2023年5月5日金曜日

ワイン専門平野弥 新着シャンパーニュ試飲会

昨年10月に輸入された新ロットのシャンパーニュを試飲する会です。

最初の20分は勉強会の講義で試飲で取るべき順番が示されました。香りをかいだ瞬間の第一印象、味全体の色彩の第二印象、表現される世界観や心の感動、最後に香りと味わいの中心にある要素と構成は何か、をとっていきます。

この試飲でとった順番に沿い、テイスティングノートを書いておきます。


NV Penet Chardonnet Grand Cru Terroir Et Sens(プネ・シャルドネ グラン・クリュ・テロワール・エ・ソンス)

第一印象は明るさ、そのなかに平行四辺形の暗さがある。第二印象は黄色からオレンジの色合いが空間に埋めつけられていて、その色合いはグラデーションではなく混然一体となっている。

球体の空間が生まれ球体の外縁が薄いガラスのようにパーンっと張っている。この質感はミネラルに通じる。明るめの空間に中央に核がある。人の世界から天空を見たような立ち位置で、天は暗くないが明るくもない、夕焼けよりも朝焼けを彷彿させる。

香りと味わいの構成は、高低の高さで中央に基底となるミネラルが張り、空間全体には洋ナシが淡く埋め尽くしている。その中央には青りんご、それに明るいオレンジ、清見が柔らかく包み込んでいる。その柔らかな球状の少し内側に赤リンゴのちょうど皮があるように濃い要素がある。これら中央にある球状はググっと昇ってくる。ミネラルは透明さのあるブルーでゴツゴツした感じがあり、その周辺では白い花、ハーブのタイムなどスーッとしたシャープな香りもある。一方で、中央平面にある基底のミネラルより下面は、左右に暗さがあり、中央から下は底がない。

ふわんとしながら、カツーンっとミネラルが平面に広がる感覚が印象的で、 じっとみていると全体の構成や形が変わらずに、自分からは逃げていく方向の奥へとゆっくりと力強く動いていく。


NV Penet Chardonnet Grand Cru Terroir Escence Blanc de Blancs(プネ・シャルドネ グラン・クリュ・テロワール・エソンス ブラン・ド・ブラン)

第一印象は、ふわっとやさしく、すぐにぶわっと深い香りが立ち昇る。第二印象はエクレアの形に近い濃い黒い外殻が現れ、それが鼻腔に立ち昇る。

美しい白いラインのようにみえる平面が空間に現れ、その上方にはキラキラと小さな粒が瞬いている。平面より下からはナッツような香ばしさがあり、明るいが厚みの薄い雲が 平らにあり、一旦引いてみると全体は混とんとした空間になっている。

構成は高低の高さで上部3割のところに基底のミネラルが平面に張り、その平面から陽炎のように要素が昇っていく。全体は明るいがかなり奥まったところに赤リンゴが濃くあり、その周りはオレンジで包まれている。基底のミネラルより下側の7割には洋ナシがいる。鼻腔に抜ける香りにはゴボウの要素もある。

上記は2017年ベースの2022年11月デゴルジュマン。その後に抜栓された2015年ベースの2019年2月デゴルジュマンは、かなり印象が異なり、混とんとした空間でまとまりがあり、一体となっている。海のミネラルが深海のように海底の奥深くにあり、基底となる平面のミネラルからはパーッと力強く高く柱が立つ。蜜の味があり、きれいな光沢ある絹のシルバーをマントとしてまとい、その裏からはバナナも香る。


NV Penet Chardonnet Grand Cru Terroir Et Sens Rose(プネ・シャルドネ グラン・クリュ テロワール・エ・ソンス ロゼ)

第一印象は、奥へとググっと引き込まれる黒さのある魅力ある香りで、バニラの要素もある。第二印象は黄色やオレンジ、赤の油絵具のような濃い色彩。

全体的に暗い球体の空間でじわじわと収縮していく。 その収縮していく球体はブラックホールのように黒くゆっくりと引き込まれる感覚があり、その後にその球体はゆっくりと右カーブの円弧を描きながら奥へと動いていく。

高低の高さでは中央に基底となるミネラルはあり、このミネラルの平面より少し浮いた部分には濃い色合いが沢山と混じりあった要素がやや厚い層として平面を埋め尽くされている。 さらに上側は薄いオレンジで空間が埋まり、高さで9割の平面中央の位置には濃い絵の具の黄色い要素がぶらさがっている。


2009年 Penet Chardonnet Grand Cru "Les Fervins" Verzy(プネ・シャルドネ グラン・クリュ "レ・フェルヴァン" ヴェルジ)

第一印象は、おとなしい、冷涼、和、五香粉が香る。第二印象の味わいでは水平方向の一方でギューッと力強い動きがある。

菱形のようなものが空間の中央にあり、そこから放射状に全方位へ明るさがパーッと広がる。その広がりのなかで星の砂のような小さなキラキラとした粒が瞬く。その後に空間は融けていく。

