2015年12月6日日曜日

Mさんコレクション Thierry Puzelat のバックヴィンテージを楽しむ @ワイン専門平野弥


自然派ワインのコレクションがすごいMさんのワイン会。今回はティエリー・ピュズラさんのワインで場所は平野弥さん。


平野弥さんの植栽が色々と変わっていた。この店右側にあるユーカリ系の葉はレモンに五香粉が混じったようないい香りがする。

早く到着したのでマルセル・ラピエールを試飲


Marcel Lapierre Raisins Gaulois 2014
(マルセル・ラピエール レザン・ゴーロワ)
甘い糖質が加わる香り。乳酸の香りもあるがそえを包み込み、キャンディ香とフレッシュなレモンなど柑橘もある。少しと奥で香りとミネラルを含んでいるので香水にも感じる。口に含むとパーッと明るく味わいが広がり、上顎奥へと味わいが素直に流れる。



本日の料理はおつまみ主体です。


右写真の料理はオーガニックのmaaru (マアル)さんからのデリバリーです。


La Maison Louis de Grenelle Cremant de Loire l'Original de Grenelle Brut @Monoprix
(ルイ・ド・グルネル クレマン・ド・ロワール ブリュット)
最初は番外編で、フランスのスーパーマーケット・モノプリでジャケ買いしてきたロワールの泡。甘味が強めにあってカジュアルに楽しめるタイプ。フランスの家庭料理でも万人に受け入れられそうな香りと味わい。状態はスーパーとしては普通だと思いますがHNさん酷評でした。フランス国内の一般配送も気をつけないと熱劣化の要因になります。


Thierry Puzelat Touraine Thésée 2005
(ティエリー・ピュズラ トゥーレーヌ・テゼ)
ギュッと詰まったオイルの香りで、オイルを攪拌したときに似ており、生の野菜が沢山混じっている。味わいは最初すっきりしているが、時間を置くと味が凝縮してくる。


Thierry Puzelat Touraine Thésée  2004
(ティエリー・ピュズラ トゥーレーヌ・テゼ <瓶詰めの最後>)
白ワインが熟成したときの完熟さとブランデーのような芳香、そしてグリーンの香り。味もギュっと詰まっていて、リースリングのような風味もある。やさしく丸い味わい。という銘柄は澱の近くを汲み出した貴重なもの。ヴィンテージは違いますが2005年のテゼと比べて香り、味わいともに濃厚。


Thierry Puzelat Touraine La Tesniere Menu Pineau 2002 輸:ヴァンローブ
(ティエリー・ピュズラ トゥーレーヌ ラ・テニエール ムニュ・ピノ)
同じく凝縮した香り。緑が凝縮してゆったりした感じで、融和している。味わいはスッキリして、口の中でピンポン玉ぐらいの球体がほわんと上昇していく。酸化っぽい。


Thierry Puzelat Vin Vrai de Vouvray Rounard du Desserl n°4 1999 輸:ラシーヌ
(ティエリー・ピュズラ ヴァン・ヴレ・ド・ヴーヴレ・ルナール・デュ・デセール・ニュメロ・キャトル)
ブランデーのような色合い。残糖が高く、ザラメの風味もある。ギュウっと捻るように凝縮した味わいに、横から黒い横槍が入る。栗の風味もある。酒精強化っぽさを感じる。


Thierry Puzelat Touraine La Tesniere Pineau d'Aunis 2002
(ティエリー・ピュズラ トゥーレーヌ ラ・テニエール ピノ・ドニス)
赤でも白と同じニュアンス。強い香り。ローズヒップ、黄色い花、クミンの香りがある。枯れた紅茶の茶葉など枯れた風味がよい。

ここで番外編を一本


Domaine Cyril le Moing Grolle Noire 輸:野村ユニソン
(シリル・ル・モワンヌ グロール・ノワール)
馬小屋臭、奥には塩、甲殻類、表面では香りがイガイガしているが、スワリングで甘いいい香りが出てくる。味わいは薄く、干しブドウのような味なのに薄い。


Thierry Puzelat Touraine La Tesniere Pinot Noir 2002
(ティエリー・ピュズラ トゥーレーヌ ラ・テニエール ピノ・ノワール)
前者のピノ・ドニスと似た香り。枯れた感じはなく、馬小屋臭とクミンの香りがある。枯れた風味もあり、低温浸漬タイプに感じる枯れ葉と冷たさと湿気を含んだ感覚を受ける。時間が経つと、甲殻類の風味が出てくる。


Thierry Puzelat Clos du Tue Boeuf Cheverny La Gravotte 2002 輸:ラシーヌ
(ティエリー・ピュズラ クロ・デュ・テュエ・ブッフ シュヴェルニー ラ・グラヴォット)
色合いは光沢がある。紅茶の香りはあるが人間的で中心に軸や核のようなものがある。中心の核はあっさりしていて、根菜類、中域主体の香水、滑らかな舌触り、枯れた風味、紅茶の風味がある。下町のロマネコンティと呼ばれるそうです。


Thierry Puzelat Clos du Tue Boeuf Cheverny La Gravotte 2001 輸:テロワール
(ティエリー・ピュズラ クロ・デュ・テュエ・ブッフ シュヴェルニー ラ・グラヴォット)
色合いが薄い。香りにグリーンピースやそら豆、オレンジ、牛蒡がある。スワリングでクリームが出てきて、根菜、馬小屋臭も混ざってくる。舌にはざらつき感があり、要素はバラバラだがグラスで少しおくと一体感が出てくる。さらに時間をおいたボトルから注ぐとかれた風味で飲めるワインになる。


キビ、穀物の味わいがはっきりしているオニギリ


Thierry Puzelat Sayonara pas pour tout l'monde 2002 輸:ヴァンローブ
(ティエリー・ピュズラ サヨナラ パ・プール・トゥ・モンド)
枝も入った凝縮した香り。味わいはすっきりして、周囲には熟した果実が集まってくる。やわらかく丸く膨らむ風味で、ソーヴィニヨン・ブランの貴腐っぽさがあり、ギュッと詰まっている。ブルーチーズとあわせるとチーズの塩味やピリピリ感がふくよかに膨らむ。


ベルギーのチョコレート。カカオが強いタイプでなくて味つきタイプ。


Château Lestrille 2012 輸:フィネス
(シャトー レストリーユ)
白粉、クリーム、澄んだ栗の香り。クレソンも混じるいい香り。味わいがスーっと伸びていく。その時間軸の中で苦味が最初の方で黒く塊としてあり、その後はスパッとなくなるので後半は水っぽくも感じる。


Patrick Piuze Chablis Premier Cru Batteaux 2013
(パトリック・ピウズ シャブリ)
蜜、菩提樹の香り。いい香りだが少しエグさもある香り。飲むと、ゾゾゾっとする。ムシの風味。


Jean Fournier Fixin 2013 輸:エスプリデュヴァン
(ジャン・フルニエ フィクサン)
パーマ液の香り。黒さもあり、塩と酸がキラキラし、クローブも香る。味わいは後半になるほど、ほわほわっと膨らみ、その形は冬に息を吐いてふぉーっと風船のように横へ膨らむ形に似ている。雑味なく、シャープで、酸とミネラルが鋭い。


番外編を含めて6名で12本と沢山飲ませていただきました。これらのワインを飲むと当時に自然派と言われた本流のつくりがよく分かる。貴重なワインをありがとうございました。ピュズラのワインに共通して感じるのは、もっさりしながら、その中でエレガントさを持つところ。大地の風味に支配されそうになるところから、上品な風味に昇華していく。水墨画の濃い色合いを感じます。