2014年5月11日日曜日

デュベル・トリプルホップと初仕込ザ・プレミアム・モルツ(非売品)のビール比較


デュベルのトリプルホップ2013年を大丸東京店 第85回 世界の酒とチーズフェスティバル(2014年春)で小西ビールさんから再度入手できたので、サントリーさんからもらった同じヴィンテージの 2013年産ダイヤモンド麦芽の恵み 初仕込 ザ・プレミアム・モルツ と比較してみた。デュベル銘柄の正式名はDuvel Triple Hop 2013(デュベル・トリプルホップ 2013セレクション)です。


トリプルホップは泡立ちがよくホップの香りが華やかで深みもありつつ、高い重心でふわふわと雲のようにいる感じで、いくつもの花が香る。どんどん香りが上へと昇ってくる。プレモルは自ら香りを漂よさせてこないので比較すると地味で、落ち着きと低重心で、べっ甲飴のような甘さのある香り。
味わいは、トリプルホップは舌に滑らかで泡が細かく踊り、2.5cmぐらいのしっかりした核があり、その周囲は華やかな味わいになっている。周囲の味わいは華やかに昇華しているのに対してその核は意思があるかのように動かず、時代の流れを見据えているかのようにも感じる雰囲気がある。酸味と程よいホップの苦味の後にほんわりとした穀物のすんだ甘味が出てくる。酸味と苦味がエッフェル塔のような形で中央に集まりながら頂上に向かってグーっと高いトーンへと上昇しておき、甘味がそれらを包み込む。一方のプレモルは穀物らしい味わいでどっしりとして中重心の味わいが少しこもっている。

すごいはっきりした差。トリプルホップは1本ですごく満足できる。プレモルは麦汁そのものの味わいと旨味が出ていてストレートな味わい。価格が3倍ぐらいと大きく違うので差があるのは仕方がない。それにしても比べてみるとトリプルホップのすごさがよく分かる。

Duvel Moortgat Brewery‎ (デュベル) @ベルギー
Pastoor Somerslaan 28, 2870, België 03 860 94 00