2009年7月27日月曜日
ヴィラデスト・ガーデンファームアンドワイナリー ランチコース&ワイン
山の中にも関わらず舗装された道を登るとお店がある。レストランの下にはオーナーであり、エッセイスト・画家の玉村豊男さんの画廊があり、購入もできる。この日はレジで玉村さん夫妻がレストラン客への出迎えをされていた。風格があり、いい雰囲気。
写真右から
・Flower champagne (フラワーシャンパン・ノンアルコール)
ノンアルコールで、やや色が薄いが、細かい泡、香り、酸味や塩気のある果実味がシャンパンっぽい。
・Villa D'est Vignerons Reserve Chardonnay 2007 (VDEヴィニュロンズリザーブ シャルドネ)
甘みあるが冷涼な香り。舌先に少しピリピリ感がきた後、ボリュームある甘味と少しの苦味がくる。後半に少しぼやけた印象を受ける。余韻にもピリピリ感が残る。
・Villa D'est Vignerons Reserve Merlot 2007 (VDEヴィニュロンズリザーブ メルロー)
きれいなルビー色。放置すると甘く本格的な香り。中域から中高域のトーンの香り。舌先だけピリピリが持続し、それ以外の舌の部分へは甘くボリュームある果実が柔らかく膨らむ。味わいが鐘の余韻のようにジーーーンときれいに収まっていく。今でも飲める。
グラス脚底にも下右写真のようにサンドブラストで果実や名前が描かれている
食事はヴィラデストランチコース(3500+α)。
・ズッキーニの冷製スープとフォカッチャ
落ち着きのある味わい。横についているズッキーニにクリーム状のチーズをのせたのもいい感じ。
・お楽しみ前菜 「夏のヴィラデスト」
彩りがきれい。野菜など素材にエグミがなく素直な味わい。ゼリー状になったものはフォークで突くとバラバラっと分解される。素材に出汁が浸み込んでいる。
・信州牛のパティと夏野菜の重ね焼き
積層された高さと彩りに、テーブルに運ばれると「うわぁっ」と各テーブルから声が上がる。玉葱、ズッキーニ、茄子とグリルされたそれぞれが美味しいが、なんといっても信州牛のランプ肉を塊から挽いて焼かれたというパティが肉の旨味がしっかりとじゅわじゅわーっと出ておいしい。
・信州牛ランプ肉のロースト
信州牛のランプ肉をローストしたものにナスタチウムという花がソースになっているが、その説明を見ないでいると、色や味わいから自家製マスタード?と思わせる。肉はしっかりして、おいしい赤身で肉を食べてるという実感がわく、噛めば噛むほど肉の甘味が出てくる。
・「お楽しみデザート」 コレクション
上品なチョコレートケーキ、ネットリとさっぱりの中間的な食感でバランスがよく、添えられたキャラメルのアイスクリームのナッツのせがこれと合っていて格別。別器にはクレーム・ド・ブリュレと生プルーンで、生プルーンの爽やかな酸味と甘味は通常のプルーンとは大きく違った印象で、カラメルとクリームともよく合う。
・ヴィラデストのハーブティーとコーヒー
ハーブティーは爽やかで食後の1杯に丁度いい。コーヒーは濃いのに苦味がなくまろやか。テーブルに飾られた花も彩鮮やか。
お店の周囲には葡萄畑の他に花々やハーブのガーデニングもあり、散策できる。蜂や昆虫が沢山飛んでおり、畑の育成環境が良好なことが良く分かる。
食事の皿すべてに玉村さんのイラストが描かれている。
評価
見た目にも楽しめる食事で、コースの味わいも上質。客層もおしゃれな雰囲気で都内からの来客も多いのではないか。高速が空いていればランチだけ食べに来てもいいかもしれない。
Villa D'est Gardenfarm and Winery(ヴィラデストワイナリー)
長野県東御市和(とうみしかのう)6027 0268-63-7373 10:00-日没 無休
※レストランは11:30と13:30の2回制