本日はワイン会のHKさんから紹介されたラ・バンリュー アトリエ サイトウ さんでのワイン会。横浜・元町のSLOW CAFEさんが入る建物の隣にある。
奥の個室を利用させていただき、料理はデザート入れて8皿と食後の飲物を含む1万円のコース。ワインは平野弥さんの持ち込み。
Michel Genet Brut Prestige Blanc de Blancs Grand Cru 2007
（ミッシェル・ジュネ ブリュット・プレスティージュ・ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ)
柑橘の高いトーンにスっと上方への伸びがあり、ボディがしっかりしつつも軽やかさもあるシャンパンらしい味わい。8月に試飲したときよりも落ち着きが出て味わいがのっている。一番右はシェフからのパテ・ド・カンパーニュ。素朴な味わいでシャンパンとも合う。
アミューズは雲丹のゼリー寄せ。甘味があり、シャンパンとも合う。
Patrick Piuze Chablis 1er Cru Fourchaumes 2012
（パトリック・ピウズ シャブリ フルショーム）
香り味わいともにのっていて、いわゆる石灰さや金属系のシャープさが出るシャブリではなく、香りや味わいの軸が太めで柑橘の高いトーンから中域のしっかりした部分も纏うリッチなタイプ。
牡蠣を真ん中においたサラダ。通常はサラダの盛り付けが多いそうですが、本日はよい牡蠣が入ったそうです。牡蠣と和えてあるゼリー状のものも牡蠣の香りや味わいがしっかりついている。野菜は佐久のもの。味わいが濃い。
Domaine François Carillon Puligny-Montrachet 1er Cru Les Combettes 2012
（フランソワ・カリヨン ピュリニー・モンラッシェ レ・コンベット）
栗や柑橘果実、熟れた果実も混じるリッチな香り。味わいも同様で、ゆったりとした落ち着きのある。どっしりと構えているような雰囲気で、表面には温かみも感じる。安心感と上品さを感じさせる。
八角の香りがプーンっと漂うフォアグラ。下にはオレンジが敷かれている。フォアグラはやわらかく、ソースは甘味がしっかりしている。
Claude Dugat Gevrey Chambertin 2011(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン)
フォアグラに合わせて、オレンジやジビエなどの野生らしさがあるデュガが登場。フォアグラのお皿とかなり構成が似ており自然と合う。自然と合いすぎて、逆に言うと大きな変化がないので出会いの面白さはなかった。
ここでスープ。やさしい生クリームの味わいで上にのったハイビスカスの香りがとてもいい。
緑野菜のグラタン。チーズの焼き目が香ばしく、中は生クリームや焼きプリンのような甘味がある。
Jayer-Gilles Echezeaux du Dessus Grand Cru 2011
（ジャイエ・ジル エシェゾー・デュ・ドゥスー グラン・クリュ）
ジャイエ・ジルらしい澄まし汁のような澄んでいて、色々な要素が融合した香りや味わい。融合したときの感覚は、例えばデュガは要素を積み木のように組み合わせて、それでいて一体感を放つのに対して、ジェイエ・ジルは要素を一度すべて溶かして、それをきれいに混ぜ合わせたあとに上澄みを汲み上げたような違いを受ける。共においしい。
鴨肉のロースト。このお肉とはジャイエ・ジルもよいが、デュガがばっちり合った。ソースや食材の味わいがしっかりしている料理にはデュガがスパイスのような役割になる万能選手に感じる。
Domaine Jean-Marie Fourrier Griottes Chambertin 2007
（ドメーヌ・フーリエ グリオット・シャンベルタン）
グリオットらしい小枝つきのサクランボがしっかりとあるいい香り。ふぁっとグラス内に香りが膨らむ。HKさん持込みの1本で貴重なワインをありがとうございます。フーリエはジェイエ・ジルの澄まし汁に和のテイストが入っているタイプにいつも感じる。アルローにも和のテイストが入っていて好きな生産者の１つ。
やはり最後にデザートがあると落ち着く。
Domaine Louis Latour Marc de Corton Grancey（ルイ・ラトゥール マール・ド・コルトン・グランセ）
食後の飲み物はルイ・ラトゥールのマールが提供された。
最後にお菓子と、飲み物は水出しコーヒーのホットを選択。
週のはじめから沢山の料理、ワイン、ご馳走様でした。気が付いたらあっという間に時間が経過してました。
La Banlieue Atelier Saito （ラ・バンリュー アトリエ サイトウ）
横浜市中区1-49 045-681-4680
