2012年1月21日土曜日

ワイン専門平野弥 週末試飲

  
本日はブラインドテイスティングの勉強会だが、時間調整しにくかったので早めに到着。時間があるので週末試飲をさせていただいた。右の写真は地元紙に掲載された平野弥さんの記事。

  
・Château Marjosse Entre-Deux-Mers 2007(シャトー・マルジョス 白)
色濃いめ。香り華やかでマールなどの蒸留酒っぽさがあり、ハッカや柑橘果実の甘い香りがある。また熟成のニュアンスがあり、果実味は口内前方に丸くいるかと思うと、すぐにサーっと広がる。レモンなど柑橘果実の皮の苦味があり、そのまま澄んだ状態で味わいが消えていく。このワインは抜栓して日が経つにつれて熟成のニュアンスが出るらしく、抜栓後4日目なのでそういうニュアンスになっているそうだ。

  
Vina Cono Sur Cono Sur Sparkling Wine Rose Bio-Bio Valley(コノスル スパークリング・ロゼ)
泡は小さめで、まだらに所々出ている。甘いチェリーなどの香りがパッと発ち、チェリーリキュールなど甘味を加えたリキュールの香り。味はロゼらしい果実味のフレッシュさと皮の風味が交互に出てくる。スッキリして喉の方に真っ直ぐ進む白ワインの成分と、口内前方に赤ワイン成分が渋味を伴って丸くいる。日本の山梨で作られるアジロン種で作られた赤ワインに似た味わい。

  
・Vacceos Verdejo 2010(バクセオス ベルデホ) @Spain
マスカット、甘さを伴なう白果実の香りが力強く、中核も持つ。酸味が甘味に隠れているが中盤からピリピリと舌を刺激してくる。すごく薄いミネラル層の上に酸と果実味がのる。スーット味わいが消えていき、甘味がほんわか残る。

  
・Vacceos Tempranillo Roble 2009(バクセオス テンプラニーリョ) @Spain
赤果実がググッと2cmぐらいの塊になっていて、その果実の香りは中心にいくほど濃い。周囲にはマヨネーズのような酢酸とまったりした香りが漂う。味わいは赤果実の渋味を伴う中実な果実味から明るい赤果実のトーンが出てくる。後味はあっさりしていて、すっと消える。

  
Château de Fuissé Saint-Véran 2010(シャトー・ド・フュイッセ サン・ヴェラン)
オロナミンC、漢方薬と柑橘系果実の実部分が混じった香り。味わいは果実があり、酸味はあるがシャキッとしてなく根を張ろうと頑張っていて、蜜が合わさってバランスはよく、後半から旨味が出てきて酸味は後半に伸びる。若いワインだが若々しいフレッシュさはなく、大人しく少し内向的な新入社員のような印象。

  
・Recit Roero Arneis 2010(レ・チット ロエロ アルネイス) @Italia
明るいマスカットの香り。白果実の甘味と酸味で少しだけ甘味が多く、飲みやすい。

  
週末試飲したラインナップ。この中だと抜栓後ならシャトー・マルジョスがおいしく、そしてバクセオスは1000円+αぐらいなのでコストパフォーマンスが少しいい。

ワイン専門平野弥
横浜市都筑区荏田南町4212-1 045-915-6767 13:00-19:00 月火休