構成は空間を超えている。感覚でもつ空間の1.5倍ぐらいの外側まで要素や存在が感じられ、基底は捉えられず、中央には中実な球体があり、全体を赤リンゴが濃い成分で埋め尽くしている。 

 

2012年 Penet Chardonnet Lieu-Dit "Les Blanches Voies" Blanc de Blancs Verzy Grand Cru Extra Brut(プネ・シャルドネ リュー・ディー"レ・ブランシュ・ヴォワ" ブラン・ド・ブラン ヴェルジ・グラン クリュ エクストラ・ブリュット)

第一印象はきれい。レ点の尖った先端を感じさせる。第二印象は、立ち昇る陽炎で、和の印象で淡い。

空間は球体っぽいが中身も外側の縁も淡く、その側の縁は幾重にも球体の縁が重なっているようにみえる。しみじみと心に染み入る。水墨画ではない和の要素で空間が埋まる。

基底となるミネラルの平面は高低の高さで上側2割の高い部分にあり、その基底平面はさらに上方へと上昇していく。基底平面の下方になるが全体高さの中央には鰹節形状の赤リンゴが横向きにあり、外側からその鰹節形状に向かって尖った形で青リンゴが差し込む。 


2010年 Penet Chardonnet Grand Cru "Les Epinettes" Verzy(プネ・シャルドネ グラン・クリュ "レ・ゼピネット" ヴェルジ)

第一印象は品がある。凛としたたたずまい。第二印象は落ち着きさ。

暗くはないが混沌としており、西陣織のように縦横で織り込まれたようで、縦糸が黄色、横糸が紅で、とても和らしい。風になびいている波打った糸状を感じさせる平面の端部にはキラキラとした粒が集合して正方形をしており、糸状の先端の動きに応じて上下しており、その集合体の9割は糸状より上側にいる。自然な流れで、しかしガツンとした矩形のアタックがあり、繊細さがあるかと思えば、奥でギューッと黒い核が伸びていく。

構成はミネラルの基底が高低で高さ上部2割ぐらいの高いところにあり、層は複層になっていて、鉄分が少しだけ混じる。かなり高いトーンで、その基底から上方へは明るさ、みかん、香木が立ち昇る。オレンジ、フルーツ、赤リンゴ、ベリーもある。


2011年 Penet Chardonnet Grand Cru "Les Epinettes" Verzy(プネ・シャルドネ グラン・クリュ "レ・ゼピネット" ヴェルジ)

第一印象は混とんとして暗い。第二印象はピカーンっと光り、そこからホップしながらギューッと立ち上がる。奥に鉄分、黄色の絵の具、赤リンゴもある。

西陣織の繊維がきめ細かく、繊細に織られている様のようで、その繊維は波となり、波が重なりながらたなびいて流れている。

構成は中央に赤リンゴがあり、それが高低の高さ8割へと小さくなりながらも高いトーンへと球体のまま移動する。その天空はシルバーを感じさせる。 


2009年 Penet Chardonnet Grand Cru Cuvee Prestige Diane Claire(プネ・シャルドネ グラン・クリュ キュベ・プレステージ ディアン・クレール)

第一印象は、緑の香り。ウリ系や熟した要素がある。奥には黒い濃さがと透明さのある黄色もある。第二印象はミネラルの張り。

球体ではなく、皿の形で、皿の縁は波を打っており、その波は大きくゴツゴツとしている。

構成は高低の高さで9割の位置、つまり上部1割に基底となるミネラルが平面に張る。この面全体からパーンっと緊張感のある張り詰めた感覚が昇り、さらに上方へと高いトーンで鋭く立ち上る。さらに高低の高さ6割ぐらいの位置からやや骨太の鉱物のミネラルが穴の開いていないドーナツ状のまま全体的に上方へと広がる。

 1本目は吹いたので2本目。こちらの方がきれいで凛としている。動物臭、味わいに色々な果実と動物が混じる一体となった味わい。一か所に要素が集中しており、それが力強く奥へと移動していくと、空間の奥深さを感じられる。


2011年 Penet Chardonnet Lieu-Dit Les Champs Saint Martin Verzenay Grand Cru(プネ・シャルドネ リュー・ディ レ・シャン サン・マルタン ヴェルズネイ・グラン・クリュ)

第一印象はクリーミーさ、もわんとした感じ、中世の古い時代の金装飾を想像させる。第二印象は喉奥で黒く力強く、でもおだやかで柔らかさもある。

空間は球体で、全天の中で中央奥に黒さはあるが明るく暗くない。ふわふわとした綿あめのような感じで、なんだろう、押してもいい弾力がある。

構成は高低の高さで7割の位置に基底のミネラルが平面にあり、高いトーンなのに黒く濃い。枠を超えた12割の位置から降り注ぐのではなくキューンっと金属音かのように手前に迫ってくる。紅玉の風味もある。 

 

2019年 Domaine Jean Fournier Marsannay Clos du Roy (ジャン・フルニエ マルサネ ブラン クロ・デュ・ロワ)

