2010年1月30日土曜日

ワイン会 SEIさん主催 持ち寄りの会

ワイン会  持ち寄りの会
主催 SEIさん @Vin et cuisine A.k.

SEIさんの呼びかけで開催された持ち寄りの会。
皆さん10年以上ワインを深く飲んでいる方々で、持ち寄るワインリストが出てくるたびに躊躇したが
参加させていただいた。参加はSEIさん、Shuzさん、Iさん、Andyさん、Nさん、Mさん、私。



・D`Auvenay Auxey-Duresses 1997(ドーヴネ オークセイ・デュレス)※写真撮り忘れ
 皆が集まるまでのウエルカム・ドリンクとしてSEIさんが準備されたもの。
 香りはやや厚みを持ち、口に含むと静けさの中から徐々に味わいが膨らんできて、酸味が利きながら
 苦味の要素と少しの甘味が複雑に溢れて伸びていく。グングン伸びていき、余韻はきれいに酸が伸びる。
 ドーヴネ白は好みではなかったが、これはドーヴネ香がなく、非常においしい。

・Krug 1988 (クリュッグ) Mさん
 厚みがあり、コクのある深みのある味わいが、丸く柔らかい風船のように上顎に旨味が膨らむ。
 甘味と苦味が複雑で重厚、濃厚な味わいは、ジャックセロスの複雑、軽快で明るいトーンと逆側に
 いる感じ。おいしい。

・ホールサリュー(チーズ)
 やや苦味のあるチーズで単独だとやや淡白な味わいだが、クリュッグと合わせると、チーズのいい
 味わいが甘く、ふわーっと膨らむ。 苦味の要素がクリュッグと似ている。



・Kistler Cuvee Catherine 1997 (キスラー キュベ・キャサリン) Shuzさん ※写真撮り忘れ
 クリーミーな香り。すごい上質なショコラの香りと風味がやさしく膨らむ。
 オレンジの甘さなどが顔を出す。アタックは強いが当たりは非常に柔らかい。 ほわほわしている。

・カボチャと鹿
 カボチャは素材がストレートで、ゴロゴロと入った角切りのところが食感に変化を与え、クリームが
 つなぎとなり滑らかになる。鹿はジビエとローストの風味で噛むほどに味が出る。


・トリップのニュイス?(スープ)
 マッシュルームや牛蒡、ベーコンなどの燻製の風味。

・Kistler Cuvee Natalie 2006 (キスラー キュヴェ・ナタリー)  SEIさん
 黒いチェリーの香り。果実味が柔らかで甘味強いやはりチェリー。アタックは丸く、後半すーっと
 消えていく。 苦味あるが柔らかで、甘味が丸い。



・キノコのパスタ
 ビーフシチューのようなソースは甘味とコクがあり、パスタと絡まっていい具合で、サクソンの
 濃いワインと丁度よい。

・Saxum Proprietary Red James Berry Vineyard 2005  Andyさん
(サクソン ジェームズ・ベリー・ヴィンヤード)
 真っ黒。スーッとする上品な草のいい香り。甘さがきて、苦味、コクの後、スーッとすっきり。
 コーヒーやロースト、コーヒーリキュールの風味が立つ。濃くボリュームある印象。



・タルトフランベ
 定番。ベーコンやタマネギなどの風味。



・Michel Bonnefond Ruchottes-Chambertin 2001  Iさん
 (ミッシェル・ボンフォン リュショット・シャンベルタン)
 熟成香、獣臭、干草にほんのりとヨーグルトなどの香りで、味は中域のトーン。
 後半にカレースナックの風味が出てくる。

・Georges Noellat Nuits St Georges Les Boudot 1989 (ジョルジュ・ノエラ レ・ブドー)  私
 熟成感ある香りで、梅の風味から酸がスーッと伸びていく味わい。クリア。
 当日持ち込んだので少し本来のクリアさに少し曇が出てしまった。



・イノシシ料理
 イノシシの臭みが全くなく、肉本来の旨味や食感が心地よく、噛むほどに味わいが出てくる。
 ソースがビーフシチューのような甘味、酸味があり、やや甘酸っぱい風味で、イノシシ単体では
 ややパサパサだと思われるところを非常にうまくつないでいる。
 おいしい肉を食べてるなぁと感じさせてくれる一品。
 この辺までくるとかなりお腹いっぱいで、もう少しお腹が空いた状態で食べたい。



・Dujac Clos de La Roche 1997(デュジャック クロ・ド・ラ・ロッシュ)  SEIさん
 本格的なやや低域の香り。牛蒡やシナモンの香りがあり、青臭さのある草の風味と苦味がある。

・Armand Rousseau Clos de La Roche 1999(アルマン・ルソー クロ・ド・ラ・ロッシュ)  SEIさん
 本格的な香りで、熟成感と澄んだ印象。酸は伸びないが、果実味が上品な厚みを持ち、おいしい。
 時間が経つとキャラメル香が出てくる。



・リンゴのシャーベット
 ミントの香りが最初に来て、リンゴの香り。味にもミントがきてから膨らみ、洋梨や白桃の旨味が
 出てくる。カモミールやアイリッシュウイスキーなど使われているおしゃれなデザート。

リストでデザートワインがなく、王道でもつまらないのでニュージーランドの貴腐2種を持ち込んだ。

・Spy Valley Noble Riesling 2006 (スパイバレー ノーブル・リースリング)  私
 オレンジやアプリコットの香り、少しのダンボール。オレンジなど厚みのある甘味に、酸が澄んで
 いる。これでもおいしいし、おいしいとのコメントもいただいたが、本来の状態と比べると、香りと
 酸の伸びが弱くて残念。真の味を飲んでもらたかった。多分すごく驚きます。

・Pegasus Bay Noble Chardonnay "Finale" 1997 (ペガサス・ベイ シャルドネ貴腐・フィナーレ)  私
 熟しきったもやった香りの裏にシャルドネの貴腐の香り。ウイスキーのような味わいの後から酸がヨヨヨ
 と弱々しく伸びていく。茶色いイメージ。熱劣化している。残念。




本日も物凄いラインナップを全部で11本と沢山飲ませて頂きました。ご馳走様でした。
ワイン会の中で、こんなに高価なものなのに保険もなく、博打に近くて厳しいというのが話題にあったが
本当に難しいと思う。全体を通して、色々なワイン事情や話を聞けて、とても勉強になり、楽しかった。