2012年12月29日土曜日

『平野弥ワイン食堂夜の部』プレ・オープニング&忘年会

  
平野弥ワイン食堂がランチだけでなく、夜の部を開始するのに合わせたプレ・オープニング。さらに忘年会を組み合わせたパーティ。平野弥ワイン食堂は雑誌の「田園都市生活」にも掲載されたそうです。本日は20名規模の人数が多いワイン会。

  
人参のラペとポテトサラダ、じゃがいものガレット、そば粉のガレットロールとピクルス

  
Château Fuissé Cremant de Bourgogne NV
(シャトー・ド・フュイッセ クレマン・ド・ブルゴーニュ)
軽くふっと力が抜ける、中域よりもやや高域よりに帯域は狭めだが軽やかな泡や果実味のクレマン。

  
Domaine Cordier Père et Fils Beaujolais Villages Rose Josephine Rose 2009
(コルディエ・ペール・エ・フィス ボジョレー・ヴィラージュ・ジョセフィーヌ・ロゼ)
オレンジや茶系の色合いが入る色が濃い目のロゼ。香りが果実感や果実の糖分をはっきりと感じさせるがそれよりも強いミネラルが張るところが印象強い。口に含むと果実味を主体として中央がグンッと山のように力強く立ち上がり、その後にグーンと全体が沈み込み深みを与える。沈むといっても重みとは違い、海の底深くのような深さを感じさせるもの。甘味が強めで果実味が豊富。

  
Weingut A. J. Adam Gutsriesling Riesling Trocken 2011 @Mosel-Saar-Ruwer
(A.J.アダム グーツリースリング・リースリング・トロッケン)
リースリングらしさと澄んだ印象を受けるタイプの香り。果実味と旨味がのっていて酸味がキラキラとしている。いい味わい。辛口のリースリング。

  
豚バラと白菜とポルチーニ茸のパスタ

  
バイスブルスト(白ソーセージ)、ミートボールの赤ワイン煮混み(ペンネ)

  
Jean Fournier Marsannay Trois Terres V.V. 2008
(ジャン・フルニエ マルサネ・トロワ・テール・ヴィエイユ・ヴィーニュ)
フルニエらしいきれいな澄んだスタイルの香りと味わいでミネラルが張る。グリーン系のハーブの香りが印象的で、水平面よりも一段下の層でミネラルがグワーンと張る。

  
Jean Fournier Cote de Nuits Villages Les Croix Violettes Vieilles Vignes 2008
(ジャン・フルニエ コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ レ・クロワ・ヴィオレット・ヴィエイユ・ヴィーニュ)
コブシ大に香りが集まっているがやや混沌としているが重さとミルキーさのある香りで上質さを感じる。味わいはタンニンを少し感じるが舌にはスムーズで酸味が5mm程度の層となって広がり、その層から上方へ放射状に味わいがふぁーっと広がる。おもしろいことに、ポルチーニ茸のパスタ、ミートボールのペンネともに前者のトロワ・テールよりもこちらのニュイの方が相性がよかった。

  
蝦夷鹿のロースト。最初は煮詰めたバルサミコ酢を使ったソースが旨味や甘味としてグっとくるが、噛むごとに蝦夷鹿らしい野性味溢れる味わいがグッ、グッっと出てくる。ソースが全体をまとめ上げている。

  
Château Matras 2000 @A.C.St.Émilion(シャトーマトラス)
蝦夷鹿と合う。酸味がほんの少し先行して果実味が強いのにすっきりして流れていく印象のマトラスに、蝦夷鹿の野性味ある肉々しさがボディとして肉付けされて一体感がある。

  
Mathilde et Yves Gangloff Cote Rotie La Sereine Noire 2004
(マティルド・エ・イヴ・ガングロフ コート・ロティ ラ・スレーヌ・ノアール)
甲殻類の香りにコニャックなどの熟成香、スミレを濃くした感じの香りなど色々な要素が詰め込まれている。口に含むと2cmぐらいの厚みの層が口奥へとスーっと流れていき、途中で厚み方向の中央を基準として8mmぐらいの厚みにガクンと薄くなり、川の流れのように変化部分の流速が速くその後はスーっと遠くへ流れていく。その中央に集約した部分からフワァーっと上下にゆっくりと膨らむ。蝦夷鹿と合わせるとジビエっぽさがグッと強調された。マトラスは2000年なので熟成による相性が出ているのかもしれないそうなので、ガングロフも4年後に合わせると相性がもっと良くなるかもしれない。

  
Château Fuissé Pouilly Fuisse Les Brules 2000
(シャトー・ド・フュイッセ プイィ・フュイッセ レ・リュレ)
コルディエやアダムを飲んだグラスを使ったためか、甘さが最初の印象。以前に飲んでいるよりも融和して全体の一体感がある。

  
リンゴのバターソテー、蜂蜜とシナモンの風味と、差し入れのプチシュー?
最後にデザートを食べると満足感が出る。

  
  
本日のラインナップ。20人規模で22本なのでひとり1本程度だがすべて空き瓶になった。かなりの盛り上がったワイン会となった。

ワイン専門平野弥
横浜市都筑区荏田南町4212-1 045-915-6767 13:00-19:00 月火休