第一印象はふんわり、もあんとした香りからもわもわと広がる柔らかく優しい香り。獣臭が薄くあり、鉄分のない脂の旨味を感じさせる香り。第二印象はベリー、色の濃い黄色。枯れた、浸漬した葉の風味。この風味が特徴で紅茶でポットに残った茶葉に近い。野の果実、小さい赤い果実の実、野草のベリーなどが風味としてある。

構成は高低の高さで8割にミネラルの基底があり、そこを中心として下方へと深みが出てくる。香りも味わいも全体として包み込まれている。 


共通したのは、格が高いワインやシャンパーニュなので、要素を取りに行かなくても訴えてきてくれる点です。ただ、待っているだけでも色々と感じ取れますが、その中に入り込もうとすると、ふっと引き込まれたり、逆に離れてみたほうが全体を捉えやすくなったりして、絵画や音楽など芸術鑑賞と似た部分を感じます。

余興で持ち込んだメルシャンの新鶴シャルドネ2003年は熱劣化で香りも味も厳しいものでしたが、その奥底にはシャルドネのキラキラした瞬きと、熱劣化がない状態に大幅な補正をして考えると、この年代でも日本ではしっかりとしたワインを作っていたことが感じられました。

本日もおいしいワインと料理の数々ありがとうございました。ごちそうさまでした。

2016年9月19日月曜日

サイトを統合します

新しいサイトはこちらです。(https://yokohama-kiten.blogspot.jp/)
過去のページも統合する予定です。

2016年5月4日水曜日

横浜基点まとめ ワイン教室・研究会

色々な視点のワイン教室・研究会で参加したものを一覧にしました。ブラインドはテイスティングが研ぎ澄まされ、マリアージュは新たな発見もあり、鑑賞法では世界観なども加わりどれも視野が広がるものでした。新しいものはこのページを更新します。(2016年5月4日最新)




ワイン専門平野弥 ワイン教室 ワインの鑑賞学とは何か? 2016


  • 第1回 2016年5月 過去を総括





ワイン専門平野弥 新ワイン教室 2015

従来のワイン教室にある醸造家などプロが行うテイスティングとは一線を画するアプローチとして絵画や音楽と同じような鑑賞方法
  • 第1回 2015年4月 人があってワインがあるアプローチ
  • 第2回 2015年5月 全体を捉える、絵画のように香りや味わいを鑑賞することがポイント
  • 第3回 2015年6月 飲みながらコメントを言っていくスタイル、スワリング前後の香り確認
  • 第4回 2015年7月(最終回) 集大成と「本質に迫る」



ワイン専門平野弥 ワインと食事のマリアージュを探究する会 2013

「食材と葡萄品種の相性を見る」をテーマにした探究会
  • 第1回 2013年1月 ブドウ品種と日本の家庭料理(組み合わせ81種類)
  • 第2回 2013年2月 ブドウ品種とフリットや煮物
  • 第3回 2013年3月 ブドウ品種と海の幸、山の幸
  • 第4回 2013年4月 欠席
  • 第5回 2013年5月 春野菜など旬の食材
  • 第6回 2013年6月 ワインとスパイスの相性
  • 第7回 2013年7月 ワインとスパイスの相性
  • 第8回 2013年8月 ワインと和風の出汁5種類との相性
  • 第9回 2013年9月 ワインと乾麺や手打ちパスタとの相性
  • 第10回 2013年12月(最終回) イタリアワインとイタリア料理



ワイン専門平野弥 ブラインドによるワインテイスティング講座 2011

調香師の方法を採用した香りの取り方
  • 第1回 2011年9月 ブドウ品種
  • 第2回 2011年10月 ブドウ品種
  • 第3回 2011年12月 ブドウ品種
  • 第4回 2012年1月 ブドウ品種
  • 第5回 2012年2月 ブドウ品種
  • 第6回 2012年3月 欠席
  • 第7回 2012年4月 テーマ非公開(ブルゴーニュ、ドイツ)
  • 第8回 2012年5月 古酒
  • 第9回 2012年6月 テーマ非公開(同一生産者の村違い・格違い、同一畑の異なる生産者)
  • 第10回 2012年7月 テーマ非公開(品種)
  • 第11回 2012年8月 品種




ワイン専門平野弥 ブラインドによるワインテイスティング講座 2010

品種や国、生産者、畑など違いの距離感を掴む。また、五感の異なる要素、例えば、「黄色い香り」など、視覚表現を嗅覚表現に置き換えるということを普段より、自覚的に表現することを試みる。
  • 第1回 2010年1月 距離感を掴む+持ち込み
  • 第2回 2010年2月 距離感を掴む+モンラッシェお試し
  • 第3回 2010年4月 距離感を掴む+持ち込み、距離感としてequilibreをみる
  • 第4回 2010年6月 距離感を掴む+持ち込み
  • 第5回 2010年7月 距離感を掴む+持ち込み、ボルドーの各アペラシオンをブルゴーニュに置き換える
  • 第6回 2010年8月 距離感を掴む+持ち込み
  • 第7回 2010年9月 距離感を掴む+持ち込み
  • 第8回 2011年4月 非公開(オレゴン+ブルゴーニュ)
  • 第9回 2011年5月 テーマ非公開(距離感→スタイル)
  • 第10回 2011年6月 テーマ非公開(要素の分析→違いの把握→スタイル)
  • 第11回 2011年7月 距離感を掴む
  • 第12回 2011年8月(最終回) 銘柄オープン



