2016年1月3日日曜日

Waris Hubert Millesime 2010 Grand Cru Blanc de Blancs (ワリス・ユベール ミレジメ ブラン・ド・ブラン)


珍しい透明なボトルのシャンパーニュ。2015年11月に生産者を訪問したときにもって帰ってきたもの。試飲時は2009年ヴィンテージだったが持ち帰った箱の中身をみたら2010年だった。


ミネラルに白果実の甘さがのった香り。白く濃いクリームと和菓子のような香り、お菓子のラムネもある。濃いフルーツ、南国のパッションフルーツがグラスに注いだ時間と共にグラス縁のいっぱいからバンバンと湧き上がる。ライムやネギのようなグリーンな香りもある。そして、バランスやトーンで純米酒に通じる雰囲気を持つ。舌を泡が刺激し、サラサラと流れていく。その後に舌上の空間で果実と野菜が搔き回されているかのように混じらずにグルグルと回る。かなり時間をおいてから豊富なタンニンが舌全体に降り積もる。栗の甘皮近くの風味が余韻として続く。

グラスにつく液体の粘度は高い。香りもムッチリしているが澄んでいてミネラルが豊富なので粘度の高さを感じない。味わいもすごく濃いが泡が強く、中層域をスーッと浮いて水平に流れていくのでスッキリした印象になる。濃いのにそれを感じさせず、南国っぽいところからシャンパーニュではなく、ラングドックを彷彿させる。アンテックリムーに似たところがあり、それを濃く、リッチにしたと感じを受ける。泡がなくなるまでグラスで放置してみると、濃さがはっきりとわかる。美味しい白ワインになり、ミネラルや酸もしっかりある。果実の味がとにかく濃い。ムルソーやカリフォルニアなどとも違い、やはり南仏っぽさになる。


コルクは2009年と焼かれており、コルクを抜いた瞬間からこの見事な広がり。開けるのが大変だった。

Champagne Waris Hubert
14 rue d'Oger 51190 Avize, France +33(0)3 26 58 29 93 contact@champagne-waris-hubert.fr