2013年7月2日火曜日

André Clouet Champagne Brut Millésimé 2002

生産 André Clouet(アンドレ・クルエ)
銘柄 Champagne Brut Millésimé 2002(ビュルット・ミレジム)
購入 ワイン専門平野弥(9450)

  
  

テイスティングノート
エチケットに合わせてコルクを止める金具もパッションブルーに統一されていておしゃれ。グラスに注ぐと色はゴールドが濃いシャンパン色。泡は小さめのものが断続的にゆっくりと立ち昇り、タタタタタッという断続音を奏でる。高いトーンの柑橘果実と花が混じりミネラルも豊富なシャンパンの香り。奥底からゆっくり、でも少しずつ主張しながらミネラルが平面状に迫ってくる。スミレやハイビスカスのような濃い色合いの花々がコクのある香りを放ち、フレッシュなリンゴと熟したリンゴが蜜を持ちながら広がり、これらの香りが継ぎ目のなく一体となっている。口に含むと泡はゆっくりとゆっくりと弾けて心地よい。リンゴの酸味は光が当たったようにキラキラとした輝きを持ち、リンゴの甘味と旨味も内包し、舌からは浮いたところに味わいの要素がある。香りの要素が旨味を感じさせながら鼻腔を抜けていく。味わいは口の空間の中央を中心として口の大きさを超えた15cmぐらいの球体となって味わいが膨らみ、その形をしばらく維持する。その後、周囲から外側へファーッと広がりながら消えていく様は、光を浴びて溶けてなくなる氷の結晶のように自然。中核部はそれに伴い黒っぽく濃くなり、球体が5cmぐらいまでの大きさになると周囲が消えるのではく、中央に味が集まるように収縮していく。それに伴って中心の味わいは濃くなっていく。消えた領域も味わいが完全に消えたわけではなく、10cmぐらいの領域ではきれいな酸味とミネラルに果実味が加わったほのかな味わいが余韻へと長く続く。

評価
アオンドレ・クルエのシルバー・ブリュットゴールド・ブリュットと比べてボリュームがあり、世界観がしっかりとして奥行きがある。価格の分だけきちんとおいしくなっている。コストパフォーマンスが高く、おいしい。

Andre Clouet(アンドレ・クルエ)
8 Rue Gambetta, 51150 Bouzy,France +33 3 26 57 00 82