ワイン専門平野弥 ブラインドによるワインテイスティング講座 2009

地質と品種違いを読み解く
  • 第1回 2008年7月 品種違い
  • 第2回 2008年8月 熟成、村違い
  • 第3回 2008年9月 地勢、コングランシャン地層での比較(大理石層)
  • 第4回 2008年10月 石灰質と粘土質での比較
  • 第5回 2009年1月 ムルソー畑違いの比較
  • 第6回 2009年2月 距離感を掴む
  • 第7回 2009年12月(最終回) 銘柄オープン、2010年度への以降準備



ワイン専門平野弥 番外編

2016年5月3日火曜日

ワイン専門平野弥 ワイン教室 ワインの鑑賞学とは何か?


これまでの平野弥ワイン教室を1日で総括する教室が開催された。参加者は12名です。

第1部 10:00-12:00 ワインの鑑賞学とワインテイスティング
第2部 13:00-15:00 ワインの鑑賞学からみたワインの手ロワールについて
第3部 16:00-18:00 我々にとって価値あるワインとは何か?
第4部 感覚および完成を高めるための方法
第5部 論理的思考を身につける
第6部 ワインの道を究めるとはどのようなことか?


ワインテイスティングは立場や目的によって違うという本質に立っているところが、一般のワイン教室と根本的に異なる。一般のワイン教室は醸造学などの生産過程、ソムリエ試験に代表する流通、消費過程に必要なテイスティング技術を体系化したものがほとんどである。

生産過程(醸造家やオノローグ) 問題を見つけて処方する
流通過程(ワイン商、インポータやワインショップ) どれだけ値上がりするか
消費過程(ソムリエ) 提供に問題ないか、適切な提案や提供
消費(ワイン愛好家) 未確立。このワイン教室の主題

ワイン愛好家本来のテイスティング方法は未確立であり、本来あるべき姿を探求することがこのワイン教室の主題となる。もちろん、分析する楽しみ方もあるので一般のテイスティング方法を否定するものではない。



第1部 ワインの鑑賞学とワインテイスティング

作法1 ワインに適したグラスを選ぶ。香りの立て方、グラスの回し方。
国際規格テイスティンググラス(ISO3591)を使うことで、どこでもワイングラスによる差を排除することができる。これに対して地域や品種に適したグラスがあるときにはそれを基準に使いましょうというスタンス。

作法2 香りの楽しみ方。
香りを全体の調和から捉え、ひとつの流れとして感じること。香りの世界に精神が入ること。縦に上がる、横に広がる、球体など香りの形(匂いたち)を捉える。トップ・ミドル・ベースなど立体感、香りを色調のグラデーションで表現するなど香りのトーン(調子)を捉える。視覚的・映像的なイメージを表現する。

作法3 香りを楽しむ延長で液体を口の中に流し込む。
風味を川の流れとして捉える。川には深さや幅、速さなどがある。また風味を一つの器として捉える。中心にある果実の質と広がり、酸味との絡み合い、酸味の質、渋み、旨みの出方と質をみる。味覚の基底に流れるミネラル(感)を捉える。

作法4 風味全体を一つの作品としてみて表現する。音楽や絵画の作品になぞらえて。
作法5 お料理とのマリアージュを考える。
作法6 心に訴えてくる精神性や楽しさなど、作法5までとは別のもう一つの世界を感じる。

第2部 ワインの鑑賞学におけるテロワールや醸造技術

ここでの記載を省略。


これらを踏まえて試飲を開始




Nicolas Rouget Bourgogne Aligote 2013

春や新葉、新緑やタラの芽など明るく若いグリーンを彷彿させ、中域から高域まで伸びていき、すそ野は幅を持つがその上部にいくと俯角20度ぐらいで先端まできれいに収束していく。奥からは蜜、中心に少し黒さや暗さのある軸があり、その軸はほうきを逆さまにしたように上方で放射状に短いが枝葉が伸びる。味わいは温かい平面でキラキラと光るとても薄い浅瀬。硬水でありながら流れがないので川っぽくはなく、池でも水たまりでもない。とろみがあり、鼻には蜜の風味が抜ける。その場に立っているがそこがどこかわからない。




Jayer-Gilles Bourgogne Aligote 2012

甘い蜜の世界。雲のようにもわもわしている。スワリングでシャープさと鋭さ、冷涼さが出る。柑橘類の甘皮の苦さが平面に広がりある一定の幅を持つ香り。アカシアの蜜、ハッカ、グレープフルーツの甘皮、和三盆、オレンジ、スイーティなどの要素があり、後半に香水のような香りが出てくる。中心には丸い核があり、冷涼でも明るい陽射しあり、熱くはないので直射日光ではなく間接的な日の光を受けている印象。口に含むと厚みを持った層が平面にぶわーっと広がり、その平面一帯から上方へと朝もやのように柑橘酸味の高いトーンが湧き上がる。その後、強めに甘皮の苦みがググッと力強く出てくる。シャープさから薄い色合いのガラス絵越しにグリーンの風景や陽で照らされた木や葉が黄色や若い緑が見える。その木や葉には動きがあり、じっと見ているとガラスを飛び越えて葉に近づく。

