2015年1月25日日曜日

平野弥ワイン倶楽部試飲会 3社の輸入ワイン その1

  
ラシーヌさん、クオーレ・クールさん、ス・コルニさんが輸入されたワインのお試し会。場所は平野弥さん。今回は本数が多いので何回かに分けて掲載する。ワイン名横に書いたの()内は税別の特別価格、@はインポータ

  
今回は料理を並べてからスタート。こちらは金陵さんの皮付き豚、アヒル、蒸し鶏

  
いなり、パスタ、パテ

  
手作りのオードブル2品と大根。

  
(1) Pierre Frick Alsace Riesling Bihl 2011(2900) @ラシーヌ
(ピエール・フリック アルザス・リースリング ビール)
コルク付近を剥くと、コルクやスクリューキャップではなく王冠が使われている。やや光沢のある色合い。ドイツの花と蜜、ドライフルーツ、リンゴなどが風を感じさせるシャープさと共に香る。舌に微発泡があり、鼻腔にはリンゴ酸が抜ける。リンゴの紅玉の皮にある苦味がある。微炭酸の刺激とはボディもあ後味もすっきりしている。ビオだそうだがシャープさが際立ちビオっぽさはない。状態よくおいしい。安ければもっといい。

  

  
(2) Van Volxem Rotschiefer Riesling Kabinett 2011(2900) @ラシーヌ
(ファン・フォルクセン ロトシーファー リースリング カビネット)
甘い蜜がボリュームあり、塩と甲殻類、ドイツらしい花々の香りがある。舌でやや炭酸っぽさがあり、果実の塊が放物線を描きながらスゥっと口奥へと吸い込まれていく。果実のボリュームがあるものの、キラキラした強いリンゴ酸が舌の表面に張っているので口内はすっきりしている。これも状態がよくおいしい。(1)より少しよい。

  
(3) Trinchero Rosso Racines 2010(2500) @ラシーヌ
(トリンケーロ ロッソ・ラシーヌ)
ジャムっぽい香り、甘さ、杉の香りがある。液体が舌から少し浮いているのですっきりして、果実味が豊富で干しブドウ、ふわーっと同心円状に味わいが広がる。ラルコっぽさもある。ワインの状態が悪いと液体が舌にベタッとのっかる感じやイガイガ感など出るが、ワインの状態がよいと舌から薄い一層の上に浮いているような感覚を受ける。このワインもこのよい状態ワインの舌へののり方。2900円ぐらいの感覚なのでこれはお買い得。

  
(4) Casale Chianti Colli Senesi Riserva 2007(2700) @ラシーヌ
(カザーレ キアンティ・コッリ・セネージ・リゼルヴァ)
クリーミーさのある香りがあり、キャンティらしい埃っぽさや湿気った香りもある。味わいは抜けてしまったようなすっきりさがあり、深みがない。香りの味わいの差が大きい。香りにあるクリーミーさは上質なときに感じるので、現段階では旅の疲れで本領が発揮できてないのかもしれない。

  
(5) Fatalone Gioia del Colle "Primitivo" 2010(2100) @ラシーヌ
(ファタローネ ジョイア・デル・コッレ "プリミティーヴォ"
グッと核がしっかりした球体となったブドウ、干しブドウがあり、そのまま鼻腔へガツンと刺激する。タイヤを焼いた匂いもある。液体は舌にのらず、舌で撥水が利いているかのように液体が球体でコロコロと転がっている。噛み締めるような感覚もあり、枝つき干しブドウの味わいがある。味わいが球体のまま、すぅっと口奥喉まで吸い込まれていくところがきれい。2800円ぐらいの感覚。


その2につづく