2010年1月26日火曜日

シャトー・フュイッセと新アイテム お試しの会

ワイン会 シャトー・フュイッセと新アイテム お試しの会
主催 エスプリデュヴァン @Vin et cuisine A.k.

昨日の今日に声をかけてもらい、ホイホイと参加させていただいた。本日もA.K.さん!




・Domaine Jean Fournier Bourgogne 2008 Specialites Vin de Bourgogne
 (ジャン・フルニエ ブルゴーニュ・ブラン)
 まず、封はコルクではなく、ガラスキャップ。コルク起因の劣化を避けるため、最近採用されるらしい。
 薄い香り、蜜がスーッと進み、グレープフルーツや夏みかんを思わせる高いトーンの柑橘系の香り。
 ほんの少し舌にピリピリ感があり、柑橘系の酸の後、きれいなハチミツの甘味。
 やや切れるような冬場の風の雰囲気を持つきれいな酸で、きれいな蜜の風味が鼻を抜ける。
 時間が経つと香りも少し発ち出し、甘く少しコモッたような香りになる。味わいはのってくると
 グーンと伸びた後、低いトーンへ落ちて、再度グーンと伸び、また低いトーンへ落ちて、グーンと
 伸び、階段状にグーンと伸びる感じがおもしろく、おいしい。酸の質が山梨の甲州に似ている。
 価格は未確定だが、食事に合わせやすく、コストパフォーマンスが高い。



・Domaine Jean Fournier Marsannay Cuvee Saint Urbain 2008
 (ジャン・フルニエ マルサネ・ブラン "キュベ・サン・チュルバン″)
 香りはACブルゴーニュと比べるとやや強く、ヴィオニエを感じさせる香りのニュアンスがある。
 舌にスーッと入り込んだ後に核になる塊がしっかりと存在感を示し、後半に水のようにスーッと流れる。
 柔らかく、苦味、甘味があり、酸味は弱く、全体としてややコモッた印象を受ける。
 ワインのみで飲もうとするとACブルゴーニュと比較して厚みもあり、こちらの方が質感が高いが、
 より澄んだ印象で段階のある伸びの雰囲気を楽しめるACブルゴーニュの方が好み。




・ Chateau-Fuisse Pouilly Fuisse Les Combettes 2005
 (シャトー・フュイッセ プイィ・フュイッセ・レ・コンベット)
 百合、ラッキョウ(平野さん曰くヒヤシンス)の紫色の花を想像させるヒネリのある香り。
 厚み、渋味が重みをもって舌に沈んでいき、ほろほろとした酸が伸びていく。
 時間が経つと、甘い香りに厚みが出、グレープフルーツの酸味が沈み込み苦味成分へと変化していく
 コンベットは石灰質土壌。

・ Chateau-Fuisse Pouilly Fuisse Les Brules2005
 (シャトー・フュイッセ プイィ・フュイッセ・レ・ブリュレ)
 明るいトーンで深く渦を巻く香り。アフォガードのバニラや甘味、エスプレッソの柔らかい塊がポンと
 鼻に飛び込み、底へと沈んだ後、酸と深みがジーンとくる。時間が経つと、厚みが増してくる。
 ブリュレは粘土質土壌。山梨と共通する酸の風味を持つ。



・Domaine Jean Fournier Bourgogne Pinot Noir 2007 Vin de Bourgogne
 (ジャン・フルニエ ブルゴーニュ・ピノ・ノワール)
 透明感ある澄んだルビー色がきれい。きれいな香りで、華やかで獣臭がある。
 味わいも華やかでジューシー。口に含んで最初は本格的だが余韻は短い。


ここからが本番。それぞれのワインが料理に合うか、料理にワインが合うか。



・サーモン、胡瓜、帆立などのマリネにわさび菜添え
 単独でおいしい。マリネは魚介の甘味やトマトなどの野菜の甘味、魚介マヨネーズのようなトロッと
 した甘味がジューシーで、まるで果物の甘味になっている。酸味がバランスよく、わさび菜が輪郭を
 はっきりさせて、鮮烈さを与えて全体がきれいにまとまっている。

 相性は
 ・シャトー・フュイッセ コンベット
  サーモンに生臭さが出るが、胡瓜の風味が膨らんで際立つ。わさび菜の風味も発つ。
 ・シャトー・フュイッセ ブリュレ
  非常に柔らかい着地点。何事もなかったかのような雰囲気。わさび菜とは酸がバラバラな感じ。



・白子とリードヴォー
 白子はぷにゅぷにゅで弾力があり、甘味がたっぷり。リードヴォーは歯応えがすごく、甘味がたっぷり
 でぷりぷり。 そしてソースがすごくおいしい。白醤油、白ワイン、白出汁、醤油、みりん、バターなどで
 作られたもの。
 甘味の中に旨味が自然体で包まれており、ソースの酸が伸びていく。なんとも幸せな味わい。

 相性は
 ・ジャン・フルニエ ブルゴーニュ・ブラン
  特に問題なく、酸がアクセントになる
 ・シャトー・フュイッセ コンベット
  リードヴォーで酸が際立つが、ワインと料理の酸味が別々な印象
 ・シャトー・フュイッセ ブリュレ
  きれいにまとまる。白子と合わせるとワインが強く感じられ、衣の揚げた風味が膨らむ。



・ホロホロ鳥とキャベツ
 ホロホロ鳥は柔らかくも弾力があり、透明感ある脂が出てジューシー。
 キャベツがおいしい。コンソメのような風味がふわっとくるが、その後は和風出汁のしみじみした旨味
 がやさしく持続していく。キャベツ、人参、カブともにスープをいっぱい吸収していておいしい。
 これはポトフを作り、ホロホロ鳥を焼いて、イタリアの白ワインを入れて立たせ、出た脂は捨てて、
 鳥を戻して、ポトフの出汁に入れるというもの。手間がかかっている。

 相性は
 ・シャトー・フュイッセ コンベット 
  出汁系旨味が利いたキャベツが膨らむ。すごい。かなりいい相性
  ホロホロ鳥とは別々な感じ。
 ・シャトー・フュイッセ ブリュレ
  キャベツとだと、オロナミンCのような風味になる。少し変わった感じ。
  ホロホロ鳥とは別々な感じで、カブはブリュレの方が合う。

※もう、ワインがなくなってしまい、相性は確認できず。

・シラスのタフト・フランベ
 カマンベールチーズがアクセント。中央の生地がもっちりした食感もあり、スパイスが効いている。



このブリュレに合わせるのは、王道の組み合わせ以外だと難しいという話になり、ジロール茸だと
高いし、ボルチーニ茸などはやりつくしてしまったとのこと。
個人的にはニュアンスから、こんがり焼いたカツレツに、夏みかんや八朔の実を主体にしたソースと、
それらのピールを刻んだ ものを添えるなんてどーかなぁとちょっと思った。

本日もおいしいワインと料理を楽しませていただきました。ご馳走様でした。
シャトー・フュイッセはトロけるような風味はまだ感じられないが、さすがに貫禄があり、おいしい。
ジャン・フルニエのブルゴーニュ・ブランはお買い得。
※コメント書いたものがごちゃごちゃになってたので、ちょっと混ざっているかもしれません。