生産 Ulysse Collin(ユリス・コラン)
銘柄 Champagne Blanc de Blancs Extra Brut Les Pierrieres 2008(ブラン・ド・ブラン エクストラ・ブリュット・レ・ピエリエール)
購入 ワイン専門平野弥(6930)
テイスティングノート
きれいなシャンパンゴールドに細かい泡がゆったりと立ち上る。香りはシャンパングラスではミネラルが強く張り柑橘系の香りと混じってステンレスのような鋼っぽさを持つ香りがするのに対して、シャルドネグラスではミネラルはあるが和らぎクリーミーさを持ち柑橘系の香りも活き活きと感じられる香りになる。清見や伊予柑などの香り成分が高いトーンのみかんやオレンジの香りが活き、それが細かい泡のようにマイクロカプセルに封じ込められた香りがプチプチと弾けて湧き出てくる。柑橘の皮の香りも心地よく入り、これはオレンジピールというよりもみかんの皮を二つ折りにしたときにパーっと弾け飛ぶときの香り。口に含むと泡は繁樹なく心地よく舌の上に乗り、鼻にはシャンパンの香りが抜けていく。ライムやみかんなどの高いトーンの柑橘の果実がレース生地や絹の生地のように一枚がふんわりと舌の上に軽くのり、それが風にあおられてふわんっとなびいていく。ミネラルはあるが控えめで柑橘の酸味の方が多く、それに果実が後ろから後押しするのでとても心地よい。その風味がそのまま鼻腔まで達して鼻を抜けていく。舌には清見などのみかんの高いトーンの風味、果実味が心地よく残る。さらに少し温まってくるとショコラや少しの栗、魔性を感じさせる渦巻く黒い成分なども香りに出てきて、味は一体となり成分を分離しにくくなるがやや太い軸がぼんやりと出てくる。30秒ぐらい経過してから余韻に前記の要素が出てきてそこから数分味わいの要素が続く。
評価
少し寝かせて半年前ぐらいと比べるとさらにおいしくなった。一体感と安定さが出ている。好みにもよると思うがグラスはジャック・セロスと同じくシャルドネグラスの方が香りや味わいが活き活きとしておいしい。また、香りの構成や風味の一部にジャック・セロスっぽさを持つが酸化香がなく、構成する成分は多少異なりその数量も少なめなので若々しいジャック・セロスのようなイメージ。酸化香が得意ではない人にはこちらの方が好まれると思う。おいしい。
Elabore par EARL Ulysse Colline
Congy 51270 France