生産 Georges Noellat (ジョルジュ・ノエラ)
銘柄 Vosne Romanee 1er CRU Les Chaumes 2000(ヴォーヌ・ロマネ レ・ショーム)
購入 ワイン専門平野弥
テイスティングノート
薄い色で、オレンジ、赤、茶色、黄色があり、レンガ色でクスミもあるように見えるが透明感ある岩清水を想像させる色合い。そして、すばらしい香り。妖艶というには少し若いが妖艶さも持ち、とてもフルーティで花の香りと融合した香り。味わいは中高域から高域のトーンで、フルーツでいうと澄んだ葡萄スープ、カボス、ザクロ、イチゴ、グレープフルーツ、レモンなどの高いトーンの成分だけ集まって混じりあい、それにショコラなどがまとわりついて和んでいる。果実、酸、苦味、ミネラルがきれいにまとまっていて、それらが口に含んだ瞬間から目が覚めて景色が写ったかのようにバッと眼前に現れる。その後、酸味、苦味がほぼ同時にやってきて、存在感ある中域と高いトーンの酸味がいてスーッときれいに舌奥方向へ集約されるような動きをして、舌奥方向の1点に黒をイメージさせる果実や苦味、ほのかな甘味が余韻として残る。ショコラやトリュフの黒をイメージさせる香りも鼻に抜ける。
評価
薄く、澄んでいてやさしく、それでいて世界観を持っている。これを飲んでいる印象は、空間に気体として味わいのエネルギーが分布しており、共に引き込むように引いていき、その全体像を見せたあとに奥の方に集まっている感じから、宇宙空間に放り出されて、そこで宇宙を全方向見たあとに遠くにある1つの銀河に視点をグーっとフォーカスしたような印象。そのフォーカスした際にはそれに意識が集中して周囲は真っ暗で意識から外れる。
味わいの要素は沢山あるが1つ1つは主張せず、例えばイチゴなどもはっきりイチゴが居るわけではなく、イチゴの要素が薄く澄んでいるという感じなので全体としては薄い味わいで果実味、妖艶さ、各要素のバランスがあり、薄い中で融合された好みの飲み頃。
Noellat Georges Vignoble SCEA
1 Rue Chaumes, 21700 Vosne-Romanée,France +33 3 80 61 11 03