2013年7月7日日曜日

新着ブルゴーニュワインを楽しむ会 @七夕

  
平野弥さんでの新着ブルゴーニュワインを楽しむ会。本日は某インポータさんが輸入したワイン。

  
・Anthec Berrys& Cremant de Limoux NV(アンテック ベイリーズ クレマン・ド・リムー)
落ち着きのある香り。平面の中央から柑橘香が立ち昇る。口に含むと泡はゆっくり膨らみ、舌を少しだけ刺激する。舌には軽く果実の蜜が上顎下に少し浮いて刺激して集中する。後から苦味が軸として出てくる。サッパリさと厚みが別々にある。

  
海老の生ハム巻き&タコのスパイシーサラダ

  
Gaston Chiquet Brut Tradition NV(ガストン・シケ ブリュット・トラディシオン)
黄色い花びらの花がやさしく柔らかに香る。ミネラルもありシャンパンと分かる香り。舌でゆっくり膨らみ鼻へきれいに抜ける。口の前から口奥へ液体が進むとき、その液体には大きさにばらつきのある細かい泡が内包されている。それがサワサワーっと流れていく。ミネラルがゆったりと張っているので上品でおいしい。

  
Sylvain Loichet Cote de Nuits Villages Blanc 2010(シルヴァン・ロワシェ コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・ブラン)
香り立たず、スワリングでゆったりと果実に雲がかかった状態で香る。柑橘レモン、カボス、オレンジが中央から立ち昇る。口に含むとミネラルが重さを持って張り、洋ナシと少しの苦味、少しの厚み、トロミもある。樽も効いていてテクニックでバランスされている味わい。

  
Jean-Philippe Fichet Bourgogne Blanc 2009(ジャン・フィリップ・フィッシェ ブルゴーニュ・ブラン)
前者と同じ香り。もっさり感がある。トロピカルフルーツに曇が入った香り。周囲に苦さ要素の香りがいる。味わいはミネラルが張り、グレープフルーツの苦味。

  
Jean-Claude Bachelet Puligny Montrachet 2007(ジャン・クロード・バシュレ ピュリニー・モンラッシェ)
ムルソーにある古雑巾と同じ要素の香りがある。それとは別にきれいな高いトーンのオレンジ、澄んだイヨカンが中央にいて、周囲は苦さを感じさせる香り。舌には味がのらず、トロミを持って膨らみ、その後は苦味がグワーっと膨らむ。

  
  
・鮎のポワレ&沢蟹の素揚げ

  
Sylvain Loichet Cote de Nuits Villages Aux Montagne 2008(シルヴァン・ロワシェ コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ”オー・モンターニュ”
香りの表面は花がきれいに香るがその奥には臭みがある。香りに核があってしっかりしており、それを追うと臭みに到達する。薬っぽい味わいと舌の少し上でビリビリと酸味があり、鼻には乳酸が香る。タンニンと強い苦味が重なる。苦味が余韻まで強い。

  
Jean-Marc et Hugues Pavelot Savigny Les Beaune 2008(ジャン・マルク&ユーグ・パヴロ サヴィニー・レ・ボーヌ)
きれいな梅、クランベリー、バラ、ローズヒップ、酸も入った香り。舌に酸味と苦味であり、クリーミーさもあるのに苦味が表に出る。薬っぽさがある。

  
Comte Armand Volnay 2009(コント・アルマン ヴォルネイ)
香りが華やかで中央には核があり、苦さのある香り。冷ややかで黄色いバラも香る。口に含むと舌に苦味があり、鼻にも苦さが抜ける。苦味は位置が固定されて動かない。

  
タコのパスタ

  
・Benjamin Leroux Volnay 2009(バンジャマン・ルルー ヴォルネイ)
同じ香り。華やかな香りもあるが苦さが主体の香り。味は苦味が主体で余韻まで苦味。バルジャマン・ルルーは前出のコント・アルマンから独立した人だそうです。

  
マッシュポテトと茄子のムカサ風

  
Janotsbos Volnay 2005(ジャノボス ヴォルネイ)
エスプリデュヴァンが輸入したヴォルネイ。リスト外のワイン。ヴォルネイらしい混沌とした雰囲気があり、ピュアで苦味がなく、梅がキューっと伸びる。果実の苦味があるがタンニンの成分。


  
・Sylvain Cathiard Nuits St Georges 2008(シルヴァン・カティアール ニュイ・サン・ジョルジュ)
いい香りに紙の香りが入る。それでも香りは華やかで味は苦味ある。状態がよければ相当美味しい。

  
・Jean Fournier Marsannay Blanc Clos du Roy 2009(ジャン・フルニエ マルサネ・ブラン クロ・デュ・ロワ)
エスプリデュヴァンが輸入したもの。リスト外のワイン。いい香り。美しい佇まい。さすがのエスプリデュヴァン。

  
Domaine François Lamarche Grands Echezaux Grand Cru 2008(ドメーヌ・フランソワ・ラマルシュ グラン・エシェゾー)
BB&Rが輸入したグラン・エシェゾー。リスト外のワイン。村名クラスの雰囲気で、かつ苦味がある。2万円ぐらいするそうです。

  
・J.L.Chave Selection Hermitage Farconnet 2006(ジャン・ルイ・シャーヴ・セレクション エルミタージュ・ファルコネ)
BB&Rが輸入したエルミタージュ。リスト外のワイン。コーンや草っぽい香り。草のほかに豆も香る。味わいはエルミタージュらしい柔らかい果実味で、そこに苦味が加わる。6000円だが1800円の味わい。

  
本日は七夕。夜空を見上げると三角形が見える。

  

Oさんのご好意で開けられた’86のシャブリ。赤っぽい熟成を超えた色合い。ショコラ、シェリーが香り、熟成が主体。味わいは純粋で苦味が少しある程度。通常の販売ルートの’86であればかなり状態がよい。熟成を超えた白ワインというのは分かるがシャブリっぽさは感じ取れなかった。楽しいワインご馳走様です。

  
  

平野さん入れて10名で14本。状態がよいという前情報の某インポータさんが輸入したワインの数々であったが残念な感じだった。同じインポータが輸入したワインの味が同じということはよくあり、理由は分からないがこれはこれでおもしろい。

ワイン専門平野弥
横浜市都筑区荏田南町4212-1 045-915-6767 13:00-19:00 月火休