔らかく丸く、果実の甘さがしっかりしているが、繊細な泡が舌を刺激しているのでバランスがいい。おいしい。
Andre Robert Esprit NV
(アンドレ・ロベール エスプリ)
シャンパンらしい香りで、ポリーヌと同じ要素でウリも香る。香りに少し緊張感がある。味わいにも緊張感がああり、抜栓の関係もあり舌触りの泡は少し粗めになった。
アンドレ・ロベールは柔らかく包み込むような温かさが好きなところであるが、このエスプリは緊張感があるためアンドレ・ロベールに求めているスタイルと一致しない。
チーズも入ったテリーヌは肉々しい。カット枚数で購入する方式のようです。
パン2種類
OBさん手作りの鶏ももの煮込み。骨から身がほろっと取れる。
Andre Robert Rose NV
(アンドレ・ロベール ロゼ)
泡がきれい。クリーミーさもあるシャンパンらしい香りで、これにもウリがある。泡が少し荒く、苦みが少し強め。香り味わいともにシャンパンらしさはしっかりとある。
金陵の皮付き豚とアヒル。安定したおいしさ。
平野さんお手製の筑前煮。和だがシャンパンとも合う。
Andre Robert Seduction 2007 ★1本目
(アンドレ・ロベール セディクション)
少し大きめの泡が発つ。焼きリンゴ、熟成感、少しのウリなどが香り。味わいが後半にかけてグググっと力強さがのってくる。2月に試飲したときには要素が個々にあったものが今はまとまりを持ち、十分以上の味わい。
Andre Robert Seduction 2007 ★2本目(ほぼセラー温度)
(アンドレ・ロベール セディクション)
こちらは香りが発つ。そして味わいもグググっと押し寄せる波のような力強さで訴えてくる。一体感もあり現地で飲んだ力強さに近い。これぞセディクションと言える味わい。
さまざまなチーズ。色とりどりで味わいも色々。
少し甘味のある牛乳風味と、ハーブが入ったスナック。
Jean Fournier Marsannay Rose 2014 ★仏から持ち帰りボトル
(ジャン・フルニエ マルサネ・ロゼ)
緊張感ある香り。甘い果実の甘味あり、ミネラルがパーンと水平面に張る。澄まし汁のように澄んで、かつ旨みもある味わい。2013年よりシャープに感じる。
Domaine François Carillon Puligny-Montrachet 2013 ★仏から持ち帰りボトル
(フランソワ・カリヨン ピュリニー・モンラッシェ)
パーンっと弾ける香り。柑橘の果皮がググッと出てくる。白粉、白コショウなどの香りの要素がパラパラと入れ替わる。基底に目をやるとミネラルが張っていてその奥には湿った感じがある。ケムケムした香りもあって上品。味わいは丸く、緩めで果皮の苦みがあり、白コショウがバンバンと出る。少し薄い感じもするがキラキラした味わい。平野弥さんが中山にあったときが思い浮かぶ。
Claude Dugat Gevrey Chambertin 2013 ★仏から持ち帰りボトル
(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン)
デュガ香がムクムク出てくる。味わいは通常ヴィンテージと比べると薄く、味わいの器が小さく厚みも深くない。密度も低い。時間が経つと香りは集中してきて、梅や冷涼感が出る。鉄分は少ない。
これはこれでおいしく飲めるが、デュガに感じる、先が見えないぐらいの密度の高さ、塩や甲殻類がないので個人的にはちょっと物足りない。
Claude Dugat Gevrey Chambertin 2012
(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン)
香りが集中して骨格がガッチリした形。梅と少しのシソ、梅ジャム、キュートでかつググっと力強い香りがある。グリーンやハーブ、ぐんぐんと黒く濃く集中する。インク、枝、原色に近い黄色や赤の花々、ヨードなど沢山の要素が香る。紫色を感じさせるデュガらしい香り。味わいはキュート。味わいには鉄分が少なく、デュガにしては柔らかい。白コショウなどの風味もあり、デュガらしい味わい。
Claude Dugat Gevrey Chambertin 2011
(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン)
色々な色を感じさせる香りがグラスを中心に円弧状に広がり、絵画のパレットを見るかのよう。グググっと香りが集中し、白粉もかおる。そして岩塩、甲殻類の風味はデュガらしい。2013年には明るさがあり「陽」だとすると、2011年は「陰」で、茶葉が浸漬したような風味としみじみさ、強い旨みがある。
ハマグリのパスタ。ハマグリがぷりぷりでおいしい。
Jean Fournier Cote de Nuits Villages Les Croix Violettes Vieilles Vignes 2013
(ジャン・フルニエ コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ"レ・クロワ・ヴィオレット ヴィエイユ・ヴィーニュ")
アイスクリームの冷涼な雰囲気と香り。すごくいい香り。紫色、そして和を感じさせる香り。味わいもいいバランス。
あまおう。酸味控えめな苺の甘味と風味。
シャンパンに入れてみたがおいしくない。別々に飲み、食べた方がよいです。
Maison Penet Penet Chardonnet Grand Cru Terroir Escence NV
(メゾン・プネ グラン・クリュ テロワール・エッセンス)
香り、味わいともに広がりと力がのっており、バランスがいい。調和という言葉が相応しい状態になってきた。色々と環境の違いなどを確認してきたが、船便で着いてから半年が経ち、現地にかなり近いクオリティになってきた。
コルクは先端が縮んでいる。
Domaine Stéphane Bernaudeau Anjou Les Nourrissons 2002
(ステファン・ベルノドー アンジェ レ・ヌーリソン)
馬小屋臭、ヨモギ、草餅、ソフトクリームの冷涼さ、ハッカなどいろいろな要素が香る。奥行きがあり、色々な要素が詰まっている香りはドーヴネっぽさがある。酸がピキピキと活き、ショコラ、ココアが混じり、ゴマ、白ゴマ、油、ドクダミ茶の風味がある。
MRさん提供の1本。いつもありがとうございます。
本日のラインアップ。11名で14本と沢山飲みました。直輸入のシャンパンがとてもよくなっていて、スティルワインもおいしく楽しいワイン会でした。みなまさ、ごちそうさまでした。
ワイン専門平野弥
横浜市都筑区荏田南町4212-1 045-915-6767 13:00-19:00 月火休