2011年4月30日土曜日

ブラインドによるワインテイスティング講座  2011年4月

イベント ブラインドによるワインテイスティング講座
主催 ワイン専門平野弥
テーマ 非公開(オレゴン+ブルゴーニュ)


昨年の9月を最後に開催されてなかったテイスティング講座が久々に復活。いつも通り、ブラインド。


Calera Chardonnay Central Coast Cuvee V 2009 (カレラ シャルドネ セントラルコースト キュヴェV)
表面に光沢がある緑が入った薄い色合い。甘くもわっと柔らかい香りで、スワリングすると果実、高いトーンの柑橘系と、オレンジ、蜜、深みのある香りもある。口に含むと少し粘度があり、中域のボリュームの柔らかい甘味が鼻を抜け、酸が周囲に綺麗に寄り添う。小さめの黄色い花があり、飲んだときの戻り香は甘く感じるが口内はすっきりして、キーンと果実の酸味が進む。余韻は短め。水でグラスを濯いだ後に綿菓子の香りが出る。ちょっと甘いが単純においしい。

次は2種類同時


Willamette Valley Vineyards Oregon Pinot Noir 2008 @Oregon
濃いが透明感ある色合い。高い酸と赤果実の香り。レモン系ハーブとグリーン系ハーブがあり、黒い印象も受ける香り。口に含むと燻製したハムの香りが鼻を抜け、薄めの味に鉄分があり、酸は前に出ず、上顎についてそのままの位置で持続する。舌に味がのらない。

Willamette Valley Vineyards Oregon delinea 300 Pinot Noir 2008 @Oregon
紫が入って少しクモリもある色。甘い香りが柔らかく、マスカットの中域の強さがあり、黒い印象も受ける香り。口に含むとショコラ、焼き栗、酸は上顎につき、前者の方が酸は強いが、こちらの方が強めに残る。味にハーブがあり、ぬるく、ぼやっとした味わい。舌に味がのらない。酸はザクロ系の酸味。

味わいの傾向は似ているが、後者はテクニカルな印象を受けるので、どちらかと言えば前者が好み。


Domaine Jean Fournier Marsannay Trois Terres 2007 (ドメーヌ ジャン・フルニエ マルサネ)
少しの透明感。濃い樽の香りを感じさせ、ショコラ、黒蜜、中域の濃い果実香と、スーッとする香り。舌にサラリとして、そのまま鼻にスッと抜ける。舌にタンニンがジワジワとにじみより、酸がパーンと弾け、ミネラルと共にジーンと進む。獣臭の風味があり、味わい全体が舌全体に停滞し、持続する。
少し飲むのが早いと思うが、ジャン・フルニエらしい酸とミネラルで、舌に味わいを伝えつつ、圧力は感じさせない硬質で透明感がある。状態がいい。


Conti di Buscareto Locrima di Morro D'Alba 2008 @Italia
かなり濃い色で黒をベースに紫、赤が入っている。フローラル、花、マスカット、氷アイス、中低域の香りで、密度は高いが高いトーンに感じられ、スーッする感じとバニラやバニラビーンズが沢山入ったアイスの香りもある。口に含むとヨーグルトの風味があり、酸のトーンが高く、キラキラとしながらツーっと伸び、上顎後方に酸が残る。なんということだ、以前の週末試飲で飲んでいた。


Hospices de Beaune Beaune Premier Cru 2002 (オスピス・ド・ボーヌ)
すごく小さいパーティクルの集合体のように少し曇りもあるが透明感もある。ほっこりした赤い果実、梅、スーっとする感じ、ミネラル香、酸もある香り。黄色や赤のいくつもの花の香りもある。舌にすっとして、酸が点から全方向に爆発する。酸が高いトーンでツーンと続く。
酸とミネラルの質感からブルゴーニュでも北の方だと思ったが、オスピス・ド・ボーヌということで納得。さすが純粋で澄んでいる。状態もいい。



講座は終了し、ここから宴会モード。食事はナッツ、サンドイッチ、竹の子ご飯。


Waitaki Braids Waitaki Valley Pinot Noir @New Zealand
透明感あるルビー色。フローラルな香りが発つ。口に含むとほわほわした甘味があり、酸がピンと立った後にスッといなくなる。以前飲ませていただいたロゼとはかなり印象が異なる。KDさん提供の1本。


Château la Baronne Le Noir 2009 Assemblage (ラ・バロンヌ ル・ノワール アッサンブラージュ)
濃い色。もあっとしたフローラルな香り。正しくビオらしい。甘味先行で酸が弱めに続く。ドメーヌ・ブリュノ・デュシェンが関わっているワイン。そんな感じがする。MRさん提供の1本。


Domina Qualitätswein Trocken Franken Weingalerie Grauer Burgunder 2009
ドイツらしいコクや奥に黒さを感じさせる香りで、甘味の後に花の香りが戻り、酸味へと続く。ミネラルが豊富で、中国の白酒の香りも出てくる。4日前?2週間前?に抜栓して、抜栓直後は香り、味ともに抜けていたのが今はかなりいい状態という1本。


Distilleria Gualco Le grappe di Susanna @Italia
茎の香り。紅茶や濃いオレンジピール、黒い風味などがある。

本日も8本+提供2本と沢山飲ませていただきました。ご馳走様でした。やはり、ブラインドで飲んでもエスプリディヴァンで輸入したものは透明感や伸びがあるので、銘柄は外してもどこが輸入したかすぐに分かる。