2016年1月10日日曜日

Maison Penet Penet Chardonnet Grand Cru Terroir Escence NV (メゾン・プネ グラン・クリュ テロワール・エッセンス)


先月の新着試飲会と昨日の新年ワイン会でプネを飲んだがまだまだ落ち着いてなくてポテンシャルを発揮できてない。そこで2015年11月に訪問して空輸で持ち帰ったボトルがどうなっているか開けてみた。昨日試飲したリューディは良い具合に冷えてなかったのでエッセンスです。


グラスはシャルドネグラスとピノグラスを使う。生産者のところではこの中間的な形のグラスだった。

シャルドネグラスではお落ち着きを持ったやや暗い印象の香り。蜜とイースト、栗の実が渾然一体となって甘さで誘うようにこちらへとやってくる。ピノグラスでは開放的・明るい印象で、ミネラルを基底に海底から湧き上がる泡や温水のように一点から放射状に湧き上がってくる。鼻の近くには栗やショコラなどの黒さを感じさせる香りが雲のような密度でもくもくと漂っている。明るいオレンジなどもある。スワリングするとミネラルがパーンと鏡のように張り、そのミネラルの平面がふぁっと平面のまま眼前まで上がってくる。放置するほど蜜やショコラ、カカオが強めになり、甘さが際立つ。ブランデーのようなコクのある香りもある。

口に含むと、果実のジュースが丸くまとめた水羊羹のように密度高くまとまり、とても豊富な旨味が舌を覆い、それと同時に軽やかに柑橘の酸味が泡とともに瞬きながら上へと駆け上り、昇華する。みかんやオレンジ、キンカンの高いトーンの柑橘の味わいが豊富で、ジンジンと舌に旨味や柑橘の風味がくる。ここで戻り香も柑橘のきれいで高いトーンが心地よい。シャルドネグラスでは飲んだ時もグラス内に納まろうとするまとまりがあり、その塊のまま突き進む印象がピノグラスと異なるところ。

やはり、調和と密度の高さがあり、とてもバランスが良い。繊細だか線の細さは感じられず、意思があり、骨太さも兼ね揃えたエレガントさ。昨日のものはか弱くて心配で目を配るような感じだが、これは力強く、カッと目を見開いた意思がある。それにしても、みかんの味わい、余韻がとても長く、それがとても心地よい。

La Maison Penet Champagnes(メゾン・プネ(アレクサンドル・プネ))
Champagne Penet Chardonnay / Alexandre PENET
12 Rue Gambetta 51380 Verzy +33 3 51 00 28 80 contact@LaMaisonPenet.com