2015年6月7日日曜日

新規輸入業者(トゥージィ)+新着ワインの試飲会 その2

その1のつづき。ここからはフィネスさん、ヴァンクロスさん、エスプリデュヴァンさん、ラシーヌさんの新着ワイン。


(8) J. L. Chave Selection Cotes du Rhone "Mon Coeur" 2013 @フランス 輸:フィネス
(ジャン・ルイ・シャーヴ・セレクション コート・デュ・ローヌ "モン・クール")
透明感ある濃い色合い。砂糖の甘い香りに白胡椒などスパイシーさがある香り。味わいもスパイシーな風味が最初にあり、その後に乳酸の風味が出てくる。味わいに上下の波があり、最初はあっさりした中くらいのフラットさがあり、その後に味わいがスッと消える、少ししてから最初を上回る力強さがググっと出てくる。(2700)<2650>


(9) J. L. Chave Selection Saint Joseph Circa 2013 @フランス 輸:フィネス
(ジャン・ルイ・シャーヴ・セレクション サン・ジョセフ シルカ)
黄金色ですごいテカリ。背の低い黄緑色の草、柑橘果実の酸の香りが発ちながら南国フルーツの甘い香りもある。味わいは甘味が最初にあり、果実の皮の苦味が強めに長く続く。余韻は南国フルーツの風味と甘さ、それに紅茶っぽい風味が加わる。今はまだ落ち着いてなく本領を発揮していないように思える。(5000)<3300>


(10) J. L. Chave Selection Hermitage Blanc Blanche 2011 @フランス 輸:フィネス
(ジャン・ルイ・シャーヴ・セレクション エルミタージュ・ブラン ブランシュ)
牛乳や青い香り、ヒネタ感じもある。口に含むとすっきりして舌にのらず、ほわんと甘さが広がり、強さはないが弱くもない。味わいが球体のエネルギーになって口奥へとグーンっと力強く進んでいき、消えていく。()<4800>


(11) Jean-Louis Chave Saint Joseph 2012 @フランス 輸:フィネス
(ジャン=ルイ・シャーブ サン・ジョセフ)
乳酸、赤や黄色の小さい花が香る。スワリングで華やかに香りが広がり、ハムも出てくる。味わいはスパイシーで、ハーブ、少し薬のような風味もある。すっきりめの味わいだが骨格はしっかりしている。()<3900>


(12) Chateau des Tours Cotes du Rhone Blanc 2011 @フランス 輸:フィネス
(シャトー・デ・トゥール コート・デュ・ローヌ ブラン)
貴腐のような香り。赤い果実がほわんとして奥から酸がバンバンと湧き上がってくる。そして軽くコンポートした果実も香る。舌にのらない状態がよいときに感じる感覚があり、味わいは密度が薄めの球体で輪郭もなく、ほわんと浮いている。味わいの後半に向かって高域に持ち上がりながらグーンっと力強さを増していく。()<2800>


(13) Chateau des Tours Cotes du Rhone Rouge 2011 @フランス 輸:フィネス
(シャトー・デ・トゥール コート・デュ・ローヌ ルージュ)
黄色い花のいい香り。スワリングで舌からアルコールがバンバンと立ち昇る。その立ち昇る先端付近には干しぶどうが雲のように浮かんでいる。味わいは紅茶の出がらしを含むのが特徴的で、エネルギーが口前方に集中し、そこからエネルギーが周囲へバンバンと出てくる。


(14) Domaine Meo Camuzet Bourgogne Rouge 2013 @フランス 輸:フィネス
(ドーメーヌ・メオ・カミュゼ ブルゴーニュ・ルージュ)
冷涼さ、冷たさがあり、きれいにスーっと冷ややかに香りが流れ、その周囲には薄くベリーが香る。味わいはほわんと球体で密度は小さい。その球体とは別に酸味が口奥へ向かってブレず平坦にツーっと長く続いて伸びていく。最近はメオ・カミュゼを飲んでないが以前のスタイルは感じられない。(3700-3800)<1800>

ここまでフィネスさんの輸入ワイン。どれも状態はよいので素直な味わいを楽しめる。ブルゴーニュや人気ドメーヌの価格が上昇し、消費税増税などにより価格があがっているので割高な価格になってしまうことが残念です。



(15) Domaine Au Pied du Mont Chauve Bourgogne Chardonnay 2012 @フランス 輸:ヴァンクロス(旧 ワインオリエンテッド)
(ドメーヌ・オー・ピエ・ デュ・モン ショーヴ ブルゴーニュ・シャルドネ)
甘い栗、酸がグーンと出てくる。冷涼で甘さと草っぽさが香りにある。口に含むと舌にはすっきりしているが後半から余韻では舌に甘さが残る。後半から余韻まで味わいの動きは単調になっている。()<2800>


(16) Domaine Au Pied du Mont Chauve Bourgogne Pinot Noir 2012 @フランス 輸:ヴァンクロス(旧 ワインオリエンテッド)
(ドメーヌ・オー・ピエ・ デュ・モン ショーヴ ブルゴーニュ・ピノ・ノアール)
甘い栗、酸がグーンと出てくる。冷涼で甘さと草っぽさが香りにある。口に含むと舌にはすっきりしているが後半から余韻では舌に甘さが残る。後半から余韻まで味わいの動きは単調になっている。()<>

ヴァンクロスさん輸入のオー・ピエ・ デュ・モン ショーヴは表情が出ていないような気がする。



(17) Cordier Pere et Fils Bourgogne Blanc Jean De La Vigne 2013 @フランス 輸:エスプリデュヴァン
(コルディエ・ペール・エ・フィス ブルゴーンニュ・ブラン・ジャン・ド・ラ・ヴィーニュ)
グリーン系がきれいに香る。音もなくスーンっと香りの要素が流れていく。味わいはキューーーンっとどこまでの連続して伸びていく。おいしい。


(18) Cordier Pere et Fils Pouilly Fuisse Les Vignes Blanches 2012 @フランス 輸:エスプリデュヴァン
(コルディエ・ペール・エ・フィス プイィ・フュイッセ・レ・ヴィーニュ・ブランシュ)
香りでバーンっとミネラルが主張し、味わいもミネラルもバーンっと出てくる。石灰っぽさがある。()<3800>

コルディエは安定した香りと味わいで、ミネラルがはっきりしている点が特徴。味わいはこれからのってくると思える。

その3につづく。