2014年11月3日月曜日

佐賀 猪肉とワインの会(β版) @菜の花 by 平野弥

  
いつもながら急遽開催された平野弥さん主催のお試しワイン会。場所はセンター南駅から少し歩いたオリンピック裏の「炭火焼と旬のおさかな 菜の花」さん。参加者は急にも関わらず7名。

  
Antech Blanquette de Limoux Cuvee Rendez Vous En France Brut NV(アンテック ブランケット・ド・リムー キュヴェ・ランデヴー・オン・フランス)
ほわんとした甘くいい香りで、少しショコラやクリーム、ラムネも入る。味わいも果実のほわんとした甘さとボディ、すっきりさもあってバランスがいい。いつもながらおいしく、料理は何でも問題ない。

  
猪のから揚げ・マリネ。しっかりした味わいで、肉は噛むほどに味わいが出てくる。獣っぽさはなく、豚とは明らかに違う凝縮された旨味が豊富。

  
Jean Fournier Bourgogne Aligote Champ Forey VV 2012(ジャン・フルニエ ブルゴーニュ・アリゴテ シャン・フォレ ヴィエイユ・ヴィーニュ)
ワイン会に合わせて移動させたワインだったので、揺らした影響もありグラスに注いでしばらくは、もわんとして混沌とした香り。少しずつお菓子のラムネや栗などが香り、5分程度でピーンとミネラルの張る感じが出てきた。味わいもバランスがよく、オードブルのような料理そのものの味わいがある。

  
猿島のカサゴ、焼津のカツオ、函館の帆立、宮城のマグロとしめ鯖。刺身とワインの相性は色々試してきているが、このアリゴテは醤油やワサビなどを含めておいしく合わせられる。揺れたワインでピーンと張りつめた感じになりすぎてないことで相性はさらに高まっている気もする。

  
Dix Vins(Domaines Mazurd) Cotes du Rhone La Rouviere 2009(ディ・ヴァン ドメーヌ・マズール コート・デュ・ローヌ ラ・ルヴィエール)
舌から湧き上がっている凝縮したブドウの香り。インクやクルミ、苺のコンフィチュールやジャムの甘さもある。口に含むと鼻腔を中心に味わいが広がり、スパイシーさも出てくる。ガツンとした力強さと、スーっと鼻を通るスパイシーさが特徴。

 
佐賀の猪モモ肉の炭火焼。脂身が甘いがさっぱりして、どちらかというと繊細な味わい。炭火ということでディ・ヴァンを開けたが、独立してそっぽを向いているような組み合わせになった。この猪モモ肉の繊細さであればと、ブルゴーニュ・ブランを抜栓。

  
Jean Fournier Bourgogne Blanc <<Ç>> 2012(ジャン・フルニエ ブルゴーニュ・ブラン <サ>←単一文字を音にするなら)
大根に合うような香りで、栗ともわんとした香りもある。舌触りはトロミがあり、ゆったりと旨味が広がり、果実の甘味が強めに出てくる。野菜系の香りが特徴。
猪モモ肉と合わせるとばっちり一体化しており、大根やクレソンの風味がある。ワインと料理の味わいの傾向が同じ。

  
群馬県産「あやめ雪かぶ」の天麩羅。枝豆やスナップエンドウの風味がある。これもブルゴーニュ・ブランと合う。

  
沖縄の車えび。これもブルゴーニュ・ブランと合う。いい組み合わせ。

  
Lecheneaut Bourgogne Pinot Noir 2012(レシュノー ブルゴーニュ・ピノ・ノワール)
レシュノーらしい赤紫の色合い。黒砂糖の香り、枝や濃く濃縮した果実の香りもある。口に含むと果実の酸味がキューっと伸びる。果実味濃いが、酸がしっかりしているのですっきりした印象を受ける。

  
バルサミコ酢を使った猪の酢豚風。猪というよりもタレの味が主体。レシュノーのピノも合うが、ディ・ヴァンのローヌも合う。料理の味わいが濃く甘味もあり、他は比較してないが同じ傾向のワインがあった。

  
ドミグラスソースの猪+ロマネスク。味わいがしっかりしている。これも濃いワインと普通に合う。

  
Chateau Le Temple 2001(シャトー・タンブル)
ポテンシャルあるが、田舎っぽさのある香り。干し昆布、実山椒、和な柑橘の皮などがある。現時点で味わいに表情がない。

  
Bachelet Monnot Bourgogne Rouge 2012(バシュレ・モノ ブルゴーニュ・ルージュ)
塩と甲殻類の香りがあり、カッパエビセンを想像させる香り。馬小屋臭もあるが、でも綺麗でバンバンと香りが迫ってくる。味わいは澄んでいるが少し苦味ある。
牡丹鍋が最後に出ると聞いて、タイミングを合わせて出されたピノ。

  
牡丹鍋。やはり、バシュレ・モノのピノが本日の赤では一番の組み合わせ。レシュノーは試してないが多分厳しい。

  
煮えてきた牡丹鍋。そして追加の猪肉。

  
Comtes de Lorgeril Les Terrasses Syrah Vin de Pays D'Oc 2012(コント・ド・ロルジュリル レ・テラス・シラー ヴァン・ド・ペイドック)
追加で提供されたシラー。草原の草の香り。オレンジの風味がある。

  
最後におじやセット。

本日もおいしいワインと料理ごちそうさまでした。
猪肉にはボルドーよりもブルゴーニュの方が良かった。しかもサッパリめの方が相性がよい感じがした。なお、ワインリストには鹿肉と間違えて書かれていたが、それであれば濃かったり、ガッツリ系の方が合いそう。