2013年11月7日木曜日

Domaine Fourrier Gevrey Chambertin Vieilles Vignes 2009(フーリエ ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーユ)

  
  

テイスティングノート
輝きと黒い深み、血も入ったような色合い。ジュヴレ・シャンベルタンらしい果実とカチっとしっかりした骨格を持った香り。その香りにはいくつかの花が凝縮した核があり、そこを包むように柔らかい甘い香りがあり、週いいにはパーっと花や柑橘系を含む果実が広がる。スワリングするとミネラルを伴った香りが平面状にパーンと張った状態で脳天方向へ昇ってくる。塩と甲殻類、エビセンの香りもある。口に含むと舌にやさしく、やわらかく乗る。鼻にはやさしく果実が抜け、舌に黒い果実がしっかりとあるがどこまでもやわらかい。飲み込んだ瞬間に3cmぐらいの甘い果実が丸い球としてぼわんと出現し、すぐにすぅっと縮みこむ。舌にはほとんど味わいが残らず、舌から1cmぐらい浮いたところに甘さが存在する。それと同時に舌奥には酸味が出てくる。

評価
おいしい。フーリエさんらしいほんわかしたやわらかさがあり、このクラスで世界観も持っている。2011年に購入して寝かせておいたもので、フーリエさんのワインはリリース直後だと甘酸っぱいイチゴなどキュンする初々しいキュートな印象を感じるが、これが熟成にともない大人の落ち着きを持った印象。どの段階でも惹かれるところがあり、好きな生産者の1つ。抜栓に苦戦。ナイフでロウを取るとネッチリして、コルクは長く硬く留まっていて抜ききる直前に割れてしまった。

SCEA Domaine Fourrier
7, rte de Dijon, F-21220 Gevrey-Chambertin, France +33380343399

購入 八田(5754) @大丸東京店 第80回 世界の酒とチーズフェスティバル