同じアリゴテでもこれだけ違う。もし、品種で画一的に当てはめて要素を探しにいくと極一部の特徴だけクローズアップされてしまうので、この風景や世界観を捉えられないと思う。
平野さんはニコラ・ルジェをプリントした絵、ジャイエ・ジルを油絵と表現されてました。



パン2種類。四角い方はレストランさんからの持ち込み。オリーブが効いている。




Domaine Ramonet Bouzeron 2013

暗がり、焼けた香り、かなり浅瀬で、トロッとした香り第一印象。香りが凝縮して均一な密度を保つ球体としてあり、球体から周囲へは同心円状にグラデーションで広がりを持つ。スワリングでこの球体は横へと楕円状に広がり、かつ小さい幅から俯角2度ぐらいできれいに収束していく様が凛として美しい。味わいの第一印象は丸みのある旨みとの一体感、香りと同じく均一な密度がすごい。戻り香は強い要素が出てくことが多いのに対して、これは高いトーンからミドルまでが美しくつながっている。飲み込むと口の下を中心に丸くとろりとした饅頭ぐらいの核があり、そこから味わいが放射状に広がる。

追加されたこちらもアリゴテ。3種類のいずれも風景や立体感を感じられておもしろい比較になった。


第2部 ワインの鑑賞学におけるテロワールや醸造技術 に相当する試飲

泥灰土と石灰質土壌の比較です。



Domaine Fontaine-Gagnard Chassagne-Montrachet 1er Cru Les Caillerets 2013

石灰のミネラルが厚みを持ってあり、その層の奥中央にはオレンジやオレンジピールの核が下凸円錐状で濃く、しっかりとある。バンバンと途切れなく出てくる香りは品があり、温かい。高いトーンの柑橘、明るいオレンジ、スイーティがレースのカーテンのように周囲から中心へと寄っていき、それに伴って中央の軸は高く昇っていく。その高みの頂点は鋭くはなくある幅を持っている。凛としているが大人しい。口に含むと薄い層のミネラルがパーンっと横に張り、それをぶわんと立体的に膨らんだやや横に膨らんだ球体が包み込む。その球体の上方からはふぁーっと高いトーンの成分が昇華していく。後味の栗の風味がとても心地よい。和の甘味もある。鋭いが柔らかさがあり、とろみある。川は少し冷たいが川には日が照っている。
食事に使いやすい味わいで、一言で表現するとダイナミックな動きが特徴なので「躍動感」。




Domaine Fontaine-Gagnard Chassagne-Montrachet 1er Cru La Romanee 2013

海藻、ヨードを含むミネラルが平面に薄く張り、その平面のまま浮き上がってくる。ミネラル層の中央奥には下凸円錐状の柑橘ピールや甘皮の黒さがある。温かさに暗さが交じる。香りはきれいに収束しており俯角5度ぐらい、その中心が先導して周囲を引き上げている。周囲を引き上げていると言っても薄いベールの中央をつまんで持ち上げるような重さや労力ではなく、中心の先端からさらに上方へと次々と生み出されている感じ。香りの要素はバラの香りが上品で美しい。味わいは丸く一体で膨らみ、60cmぐらいの球体になる。旨みがとても強いが押し寄せてくるのではなく包み込まれる感じで温かい。中心から柑橘の高いトーンの酸味が広がるかと思うと、丸さと甘さで全体を制覇する。奥には大きな核があり、追うと奥へと逃げていく。インパクトがありわかりやすい一方で、重さもあり柔らかく丸さもあり複雑で難しい面も見える。
1本をバラの香りや味わいの変化などゆっくりと楽しみたいワインで、一言で表現すると「どっしり」。

両者は香りにミネラル層の中央奥に下凸円錐がみえた点が共通していた。香りと味わいともに形や動きは大きく異なり、好みがわかれるところ。どちらか1本と言われれば、ラ・ロマネの美しいバラ香には惹かれるが、味わいの躍動感が勝りカイユレ。参加者では半々ぐらいで好みが分かれました。


ここでお昼です。


野菜とワインのお店 maaru(マール)さんのランチセット


有機野菜や雑穀米など健康的な食材。野菜をたくさん摂れます。





Domaine du Pelican Arbois 2014

落着きのあるもちっとした香りで、丸くした求肥を5cmぐらいの高さから落としたような形のぽってりさ。グリーンが主体でいろいろな柑橘果実の実や甘皮、外皮をごちゃ混ぜにした香り。香りにシャープな冷涼さはあるが鋭くはない。トップノートによどみや栗などが交じる。ウリも要素にあり、クリーンな香りではなく曇りがあり、オイルっぽさや温度が高めの湿気、バタークリームのような雰囲気もある。味わいもぽってりしていて、舌にはあっさり、周囲によどんだ風味、酸が少しだけピリピリとして、要素はあるが一体感がないので、どこを見たらよいか迷ってしまう。

