2011年7月24日日曜日

関内マニア会 テーマ 泡 @TasteVin

今回はMDさんが主催者となり、泡がテーマの関内マニア会。


ブラインドで一気に6本。ヒントは全て国が違うということと、シャンパン方式が4本、シャルマ方式が1本、ガス充填が1本。すべてシャルドネが主体。それぞれ買うならいくらかブラインドで価格を決めてみる。


Cono Sur Sparkling Wine Brut Bio-Bio Valley @チリ
(コノ・スル スパークリングワイン ブリュット)
薄い色で泡は元気よく発つ。香りは甘く、りんご、黄色い花、少しの苦味を感じさせる成分や茶色を想像させる香りもある。口に含むと柔らかい口当たりでちょっとした果実の甘味、余韻に少しだけ苦味があり、酸とミネラルが続く。全体の印象としてはシャキッとしている。

シュヴロのクレマンと同等と判断して2800円とした。コノ・スルなので価格は1500円。やはりコノ・スルはコストパフォーマンスが高い。このワインはシャルマ方式(密閉タンク方式)という大樽内で二次発酵させたもの。シャルドネ90%、リースリング7%,ピノ・ノワール3%% ビオビオ・ヴァレー産のぶどうを100%使用。


高畠ワイン スパークリング シャルドネ 2010 @日本
ゆったりと泡が発ち、赤みを持った色合い。蜜を含んだりんごやフリーティさとラ・フランスの香りも強い。口に含むと柔らかい泡でオロナミンCやラ・フランスのコクを感じる味わい。

かなり個性的な香りと味わいで良否の意見が割れた。苦味が少なくてラ・フランスが前面に出ればおもしろいと思うが、今の味わいで考えて1000円とした。実際には1800円。国が日本とオープンになったときに高畠ワインが頭に浮かんだが、スパークリングワインの嘉(よし)とはかなり異なる。聞いたことがない銘柄だった。酸化防止剤無添加でシャルドネ100%、炭酸ガス注入方式。


Domaine Chandon(Green Point) Brut Methode Traditionnelle @オーストラリア
(ドメーヌ・シャンドン ブリュット)
泡が激しく全体から立ち昇る。少し赤みも入った色合い。甘い香りでりんごが主体、クレマンの香り。口に含むと爽やかで柔らかく飲みやすい。酸よりミネラルが少し強めに張る。キュイーンと味わいがくる。

最初3000円と付けたが、6番目がフランスのシャンパーニュだと分かったので、希望を込めて1800円にした。実際には、これはNV(Non Vintage)で2400円。ヴィンテージは+200円ぐらいの王冠タイプでそちらの方がコクがあり、価格差以上のおいしさがあって好み。ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエのセパージュで、最低12ヶ月の瓶内二次発酵。


Roederer Estate Quartet Anderson Valley Brut @アメリカ
(ロデレール・エステート カルテット・ブリュット)
泡が一番激しい。香りはフルーツとケーキで静かな印象。口に含むと泡は舌に当たらず、コクがあり、後味すっきり。少しの甘味と酸が続く。ミネラル弱い。

独特な香りと味わいで好みと違うので買うなら1500円。実際には2700円。6本目のルイ・ロデレールがカリフォルニアで造るスパークリング。価格も倍と大きく違うが、ルイ・ロデレールとは全くの別物。シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%のシャンパン製法。


Bellavista Franciacorta Cuvee Brut(ベラヴィスタ フランチャコルタ キュヴェ ブリュット) @イタリア
泡が弱く、香りは少しの苦味と緑色やカブトムシを想像させる。味も茶色いイメージで苦味が強い。

これは好みと完全に違うので値段もつけず買わないという選択肢。実際には4390円。他の方の評価はなかなか高かった。シャルドネ80%、ピノ・ビアンコ+ピノ・ネロ20%で、ブレンド後に3年間熟成。


Louis Roederer Champagne Brut Premier @フランス
(ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ)
泡が1本きれいに立ち昇る。少しの苦味と甘味のある香りで少しフルーツケーキもある。口に含むと舌で泡が肌理細やかにきれいに膨らむ。ミネラルと酸の質がきれい。

シャンパンは6000円というヒントをもらってしまったので購入したい価格を決めにくかったが、6000円で購入しても一応納得できる。泡の質がきれいなので3000円台では無理だが、4000-5000円であればいいなという感じ。ピノ・ノワール56%、シャルドネ34%、ピノ・ムニエ10%で大樽で2-6年熟成させたものを瓶内でさらに4年熟成させるというもの。


泡のラインナップ。左から1番で、右に行くほど価格が高くなる順番となっていた。

MDさんが追加で提供された1本。これもブラインド。


高畠ワイン マスカットベリーAブラッシュ 2009 @日本
赤色が強いロゼ。果実と甘みの香り。口に含むと甘味の後に苦味がきて、その苦味を甘味が包み込む。コクもあり、柔らかく飲みやすい。
マスカットベリーAからブラッシュ製法で造ったロゼ。日本の大手の味わいで、1300円という価格は安いが好みではないため、この価格の日本ワインであればロゼではないが機山洋酒工業のキザン白を購入する。





サラダ、鱈、パンシチュー、ポトフっぽい鍋など、料理の数々。

こちらはオークションで落札したというワイン。こちらはオープン。



Beaulieu Vineyard(BV) Georges de Latour Private Reserve Cabernet 1978 @Napa valley
(ボーリュー・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン プライベート・リザーブ ジョルジュ・ド・ラトゥール ナパ・バレー )
濃縮した香り。口に含むとコクが一瞬あるが澄んでいて、熟した妖艶な風味がある。酸が活きている。ワインのポテンシャルか、リコルクなどの際に補充されているのか1978年なのに若々しさがある。

泡をこれだけ飲むことは珍しいのでおもしろかった。特に本日の6本は生産国が欧州などに塊らず、世界に散らばっているのも味わいの違いを楽しめた。飲みたいと思うのはコノ・スル、シャンドン、ルイ・ロデレールの3本で、さらに決めた値段より実際の価格が安いのはコノ・スルだけだった。ブラインドで値段を決めてみるのは好みも明確になっておもしろい。本日もご馳走様でした。

Tartevin (ワイン アンド フード たあとばん、タートバン)
横浜市中区伊勢佐木町4-121 ストークイセザキ5-205 045-231-7720 17:30-24:00(日月),-04:00(火-土) 第三月休