2014年2月22日土曜日

Andre Clouet Champagne Un jour de 1911 NV(アンドレ・クルエ アン・ジュール・ド 1911)

  
本物の藁に包まれて変わっているのでサプライズのプレゼントには良さそうな雰囲気。藁についているエチケットはリーフレットになっており、最後のページにはこのワインの情報が載っている。澱引き(デゴルジュマン)した日付は2013年6月24日になっている。

  
藁を取るとボトルには普通のシャンパンとは異なり、ざらつきのあるシール状のものがボトルへぴたっと張り付いている。その曲面に張り付いた雰囲気はウルトラマンシリーズのようだ。

  
シールが強力についているので剥がすのに苦労した。きれいに取れないので最後は強引にコルクごと取り外す。

テイスティングノート
茶や琥珀の入ったシャンパンゴールド。泡は中位の大きさで立ち昇る。熟成香にリンゴの熟した香り、バニラ、クレーム・ド・ブリュレの甘さや香ばしさが加わり、やさしく一体感ある香り。その香りはフットボール状に横長であり、ミネラルはリンゴの高いトーンに合わさり上昇していく。口に含むと舌には刺激しないが、ぶわわっと泡が静かに膨らみ、リンゴの蜜や花の蜜が鼻腔に集まる。その香りの要素が口内の味わいと一体感を醸し出す。さっぱりして厚みあり、食事の要素、例えばフォアグラのテリーヌなどの風味や雰囲気がある。熟成しているが重さはなく、重鎮というよりもそこにいるという安定感や安心感がある。熟成とは別に明るめのリンゴの風味も引き立ち、強調されない旨味や存在感がずっと余韻まで続く。

評価
おいしい。ドライだが食事のような旨味や風味があり、リンゴの風味も心地よい。際立った個性はないが、このバランスは独特な感覚がある。(購入:ワイン専門平野弥(11550))

Andre Clouet(アンドレ・クルエ)
8 Rue Gambetta, 51150 Bouzy,France +33 3 26 57 00 82