お茶でいうと粉末茶や粉茶、抹茶の粉を入れてかき混ぜたがうまく交じっていない感じ。
非石灰質として泥灰土がわかりやすいと追加されたJURA。




Domaine Jean Fournier Bourgogne 2013

赤果実の甘い香り、ミルクも入った苺のいい香り。ミネラルが平面に張るが、中央が隆起している。薄いが明るい印象を受ける香り。紫を薄めたような色合いも感じる。味わいはミネラルは平面状にあるが張らずに少しの厚みを持ちほんわりとしている。ミネラル弱く、薄めの味わいだがすっきりして素直。
素直でおいしい。かわいい印象を受ける。





Domaine Jean Fournier  Chapitre Vieilles Vignes 2013

濃く奥行きがあり、深く、引き込まれる黒さを伴う香り。ミネラルに力強さと訴えてくる感じがある。波動を感じる。それでも明るく夏の終わりのイメージ。黄色や赤がトルネードのようにらせん状になりながら進んでいく。梅の澄んだ香りがあり、土の香りも少し上にのっている。プレパラートと一緒に使うカバーガラスのようにとても薄い層が幾重にも重なっている香り。味わいは、水源で湧き出た水のように「ぽにょぽにょ」とした後、上凸で緩くミネラルが張る。濃く、詰込みながら輝きも保つ味わい。カチッとした透明の輪郭が正方形であり、その上にさらに稜線が半分の大きさの正方形の輪郭がのる。ある。梅の風味がある。

シャピトルの方が深さや要素の種類は多く、香りと味わいともに立体像がおもしろい。ACがやわらかく包み込む、またはその場にそのままいる、というタイプで、シャピトルは精神を打ち込んだ鬼気迫るところも垣間見れる芸術肌タイプ。個人的には普段はACでほっこりして、たまにシャピトルで感性を掻き立てるぐらいがよいので好みではAC。同じことがシャンパーニュでも感じていて、ACのタイプに相当するのはアンドレ・ロベールで、シャピトルに相当するのがプネ・シャルドネです。




Monthelie Douhairet Porcheret Monthelie Cuvee Miss Armande 2013

むわんとした香り。セメダインが前面にあり、それをかき分けて奥をみると暗い香りや古めの木箱がある。よく見るとさざ波のように荒れながら香りが寄せてくる。茶色に黒さが加わった色合いで、青臭い香りやスーッとする香りが多くある。口に含むと下にまとわりつき、ベタッと舌の上にのる。しわしわと渋みが口いっぱいに残る。飲んだ瞬間に口の前辺りで味わいがパタッと止まる。明るい3cmぐらいの小さい水たまりから高いトーンの赤果実が昇っていく。

除梗しないグラッパンチエールの説明に出された1本。




Jean Baptiste Ponsot Rully 1er Cru Molesme 2013

黒く濃い香りや焦げた香り。赤や黄色の濃い花が最初にあり、後で柔らかい花の香りになるが黒い。すそ野がどっしりとした麓からエッフェル塔ぐらいの角度でクーッと香りが昇っていき、その頂上付近は少し幅を持つ。グレープフルーツの官能的な香り、塩に加えて、ミネラルが矩形にガツンとある。少しレアな肉の香りのニュアンスがあり、表面にパリッとした薄い層が緩い凸状にある。味わいは柔らかい。梅シソ、出汁の風味。味わいにも香りと同じく薄い層が緩い凸状で表面にあり、その凸の内部は旨みがジュワーっとしている。味わいの階層は香りと同じくエッフェル塔で、その頂点に昇った味わいは風になびくかのように横へと広がっていく。温かさを持つ香りだが、「あたたかい」ではなく、肉のレアぐらいの温調上の温かさ。時間と共に香り、味わいともにダイナミックに変化する。

香りと味わいともに表面に薄い層がパリっとあり、味わいで中にジュワーっとした旨みがある点は、横浜中華街の金陵「アヒル」を想像させる。色々な要素が出てくるが好みではない。



第3部 我々にとって価値あるワインとは何か?

