2011年10月15日土曜日

デイリーワインのお試し試飲 @平野弥


たまプラーザでのランチの後、ブラインドテイスティング開始まですごく時間があったのでデイリーワインをお試しさせていただいた。


Bodegas Felix Solis Casa Morena Blanc 2010 @Spain (750)
(ボデガス・フェリックス・ソリス カーサ・モレナ白)
柑橘果実、カボスの香り。味は柑橘系とその苦味で弱めなのですっきりタイプ。

Skalli Terra Vecchia Blanc 2008 @France (1100)
(スカリ テラ・ヴェッキア白)
前者と同じような味で、こちらの方が少し香りが強い。

Domaines Montariol Degroote Comte Bigo French White 2007 @France,Launguedoc,Roussillon (750)
(ドメーヌ・モンタリオール・デグルーテ コント・ビゴ フレンチ・ホワイト)
前銘柄2種と同じで、それに甘い果実の香りがある。スーッと流れる味わい。


Domaine Astruc Toutou Ivre Blanc 2010 @France,Launguedoc,Roussillon (750)
(ドメーヌ・アストラック トゥトゥ イーヴル白)
ゲヴェルツのような膨らみのある大きな花の香り。味はあまりしないが酸が余韻に残る。苦味は少ない。

Cantina Cliternia Cliternia Rombo Bianco 2009 @Itaria (620)
(カンティーナ・ディ・クリテルニア クリテルニア ロンボ ビアンコ)
甘さと苦さのある香りがやや強め。やや酸が出ているが丸い。

Domaines Paul Mas Valmont Blanc 2010 @France,Launguedoc,Roussillon (780)
(ドメーヌ・ポール・マス ヴァルモン 白)
ドイツ系のコクがある香りとやや強い甘さと苦さのある香り。流れている酸と別に果実の甘味がボール状にある。


Vina Cono Sur Cono Sur Gewurztraminer Reserva 2010 @Chile (1267)
(ヴィーニャ・コノスル コノスル ゲヴュルツトラミネール レゼルバ)
ライチ、大きな白い花びらや黄色い花びらの花の香り。少しのミネラルとその上の酸の上に、上品な甘味が丸くボール状になっている。今までの6本がすっきり、さっぱりタイプに対して、これはしっかりした味わい。

Vina Cono Sur Neblina Chardonnay 2009 @Chile (700)
(ヴィーニャ・コノスル ネブリナ シャルドネ)
樽香と酸があるシャルドネらしい本格的な香り。味わいも酸がしっかりして、果実味がスムーズに酸の上に流れていき、その果実味は1点からほわっと丸みを帯びながら全体に膨らんでいく。これだけ別格。この価格とはとても思えない風格。


Cantina Cliternia Cliternia Osco Rosso 2010 @Itaria (750)
(カンティーナ・ディ・クリテルニア クリテルニア オスコ ロッソ)
ベリーAっぽい強い果実とやや焦げが入った綿菓子の香り。甘味が1cmぐらいの丸いボール状で喉奥方向へ進んでいく。甘味は舌には触れない。また、お酢と乳酸からマヨネーズの風味を感じる。

Bodegas Felix Solis Casa Morena Tinto 2009 @Spain (750)
(ヴィノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャ)
やや濃いガッチリした香り。苦味が先に来るが、すぐに苦味は引いて酸と甘味が来るので飲める範囲。

Skalli Terra Vecchia Rouge 2007 @France (1100)
(スカリ テラ・ヴェッキア 赤)
濃いショコラ、甘さとビターのある香り。スワリングすると酸と冷涼さも出る。舌にはスムーズで水源を感じるが舌側面の縁と口内にタンニンが多めに覆う。干しぶどうがあり、味がポッカリと浮いている。


Domaines Paul Mas Valmont Rouge 2010 @France,ラングドック・ルーション (780)
(ドメーヌ・ポール・マス ヴァルモン 赤)
甘い香りでベリーAらしさもある。先端は丸いが果実味がグーっと力強く進んでいく。これもマヨネーズ風味を持つ。

Domaine Astruc Toutou Ivre Rouge 2010 @France,ラングドック・ルーション (750)
(ドメーヌ・アストラック トゥトゥ イーヴル赤)
甘さと酸を感じるボリュームある香り。味わいは中心に苦味を主体とした0.5mmぐらいの小さい核があり、草や牧草の香りが抜ける。舌にはすっきりしているがボリュームはある。

Bodegas Felix Solis Sendas del Rey Tinto 2010 @Spain (750)
(ボデガス・フェリックス・ソリス センダス デル レイ 赤)
独特な香りでウイスキーのピートも少しある。その奥には果実の甘い香りでスワリングするとバラを濃縮した香水が出る。時間が経つとイースト香りも出てくる。


Cantina Cliternia Cliternia Rombo Rosso 2009 @Itaria (620)
(カンティーナ・ディ・クリテルニア クリテルニア ロンボ ロッソ)
少しベリーAを感じさせる果実と甘さを感じる香りとヨード。味はボリュームがあり、後味はさっぱり。

Vina Cono Sur Neblina Cabernet Sauvignon 2010 @Chile (700)
(ヴィーニャ・コノスル ネブリナ カベルネ・ソーヴィニヨン)
苦さが強い香り。すぐ後ろに甘い果実、ボリュームがあり、少しのバラ、冷涼さとスーッとする香り。甘味、苦味が適度にバランスしている。

Peter Mertes Karl Meister Liebfraumilch 2009 @ドイツ (700)
(ペーター・メルテス リープフラウミルヒ)
ライチと甘さ、コクのある茶色いイメージの香り。ドイツらしいコクがある甘味、ピリッとする酸味、舌には柔らかな味わいで、ライチなどの香りが鼻を抜ける。



デイリーワインを白8本、赤8本、甘口白1本の合計17本お試しした。最初の白6本は特徴は少なくどれも同じような味わいだが食事に合わせると邪魔もせず十分おいしく飲める。コノスル白2本はさずがで、特にネブリナはこの価格とは思えない味わいで普通に飲めるすごさ。赤もナブリナだけ本格的だが白の方が格がさらに上の味わい。これ以外の赤は、この価格帯らしいさっぱりした味わいで軽い日常の食事に合わせると十分に飲める。甘口白は甘さがあるので普通に飲める。
コノスル以外はさすがにこの価格帯で香りや味わいに特徴は少ないが、補糖など嫌味なところが感じられず、そこがとても素直で十分に飲めるワインとなっていて好感を持った。パリでもビストロなどのランチで提供するハウスワインは大体こんな感じなので、日本に輸入されるデイリーワインでこの低価格はすごいと思う。