2015年11月5日木曜日

アンティッシュ メーカーズディナー @焼鳥今井(千駄木)


デイリーとして楽しく飲んでいるクレマン・ド・リムーの生産者であるアンティッシュのマダムが来日。そのマダムを囲んだディナーを楽しむワイン会を平野弥さんが主催された。しかし、残念ながらマダムは急遽来れなくなってしまった。でも、焼鳥今井さんは噂を耳にするばかりで来れてなかったので楽しみ。貸切です。


アンティッシュのブリュットで献杯


松風地どりの刺身は食感がもっちりして昆布締めされた味わいはすっきりしている。ブドウはなんと四恩醸造さんがあと一週間で刈り取るぶどうで、色合いは淡く酸味がしっかりしている。


アンティッシュのロゼと油揚げ。食事の序章という雰囲気に心が躍る。


レバーと苺のとちおとめが串刺しになったものが焼かれ始めた。インパクトある。


先入観なく頭でレバーと苺を分離せずに食べると、まずフォアグラにあるようなレバーのとろみとコクが柔らかく密度が高い球体としてあり、その周囲にイチゴの酸味がキラキラと瞬いている。そこのバランスが面白く、焼鳥の姿を見てなければ焼鳥ではない一皿の料理。


つくねとアンティッシュのモーザック泡


つくねの肉はジューシーで、パクチー、オイスターソースが絡み、セリの香りと風味が華やかですごく美味しい。


炒められた白菜は油を刷毛で塗りながら炙られたものでシャキシャキしてニンニクが効いておいしい。


豆源郷というお店の豆腐に塩を加えてミキサーで混ぜたもので柿がのっている。口当たりが滑らか。


焼く前の素材色がきれいで色気がある。


ここでテラスのヴィオニエ


磯部焼きは生肉にやや火が入った程度で旨味が豊富、すごくいいバランス。


里芋は香ばしいとてもいい香り、そしていい旨み。ヴィオニエの風味がよく合う。ホクホクというのでなく、すっきりさと旨みがある。適度という言葉が思い浮かぶ。


キャスタンのフォアグラは度迫力


フォアグラとシャインマスカットの変種を軽いバンズで挟んだハンバーガー!!一気に食べる。これはすごい一品料理。フォアグラの粉を叩かないで調理しているそうです。


ぼんじりは山椒の香り。いい香りといい味わいで旨みがすごい。松風地どりの雌は酸味もあって美味しい。


吉田さんの野菜は素焼きで素材そのもので焼いても瑞々しい。手前は阿無の塩


ジャンフルニエのACブルは梅紫蘇の味わい。


ハツモトは食感とハツのおいしさがたまらない。


トマトが関内にあるアウストロが扱う長野産の野菜のようにおいしい。高肥料の美味しさだそうで、フルーツトマトのアメーラ。



京都 長谷川さんのマッシュルーム


「焦げを恐れない男 今井」 店主談(キラッ) 肉の膨らみ方と皮の色艶が美しい。


マダガスカルの塩で鴨をいただく。おいしい。


キノコのスープは一息つく感じ落ち着く


焼いたイチジクは表面の皮だけパリッとして中は温かくイチジクの甘味が増している感じ。温かいので口の中に寒暖差が起きない。



締めの小盛りご飯2種。やはりご飯は落ち着く


そして最後に和のスイーツで締め

オープンキッチンで手捌きがすごいと、うっとりと見入ってしまう。塩の振りかけや串捌き、焼きの調整など、何か音楽のセッションをひとりで奏でているかのような見事さ。料理は焼鳥の次元は遙かに超えていて、1本筋が通った職人魂も感じられる。本日は会のために特別な材料を準備してくださったそうなので、近々通常の日にもお伺いしたいと思います。楽しい会でした。ごちそうさまでした。

焼鳥 今井
東京都文京区千駄木2-29-4 03-3821-2989