有名な評論家などが現地で試飲しているものと一般流通しているワインは同じではないので、それを知らずに評価やテイスティングコメントを参考にしていも意味がないという話。




Claude Dugat Gevrey Chambertin 2008

グラスに注がれると苺が周囲に漂う。グラスから取る香りは、黒い、湿った藁、醤油、ジメジメとくすぶっている。塩も甲殻類もなく、焼いた果実やショコラが要素としてある。口に含むと苺が舌にのり、しわしわと舌いっぱいに渋さが舌を支配する。舌にのらずに唇や舌の横や隙間に渋さが迫ってくる。(某所から入手のワイン)




Claude Dugat Gevrey Chambertin 2011

大人しい。塩、少しの甲殻類が香る。陰性で、冷涼な風がゆったりと吹いている。香りの要素が甘く、花の香りが凝縮して、それにグレープフルーツなどの柑橘がのる。バランスが取れた一体感がある。味わいは赤果実とも黒果実とも区別がつかない甘味があり、干しブドウの風味もある。


同じヴィンテージで比較できてないが、そういうレベルではない。要素を探し出すテイスティング方法であれば、もしかすると前者のワインでも変わった要素があっておもしろいのかもしれないが、消費者としては単純においしくなくて飲みたくない。残念です。



チーズと合わせると、ワインが甘くなりチーズと一体になる。


サーモンのマリネ



Andre Robert Seduction 2007

リンゴの風味、クリーミーさ、焼きリンゴ、リンゴの皮を剥いた皮の香り、ウリなどさまざまなリンゴが香る。中心に軸があり、押し寄せる力強い波はない。味わいは旨みが豊富で、中核から口奥上側の方向へと味わいの波が伝搬していく。舌にはシュワシュワと炭酸が長く刺激し、鼻孔にはふわんと熟したリンゴの風味が出てくる。




Jean Fournier Marsannay Trois Terres VV 2013

熟した苺、コンポートした苺。黒い軸がまっすぐに立ち、ゴボウも芯にいる。コールタールのような香りの雰囲気、香水の香りもある。透明感あるが濃く輝き、でも硬い。味わいは黒っぽい果実、今は凝縮し過ぎな感じ。澄んだ味わいでも濃くしっかりして、硬さもある。塩に少しの乾燥した甲殻類をパラパラと振りかけた風味もある。


本日もありがとうございました。勉強会ではいろいろな意見や議論もあり、新しい発見や表現もあるので楽しいです。参加者12名で番外編を入れて14本なので勉強に適度な量でした。

希望者だけご飯を食べに移動します。


ワイン専門平野弥
横浜市都筑区荏田南町4212-1 045-915-6767 13:00-19:00 月火休

2016年4月23日土曜日

フランスから持ち帰りのミニワイン会 @平野弥





2016年4月上旬に渡仏していた平野さんが主催のミニワイン会。いつもながら直前(前日の夜)に連絡があったのに参加者はスタッフの方を含めて11名も集まった。

早く到着したので2種類を試飲させていただいた。


Domaine Régis Minet Pouilly-Fumé Vieilles Vignes 2014
(ドメーヌ レジ・ミネ プイィ・フュメ・ヴィエイユ・ヴィーニュ)
香りや味わいは清涼感があり、酸がキラキラと光る。川の流れは穏やかで幅はそれほど広くない清流のように味わいが流れ、日差しを受けて水面のうねりが反射して光っているような印象を受ける。


Domaine des Amouriers Suzanne
(ドメーヌ・デ・ザムリエ スザンヌ)
抜栓から3日経過しているボトル。香りは取りにくい。味わいはスーッと赤果実が明るく流れていったかと思うと、そのあとに濃い味わいが出てきてどっしりと重さとしてのってくる。


開催です。


手作りの生春巻き。土地の野菜たっぷりでジャクジャクした歯ごたえで、嫌いな人のためにパクチーは別添えにされている。


Andre Robert Volupte NV
(アンドレ・ロベール ヴォリュプテ)
甘く丸い香りの奥からハッカやショコラが湯気のように湧き上がる。やさしさと柔らかさ、落着きあり、まとまっている。2月のときと比べて各段によくなった。


サーモンのサラダ。ドレッシングがよい塩梅。


Andre Robert Pauline NV
(アンドレ・ロベール ポリーヌ)
少し温度は高め。きれいな細かい泡が立ち上る。香りにはコクがあり、クリーミーさや熟成も入りシャンパンらしい。ウリも適度に交じりバランスがよいいい香り。柔らかく丸く、果実の甘さがしっかりしているが、繊細な泡が舌を刺激しているのでバランスがいい。おいしい。


Andre Robert Esprit NV
(アンドレ・ロベール エスプリ)
シャンパンらしい香りで、ポリーヌと同じ要素でウリも香る。香りに少し緊張感がある。味わいにも緊張感がああり、抜栓の関係もあり舌触りの泡は少し粗めになった。
アンドレ・ロベールは柔らかく包み込むような温かさが好きなところであるが、このエスプリは緊張感があるためアンドレ・ロベールに求めているスタイルと一致しない。


チーズも入ったテリーヌは肉々しい。カット枚数で購入する方式のようです。


パン2種類


OBさん手作りの鶏ももの煮込み。骨から身がほろっと取れる。


Andre Robert Rose NV
(アンドレ・ロベール ロゼ)
泡がきれい。クリーミーさもあるシャンパンらしい香りで、これにもウリがある。泡が少し荒く、苦みが少し強め。香り味わいともにシャンパンらしさはしっかりとある。


