2010年11月27日土曜日

ミサワワイナリー ワイナリー訪問

ミサワワイナリー @山梨県北杜市


敷島ワイナリーから車で1時間弱もかかる。かなり遠い。須玉ICからであれば半分ぐらいの距離。


ひと言テイスティングノート
・グレイス芽ヶ岳
 柑橘系の大人しい香りと薄めのフレッシュな味わい。甲州種にある苦味がほとんどない。欧州に初めて
 甲州として輸出されたというワイン。EUでは緯度などにより認定がゾーンが分かれていて、日本はBゾーン
 に属し補糖を3%以下に抑えるという制限が付く。南に行くほど厳しくなり、ブルゴーニュはCゾーンで2%
 までということ。和食に合うワインのニーズがあり、この銘柄をメインに輸出しているということだった。
・serena Estate Chardonnay 2009
 すっきりしたシャープな香りと味わい。フレッシュな果実と酸味、少しの旨みがある。
・グレイス シャルドネ 2009
 樽起因のバニラが少しと果実香。やや細めの芯の周りに果実の肉付きが出ている。明らかにセレナのスタ
 イルと異なる。


・キュヴェ三澤(白) 2008
 前銘柄のシャルドネと比べ、横方向に雲のような立体構造をしており、ボリュームが増している。安心し
 て飲める味わい。
・serena Muscat Bailey A
 明るくフレッシュな香りと甘味。マスカットベリーAらしいキャンディのような甘味と酸味がある
・serena Estate Merlot 2009
 すっきりして薄めの果実味。そのため、タンニンが周囲にかなりの量があるように感じる。


・グレイス メルロー 2009
 セレナと比べて果実味が濃くなり、甘味と酸味、苦味が軽めの方向でバランスされている。
・キュヴェ三澤(赤) 2008
 5cmぐらいの厚い層の深みがある味わいで、その周りに明るいトーンの味わいもある。総合的にはメルロー
 より明るい印象を受ける。このヴィンテージはカベルネ・ソーヴィニヨンの比率を高められたそうで、そ
 う言われるとカベルネっぽい骨格を感じ、明るいトーンが加わっていると思える。


・キュヴェ三澤 甲州明野農場 ※一般非売品
 ステンレス、樽なし、3m幅の植樹という葡萄の力を最大限に引き出す試みのワイン。
 トロッとした舌触り、酸が豊富で甘味の後、酸と苦味が伸びる。甲州の甘味、果実味と少しの苦味が濃縮
 されている。余韻は長い。いい紅茶の風味がある。

・キュヴェ三澤 甲州鳥居平畑 2009
 麦っぽさとふくよかさを持った香り。ムッチリした佇まい、樽の膨らみと果実のボリュームがあり、酸は
 その中にいる。縦方向にボン、グーンと進む。

山梨勝沼の本拠地 中央葡萄酒と比べると、まだまだこのワイナリーに訪問する人が少ないそうです。中央
葡萄酒と同じ銘柄を揃えられているのと場所を考えると、訪問するのは簡単ではない。ただ、この後掲載
する敷地内にあるレストラン彩は素直な味わいで好感持てるので、こちらとのセットで訪問するのがお薦め。

ミサワワイナリー
山梨県北杜市明野町上手11984-1 0551-25-4485 09:00-16:30 無休