主催 ワイン専門平野弥
場所 Trinity Wine Lounge & Cafe（トリニティ ワインラウンジ ＆ カフェ）
低価格帯のワインを試飲するということで参加。場所は話にはよく伺っていたTrinityさん。
シックな装いの店内。
・Vinos y Bodegas Gallegas ビノス・イ・ボデガス・ガジェーガス
Pulpo Azul Blanco NV プルポ・アスール・ブランコ（1080）
甘いショコラ、フルーティでバナナを伴う香り。甘くやわらかいトロミが口の中に広がり、酸と苦味が後半
くる。舌に触らずに喉奥に酸がやわらかく伸びる。ほわほわとした甘味が残り、焼き芋の香りも少し出る。
・ハム
熟成香が離れていても感じるぐらい強い香り。濃縮された味で塩味が効いている。
・Melville Vineyards & Winery メルヴィル・ヴィンヤーズ＆ワイナリー
Melville Estate Chardonnay Santa Rita Hills 2008
メルヴィル エステート シャルドネ サンタ・リタ・ヒルズ（3900）
栗、フルーツとミネラル香で途中で香りの変化のためか捻ったような香りできゅうりっぽさも少しある。
すごい深い蜜、強いトロミで、酸と少し後ろに苦味が一体となってググーっとボリュームを持ち伸びていく。
低重心で時間が経つと甘味が前面に出て、酸が見えなくなる。
・広島産かき
ぷっくらした肉厚でおいしい。このオリーブオイルスープの味わいが心地よく、パンに浸すとばっちり。
このスープはおいしい。
・フレンチフライポテト
風味が普通と違ったフレンチフライポテト。油が普通と違うのでしょうか。
・Vinos y Bodegas Gallegas ビノス・イ・ボデガス・ガジェーガス
Pulpo Azul Tinto NV プルポ・アスール・ティント（1080）
香り、味ともにマスカット・ベリーA。バラのフローラルとLUSHが扱う石鹸香料やジャムの香りがある。
甘味と苦味があり、白と同様に舌に味がのらず、渋味がぼわっとした後、苦味がくる。
・Maurel Vedeau モーレル・ヴドー
Living earth Cabernet Sauvignon 2009 リヴィングアース カベルネ・ソーヴィニヨン（1300-1500）
醤油や濃い蜜の香り、フローラルで奥ゆかしい。イースト香りもあり、高めのトーンでブーンと香る。
アタックはやわらかいが渋味が強く、後から酸が伸びる。舌にのらず、上顎の奥に味がのる。状態がいい。
・Mas de Janiny マ・ド・ジャニーニ
Le Temps des Gitans 2009 ル・タン・デ・ジタン カリニャン（1500-1700）
香りは弱いが、奥にフローラルさがある。甘味、タンニン、酸味がひょこっと出るが伸びずに、酸味だけが
残る。それぞれの要素のバランスがよく、ワインになれてない人が普通においしいと思える味わい。
・自家製叉焼
チャーシューを自家製して提供するという幅が広い。タレは醤油系で甘味が強めでトロミがある。
・Les Vignerons de la Tautavelloise トータベロワーズ協同組合
Vin de Pays des Cotes Catalanes la Passion Grenache 2009
ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラーヌ・ラ・パッション・グルナッシュ（1200-1400）
スーッと冷涼な感じと深みのある果実香が厚みを持ち、果実の中域のボリュームとインク、黒をイメージ
させ、甘味のある香り。ロウソクの香りもある。ボリュームを持った甘味が酸味を伴い、タンニンが多く、
後半は酸味が強め。少しヨーグルトの風味がある。以前のヴィンテージの方が好み。
・Les Vignerons de la Tautavelloise トータベロワーズ協同組合
Vin de Pays des Cotes Catalanes la Passion Grenache V.V. 2006
ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラーヌ・ラ・パッション・グルナッシュ V.V.（1600-1800）
香りは事務所の放置された本や古本、絵具、インク、黒色、正露丸や漢方薬に覆いかぶさるようにビニール
の香り。全体では香りはシラーっぽさがある。味はフレッシュな果実、弱いタンニンの後、酸がキリっと
立ち、少しの甘味と苦味。ゴムっぽい風味がある。
・Bodegas Julián Chivite ボデガス・フリアン・チビテ
Gran Feudo Edicion Tempranillo 2009 グラン フェウド エディシオン テンプラニージョ（1780）
澄んだ香りでセメダインなどの有機系の香りもある。茶色い香りやピノ・ノワールっぽい。
飲むとモアっとした後、酸が活きている。もったりした印象を受けるがピノ・ノワールっぽい風味がある。
・茨城産黒毛和牛のサーロインステーキ
脂身がカッチリとした固形状態だが、舌の上でスムーズに溶けてなくなっていく。
・Pagos de Familia Marqués de Griñón パゴス・デ･ファミリア・マルケス・デ・グリニョン
Marques de Grinon Caliza 2009 マルケス・デ グリニョン・カリーサ（2980）
ピノ・ノワールっぽい本格的な酸とググッとくる香りで、深みと低域の落ち着きのある香り。甘味が強く
飲むとすぐに甘味が鼻を抜ける。やわらかく、甘く、後半渋みが出てくる。
・Don Sebastiani & Sons ドン・セバスチャーニ＆サンズ
Pepperwood Grove Old Vine Zinfandel California 2007
ペッパーウッド・グローヴ オールド・ヴァイン ジンファンデル（1657）
濃く濃縮したようなコールタールやゴムのような香りがグっとくる。甘味もグっときて、渋みが少しだけ
遅れてやってくる。すごく濃厚で干し葡萄や薬っぽさもあり、杉のニュアンスがある。
・Don Sebastiani & Sons ドン・セバスチャーニ＆サンズ
Pepperwood Grove Merlot California 2008 ペッパーウッド・グローヴ メルロー・カリフォルニア（1657）
ハーブ、濃く濃縮した香りがググっとくるが、冷涼さと低重心、渋さも感じる香り。バニラの風味や甘味
が強く、渋みもあり、甘味とヨーグルトっぽい風味がある
・Melville Vineyards & Winery メルヴィル・ヴィンヤーズ＆ワイナリー
Melville Estate Pinot Noir Santa Rita Hills 2008
メルヴィル エステート ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ（5250）
香りが本格的。冷涼で、濃さとインク、核がある香りで、ビニールを溶かした香りも含まれる。高いトーン
のツーンとする強い香りもある。味は甘味のすぐ後に、酸がが続き、後半には酸味と苦味。リンゴの風味も
出ている。
本日も12本と沢山飲ませていただきました。ご馳走様でした。同席メンバでワイワイと旨い、不味いと話する
のは、とても楽しい。
