2014年4月20日日曜日

新着ワイン試飲会(ドメーヌ・コルディエ&パトリック・ビウズ) その1 @平野弥

  
平野弥さんによる新着ワイン試飲会。国内輸送してから間もないのでまだ落ち着いてない状態。

  
まずは食事の数々が並ぶ。サラダ2種とハム。

 
生ハムとキュウリのベーコン巻き。

  
金陵さんの皮付き豚とあひる。フォカッチャ生地のパン。

  
Patrick Piuze Chablis Terroirs de Courgis 2012 (パトリック・ビウズ シャブリ・テロワール・ド・クルギス)
石灰とミネラルに加えてチョークのような香りが張り、それにレモンなどの柑橘果実が加わるいい香り。口に含むとトロミがあり、舌に少しピリリと柑橘系果実の酸味がキーンと立つ。ミネラルが出てくる様が際立つ。シャブリらしい味わい。コンディションがよく、ジャン・フルニエのキュヴェ・サンチュルバンと同等のレベル。輸入はワインオリエンテッドさん。価格3000円に対して3300円程度の感覚。

 
Patrick Piuze Chablis Premier Cru Butteaux 2012 (パトリック・ビウズ シャブリ・プルミエ・クリュ・ビュトー)
ミネラルと石灰の香りがすごい。アスファルトが焼けたときの香りがあり、栗が少し加わり、ミネラルがドーンといる。下にはトロリとしてグレープフルーツの酸味が出た後に酸味が沸きあがる。口前方から後頭部の方向に2cm弱の円筒状にミネラルが太くいて、その周囲を2.5cmぐらいの果実味を伴うトロミが包んでいる。ミネラルは後頭部を突き抜ける。5400円だが5200円の感覚。

  
Patrick Piuze Chablis 1er Cru Vaillons Les Minots 2012 (パトリック・ビウズ シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨン・レ・ミノ)
酢酸の香りにミネラルが張る。酢酸からワインビネガーのような香りもある。口に含むとトロミは1つ前のビュトーよりも少なく、酸味が際立つ。尖った酸味と下に訴えてくる味わいがある。舌の表面に味わいがのり、そこから上方へ湧き上がってくる。5400円だが3900円の感覚。

  
Patrick Piuze Chablis Grand Cru Bougros 2012 (パトリック・ビウズ シャブリ・プグラン・クリュ・ブーグロ)
色が薄い。キウイの酸味と果実味があり、ミネラルはきれいに張る。甘さがほわほわと広がる。3cmぐらいのドーナツ状に香りは集中する。白い花、梅も少し、ワイン起因と思われるバニラなどがある。舌には味わいが沈み込み、どっしりとした旨味が柑橘系果実と膨らむ。チョークの香りも強い。味わいがほわーんと緩く密度が低い球体状にまとまる。複雑さもある。7200円だが現状では6500円。

同一生産者のシャブリ4種類だが、ヴァイヨン・レ・ミノだけ味わいの傾向が少し異なる。状態はヴァイヨン・レ・ミノ以外はとてもよくワインの表情が見える。コストパフォーマンスは1本目のシャブリ・テロワール・ド・クルギスが高く、ポテンシャルはブーグロが高い。なお、パトリック・ビウズのインポータはすべてワインオリエンテッドさん。

少し長いので、その2へ続く。

ワイン専門平野弥
横浜市都筑区荏田南町4212-1 045-915-6767 13:00-19:00 月火休