2009年4月30日木曜日

酒井ワイナリー 店頭試飲

ワイナリー 酒井ワイナリー @山形県南陽市赤湯



鳥上坂のある国道13号の左右にある葡萄畑を越え、住宅街に現れる酒屋さんのような外観をした
醸造元・直売店


店内に入るとお菓子なども売っていて、土産物屋さんのような趣きもある。
「鳥上坂のゆかいな仲間達」と題した壁に貼ってあるスナップ写真で色々な話を伺った。
チャー(メス)とヒー(オス)という羊2匹を除草のために畑に放したそうですが、葡萄がなるとそちらを
食べ、スクスクと育ち、かなり大型化。 しかも人が来ると突進してくるそう。 銅像は創業者の方。


試飲

ひと言テイスティングノート
・バーダップワイン(白) さっぱりすっきりした味わい
・小姫白 2008     デラウェアの辛口成分のみの香りと味わい。不思議な感じ
・小姫(甘口) 2008  甘口と言っても、甘ったるくはなくスッキリした味わい
・寒仕込みワイン2008 山梨の甲州とは異なる味でさっぱりめ。赤湯産甲州100%
・バーダップ樽熟成(白) 赤湯産甲州100%の樽熟成。少し深みが出ておとなしい
・バーダップシャルドネ2008 日本のシャルドネの香り。瓶熟成とのことだが樽起因の香りもある。
・バーダップ辛口ロゼ  赤の作り方で造られたロゼ。香りに甘さを持つが、味はさっぱり辛口
・バーダップワイン(赤) 2006 赤湯産マスカットベリーAとブラッククイーンの混醸ブドウ
     ベリーAの甘さは出ず、ブラッククイーンの野生種っぽさも少なく、濃く澄んだ味わい
・バーダップ樽熟成 2004  濃い目の味で、今は樽が強く利いている。
・バーダップスペシャルブレンド2007 こちらも濃い目の味わいだが、深みや複雑さがある。
     3年程度熟成できれば相当おいしくなりそう。 CSにMLを40%入れたもの。
     メルロー主体の香りと柔らかい味わいで、カベルネは幅と奥行きを与える程度に感じられる。
     山梨ワインの七俵地畑2005年はCS100%だが、バランスの良さの点で同じ趣きがある。
・鳥上坂(とりあげざか)赤 香り、特に味に深みがあり、濃縮はされてないが幅広く分散しながら
     色々な味がふわふわと顔を出す。非常に細かいタンニンが舌の上に綺麗に舞ってくる
・山葡萄原液 濃厚で果実で造った酢のような味わい。独特な味があるが、変な臭みはない。
     牛乳を加えるとフルーチェのようになる
・蟻葡萄原液 甘いということで「蟻」と名前が付いた葡萄原液。癖のない濃い葡萄ジュース

評価
このワイナリーの特徴として、非常に細かい澱が感じられ、渋めのモノでもやさしい口当たりがある
ところが共通する印象。
このワイナリーでは、ノンフィルターで瓶詰めした後に上澄みだけホースで取る手法とのこと。
鳥上坂はその各種ワインの残りを混ぜて、その上澄みを取ったもののため、瓶によるバラツキが
大きいらしい。 そのため、試飲も普通はやってないところを出していただいた。
また、店頭にあったスペシャルブレンドも開けて試飲させていただいた。

鳥上坂とバーダップスペシャルブレンド2007、山葡萄原液はかなりいい。
店頭での楽しい話をありがとうございました。今度来たときには見学もお願いしようと思う。

酒井ワイナリー
山形県南陽市赤湯980 0238-43-2043 09:00-11:00,13:30-16:00