2009年4月21日火曜日

三茶火曜会 第一回

イベント 三茶火曜会 第一回
主催  ワイン専門平野弥 @Vin et cuisine A.k.

平野弥の実店舗がなくなり1ヶ月経とうかという頃になったが、急遽ノエラのヴォヌ・ロマネの
ワイン会が三軒茶屋で開催された。




・Domaine Chevrot 2007 Maranges (ドメーヌ・シュヴロ マランジュ白)
  栗の香り。生クリーム和えのマロンクリームのように甘みと濃厚さを持ったような香り。
  口に含むと舌の中腹にブワっと丸く外モヤの甘めの液体がのっかったようで、その後
  舌奥にスーッと流れるように移動していく。余韻に甘みがある



・Georges Noellat 2000 Vosne Romanee (ジョルジュ・ノエラ  ヴォーヌ・ロマネ)
  草、黄色い花を思わせる香りと後から少し獣香がある。
  舌奥に重みを持ちながら横にフワッと広がり、スーっと奥へ液体が進み、ジワー、じわーっと
  寄ってくる。
  味わいは柔らかい薄い層があり、その上に酸がのっているようで、酸の利きは強いが柔らかい
  層で刺々しさがない印象。酸とミネラル主体だが、ほのかに甘みがある。 おいしい。

・Georges Noellat 2000 Vosne Romanee 1er Cru Les Petits Monts
   (ジョルジュ・ノエラ  ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・プティ・モン)
  少し栗がきた後に妖艶な出で立ちをした香りで、冷ややで、ツーンと高いトーンの印象。
  中域にビニールっぽい香りもある。
  味は柔らかく、低く、地を這うように味わいが広がっていく。 時間が経つと苦味が強くなる



・Georges Noellat 1996 Vosne Romanee (ジョルジュ・ノエラ  ヴォーヌ・ロマネ)
  甘いやさしい香りだが弱く、少しにごった(コモッタ)印象の香り
  舌奥にボリューム感が出るが、味も弱々でぼやけている感じの味わい。後半梅かつおの風味。

・Georges Noellat 1999 Vosne Romanee 1er Cru les Chaumes
   (ジョルジュ・ノエラ  ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ショーム)
  柔らかいが塩気が利いており、海老の風味を持つ香り。そして少し下側に冷やかな池がある。
  舌先の1点から立体的に口の奥の方へ放射状へ広がる味わいでボリュームがある。
  飲んだあとの立ち昇る香りにベリーAっぽい野生種ベリーのニュアンスと、トリュフ、チーズの
  熟成香がある



・Georges Noellat 1991 Vosne Romanee (ジョルジュ・ノエラ  ヴォーヌ・ロマネ)
  ブワッと一気に香りが広がり、かなり深いところにカレーのスパイス香りがある
  重みがズシンとあり、ずっと低く重みのある甘み、渋みが続く

・Georges Noellat 1991 Nuits St Georges 1er Cru Les Boudots
   (ジョルジュ・ノエラ  ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ブトー)
  すみれ、スーッとするが、柔らかく華やかで、花の蜜の甘みの香りがあり、チョコや深みのある
  カカオ風味もある。
  舌の上で小さく丸く重い液体が舌上にのっかっている印象で、フワフワとした甘みの出汁が
  塊のまま喉奥へスーッと旨みが移っていく。
  鼻にフワーっとスーッと旨みが通り、少しヨーグルトっぽい風味もチラッと出てくる。
   そして、一度通り過ぎた旨みがグググワと奥から込み上げてくるように味わいが強く押し寄せて
  きて、これでもか、これでもか というように訴えてくるよう。
  擬音語で表現すると 「ギュイーン、キュイーン」 というような音になるか。余韻には梅かつお。




・マッシュポテトの上にマグロの焼いたものを乗せ、バルサミコ酢をかけたもの
  マグロが肉のように噛み応えや肉汁の旨みがあり、おいしい。
・しらすのタルトフラント(ピザ)  かなり薄い生地がパリパリしている



・Domaine Chevrot 2007 Bourgogne Aligot (ドメーヌ・シュヴロ ブルゴーニュ・アリゴテ白)
  フルーティでグレープフルーツなど柑橘系の香り
  少し薄めの味わいで、その分ミネラルが地肌から張り出し、シャキッ、ピキーンとなっている
  味はボケボケ。




・鴨肉  甘く、やさしく、ソースとの組み合わせからか、白レバーのような味わい
・デザート 最初は甘み主体がだが、酸味のあるリンゴの香りが後から立ち昇り、上品なバランスとなる



・Tさん持込の珍しい日本酒
   昭和59年?に作られたお酒
   麦や穀物系の香りや味わいが主体で通常の純米酒の雰囲気とは大きく異なる


場所が少し遠く、雨も結構降っていたので行き帰りが大変だったが、本日も沢山飲んで、
いつも通り楽しいワイン会だった。
ワインでは2000 Vosne Romanee がコストパフォーマンスはもっともよく、ポテンシャルでいうと
1991 Les Boudots は今は強すぎるが今後非常に楽しみ。
1999 Les Chaumes もバランスや立体感の演出がよい。これで果実味がもう少しあればもっとよい。

店舗情報
東京都世田谷区三軒茶屋1-9-13 03-3795-0151 17:30-23:30 水休