2011年4月24日日曜日

関内マニア会 テーマ '97 @Tastevin

MDさんにお誘いを受けて、以前から話は聞いていた関内のワイン会に参加させていただいた。本日の主催はHMさんで1997ヴィンテージがテーマ。



お店は横浜でフレンチの開拓者というタートバン。関内駅からイセサキモールを通り、交番を右に曲がってすぐ左にある。店内はカウンターとテーブルがあり、落ち着いた雰囲気。


趣向は聞いてなかったがブラインド。本数が多いのでまず4本。





・Domaine Voorhuis-Henquet Cotes du Jura En Rougemont 1997 @Jura
Pinot noir1/3,Poulsard1/3,Trousseau1/3
明るく透明感ある色合い。鉄が前にいてジャムが少し香る。甘味先行で酸味が後からくる。ヨーグルトの風味と苦味の後にタンニンが少し残り、舌が乾く。酸のトーンが高くて鋭い。一応アルザスと予想したがジュラ。ジュラの赤は初めて飲んだかもしれない。

Château Puech-Haut 1997 @Coteaux du Languedoc
Syrah75,Cargnan15,Grenache10
やや濃い色合い。丸く力強く、甘く深みと黒い雰囲気の香り。丸く柔らかで甘味があり、酸味が強く前に出る。すっきりして舌に軽い。酸が先行するので、ニュアンスは違ったがサンテミリオンと予想したがラングドック。

Domaine Francois Villard Saint Joseph Reflet 1997 @Cotes du Rhone
Syrah
曇の中に透明感もある色。スーッとする感じのある香り。甘味と酸味が適度にバランスされ、スッキリしていて、舌が乾く。酸が伸びる。

・Hidden Cellars Zinfandel Zaina Hitzman Vineyards 1997 @Mendocino Heritage
色は濃いが透明感もある。ジャムの甘く濃い香りで、やや黒さを感じさせ、ゴムの匂いもあり、後半にカレースパイスの香り。甘味、酸味、苦味と丸まってあり、スーッとする風味もある。香りにある最初の要素にある甘味を持ったジャムのニュアンスからRippon Vineyardが浮かび、そのためニュージーランドと予想してしまった。ゴムの香りは合成コルクかと思ったのだが、ジンファンデルでした。

そして、2ndバッチ。後半はワインの予想なし。






Vasse Felix Shiraz 1997 @Australia(Margaret River)
やや曇りがある濃い色合い。ジャムやゴム、甘味を感じさせる香りでエビセンのような甲殻類と塩気の香りもある。輪郭がふわふわと柔らかく、酸味はそのふわふわに包まれて裏にいる。

Château de Reignac Reignac Cuvee Special 1997 @Bordeaux Superieur
Merlot75,Cabernet Sauvignon25
透明感と曇りある色合い。独特な黄色い花とひねりのある香り。スパイシーさもあり、何かの食べ物の香り。舌には軽く、独特な旨みがある。

Bodegas y Vinedos Mauro San Romain 1997 @Spain,Toro
Tinto Toro,Garnacha
冷涼さとラズベリーの香り。ヨーグルト、甘味と酸味が小さくまとまった後に、ツンザクような酸味が飛び出てくる。

Vina Almaviva Almaviva 1997 @Chile
Cabernet Sauvignon,Cabernet Franc,Merlot
濃いめの色。冷涼で黒くひねった香り。甘味がふわふわしている。

・Antonio Caggiano Taurasi Vigna Macchia dei Goti 1997 @Italia,Campania
Aglianico
鉄っぽい香りがバーンと出てきて、ゴム、ブランデーのような熟成香。甘味と苦味が最初にまとまり、苦味がじわーっと伸び、後ろから酸がピキーンと返ってくる。


ここから宴会モード。食事はまずサラダ。




Isabel Estate Vineyard Souvignon Blanc 2006 @New Zealand(Marlborough)
Sauvignon Blanc
ライチの香り。味にもライチの風味があり、後半は干し芋の風味。

Domaine de la Taille aux Loups Montlouis 2000 @Loire
Chenin Blanc
シェリーのような熟成感がある。



メインに「鰻のご飯」。これがかなりおいしい。少しだけ甘味を持ったご飯で鰻の旨みが出て、牛蒡が活きて鰻とお互いに良いところが膨らんでいる。卵が輪郭の柔らかさと舌触りを受け持ち、ネギも中域にアクセントとしている。鰻の焼いた風味やご飯の雰囲気からひつまぶしが思い浮かんだ。白ワインとも合わせられるが、赤ワインであれば、赤ワインがタレのような役割をしてとてもよく合う。
そして羊のロースト。肉の旨みが噛むたびにしっかりと出てくるタイプで素材と塩味の加減がいい。ソースが玉葱?の甘味が柔らかく、また食欲をそそる。これ単品で頼んで、パンといっしょにだったらいっぱい食べたいが、この時点でかなりお腹がいっぱいな状態だった。


ラインナップの一部と、MDさんが持っていたワンピースのチョッパーのボールペン。カチカチとすると動く。
本日も沢山のおいしいワイン、料理をご馳走様でした。会の雰囲気もいい感じでした。1997年のヴィンテージをこれだけ幅広く飲めて、熟成による変化も少し感じられておもしろかった。それにしても鰻のご飯はおいしかった。

Tartevin (ワイン アンド フード たあとばん、タートバン)
横浜市中区伊勢佐木町4-121 ストークイセザキ5-205 045-231-7720 17:30-24:00(日月),-04:00(火-土) 第三月休