金陵の皮付き豚とアヒル。安定したおいしさ。


平野さんお手製の筑前煮。和だがシャンパンとも合う。


Andre Robert Seduction 2007 ★1本目
(アンドレ・ロベール セディクション)
少し大きめの泡が発つ。焼きリンゴ、熟成感、少しのウリなどが香り。味わいが後半にかけてグググっと力強さがのってくる。2月に試飲したときには要素が個々にあったものが今はまとまりを持ち、十分以上の味わい。


Andre Robert Seduction 2007 ★2本目(ほぼセラー温度)
(アンドレ・ロベール セディクション)
こちらは香りが発つ。そして味わいもグググっと押し寄せる波のような力強さで訴えてくる。一体感もあり現地で飲んだ力強さに近い。これぞセディクションと言える味わい。


さまざまなチーズ。色とりどりで味わいも色々。


少し甘味のある牛乳風味と、ハーブが入ったスナック。


Jean Fournier Marsannay Rose 2014 ★仏から持ち帰りボトル
(ジャン・フルニエ マルサネ・ロゼ)
緊張感ある香り。甘い果実の甘味あり、ミネラルがパーンと水平面に張る。澄まし汁のように澄んで、かつ旨みもある味わい。2013年よりシャープに感じる。


Domaine François Carillon Puligny-Montrachet 2013 ★仏から持ち帰りボトル
(フランソワ・カリヨン ピュリニー・モンラッシェ)
パーンっと弾ける香り。柑橘の果皮がググッと出てくる。白粉、白コショウなどの香りの要素がパラパラと入れ替わる。基底に目をやるとミネラルが張っていてその奥には湿った感じがある。ケムケムした香りもあって上品。味わいは丸く、緩めで果皮の苦みがあり、白コショウがバンバンと出る。少し薄い感じもするがキラキラした味わい。平野弥さんが中山にあったときが思い浮かぶ。


Claude Dugat Gevrey Chambertin 2013 ★仏から持ち帰りボトル
(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン)
デュガ香がムクムク出てくる。味わいは通常ヴィンテージと比べると薄く、味わいの器が小さく厚みも深くない。密度も低い。時間が経つと香りは集中してきて、梅や冷涼感が出る。鉄分は少ない。
これはこれでおいしく飲めるが、デュガに感じる、先が見えないぐらいの密度の高さ、塩や甲殻類がないので個人的にはちょっと物足りない。


Claude Dugat Gevrey Chambertin 2012
(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン)
香りが集中して骨格がガッチリした形。梅と少しのシソ、梅ジャム、キュートでかつググっと力強い香りがある。グリーンやハーブ、ぐんぐんと黒く濃く集中する。インク、枝、原色に近い黄色や赤の花々、ヨードなど沢山の要素が香る。紫色を感じさせるデュガらしい香り。味わいはキュート。味わいには鉄分が少なく、デュガにしては柔らかい。白コショウなどの風味もあり、デュガらしい味わい。


Claude Dugat Gevrey Chambertin 2011
(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン)
色々な色を感じさせる香りがグラスを中心に円弧状に広がり、絵画のパレットを見るかのよう。グググっと香りが集中し、白粉もかおる。そして岩塩、甲殻類の風味はデュガらしい。2013年には明るさがあり「陽」だとすると、2011年は「陰」で、茶葉が浸漬したような風味としみじみさ、強い旨みがある。



ハマグリのパスタ。ハマグリがぷりぷりでおいしい。


Jean Fournier Cote de Nuits Villages Les Croix Violettes Vieilles Vignes 2013
(ジャン・フルニエ コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ"レ・クロワ・ヴィオレット ヴィエイユ・ヴィーニュ")
アイスクリームの冷涼な雰囲気と香り。すごくいい香り。紫色、そして和を感じさせる香り。味わいもいいバランス。


あまおう。酸味控えめな苺の甘味と風味。


シャンパンに入れてみたがおいしくない。別々に飲み、食べた方がよいです。


Maison Penet Penet Chardonnet Grand Cru Terroir Escence NV
(メゾン・プネ グラン・クリュ テロワール・エッセンス)
香り、味わいともに広がりと力がのっており、バランスがいい。調和という言葉が相応しい状態になってきた。色々と環境の違いなどを確認してきたが、船便で着いてから半年が経ち、現地にかなり近いクオリティになってきた。


コルクは先端が縮んでいる。



Domaine Stéphane Bernaudeau Anjou Les Nourrissons 2002
(ステファン・ベルノドー アンジェ レ・ヌーリソン)
馬小屋臭、ヨモギ、草餅、ソフトクリームの冷涼さ、ハッカなどいろいろな要素が香る。奥行きがあり、色々な要素が詰まっている香りはドーヴネっぽさがある。酸がピキピキと活き、ショコラ、ココアが混じり、ゴマ、白ゴマ、油、ドクダミ茶の風味がある。
MRさん提供の1本。いつもありがとうございます。


本日のラインアップ。11名で14本と沢山飲みました。直輸入のシャンパンがとてもよくなっていて、スティルワインもおいしく楽しいワイン会でした。みなまさ、ごちそうさまでした。

ワイン専門平野弥
横浜市都筑区荏田南町4212-1 045-915-6767 13:00-19:00 月火休