Cordier Pere et Fils Beaujolais-Villages Pouilly Fuisse Josephine Rose 2011（コルディエ・ペール・エ・フェス ボジョレー・ヴィラージュ フィーヌ・ジョセフィーヌ）
甘い香り。コクに加えてエグミのような香りもある。ロゼだからか落ち着いてないのか強さやよどみもある。表面の香りはきれい。口にすると舌には緩い甘味があり、酸味が立つ。少しのトロミも持ちコクと強さのある味わい。酸がグーンと伸びる。ガメイ種のロゼ。2100円だが現状は2000円程度、ポテンシャルは2600円程度の感覚。
お刺身。和歌山？ヒラマサ、千葉の金目、福岡の赤貝、関アジ、ミナミマグロ（インド・マグロ）、宮崎カツオのたたき、青森ヒラメ、北海道ホタテ。数種類食べたがどれもおいしい。
Cordier Pere et Fils Macon Aux Bois d'Allier 2012（コルディエ・ペール・エ・フェス マコン・オーボワ・ダリエ）
柑橘果実にミネラルが加わり、石灰もあり、ゆったりと香る。香りに果実の軸がある。ミネラルが基底にいて、海底の湧き水のようにわきあがる。味わいは柑橘果実の甘皮の苦味がしっかりしていて、どっしりしている。味わいの流れは、ガツンと3cmぐらいの変形した形のボールが力強く出て、その後に上の階層へアーチ状にググっとした柑橘果実が登っていく。力強さと柑橘の中高域のトーンに伸びていくが、その伸びる途中にはウネリがある。まだ落ち着いてない様子。2700円だが現状は3000円、おそらく落ち付けば3500円程度になる。
Cordier Pere et Fils Pouilly Fuisse Fine Josephine 2010（コルディエ・ペール・エ・フェス プイィ・フュッセ フィーヌ・ジョセフィーヌ）
濃い色合い。前者のマコンと比べると1.8倍から2倍の濃い香り。品があり香りは分散せずに集中している。ひまわりの一回り小さい大きさで硬い種のような核があり、エネルギーを溜め込んでいるかのような印象を受ける。スワリングでクリーミーさが出て、果実と酸も出てくる。白や黄色のいいバラの香りがあり、甘い果実のいい甘さが香る。干しぶどうの風味があり、酒質は強く、葉巻の風味、栗の強い風味もある。全体の流れはトロミはあるが舌よりは浮いていて、その浮いたところから縦横へパーっと味わいが広がりながら酸が伸びていく。6200円で、現状は5800円、落ち着けば7200円の感覚。
Cordier Pere et Fils Pouilly Fuisse Jean Gustave 2010（コルディエ・ペール・エ・フェス プイィ・フュッセ ジャン・ギュスターヴ）
クリーミーさのある香り。フルーツケーキの香りでミネラルは弾け、上品なスズラン、小さい白い花のような可憐な香り。オイルが入り混じったような甘さのある花の香り。貴公子のような凛とした佇まいが美しい。飲むとふわっときれいな香りが膨らむ。洗練された美しさでとてもきれい。人の汗やワックスのようなものもあり、味わいも香りと同様に上品で可憐さがある。少し時間をおくと重みも出てきた。ピュリニー・モンラッシェのようなシャープな雰囲気を持ち、果実が少し混じっているのでどちらかというとシャサーニュ・モンラッシェのような雰囲気。これはおいしい。フィーヌ・ジョゼフィーヌもおいしいが、比べると1ランクから2ランク上。きれいな香りと味の風味は一体感がとても強い。フィーヌ・ジョゼフィーヌは南らしい味わいで、こちらは北っぽさとピュリニーっぽさがある。味わいの傾向では7000円だが現状は8500円、ポテンシャルは9800円ぐらいの感覚。ここまでのコルディエはエスプリデュヴァンさんの輸入品。
センター南にあるIKEDAさんの池田ロール・レーズン。Yuji Ajikiさんと同じく生地がおいしい。ここで試飲会はお開き。
Domaine Trapet Pere et Fils Bourgogne Passetoutgrain A Minima 2012 （ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィス ブルゴーニュ・パストゥグラン ア・ミニマ）
試飲会は終わったが追加で1本を試飲。果実がグっと来て、枝の香りがあり、グングンと香りが力強くなってくる。インクや鉄っぽいニュアンスもあり、ジュヴレ・シャンベルタンらしい強さ。味わいはかわいらしく、キュート。タンニンもある。フィネスさんの輸入。3000円だが2650円の感覚、トラペさんということを加えると価格相応かもしれない。
本日も色々と飲ませていただきました。ご馳走様でした。全体に状態がよいワインで楽しい会でした。
ワイン専門平野弥
横浜市都筑区荏田南町4212-1 045-915-6767 13:00-19:00 月火休
