イベント ブラインドによるMさん所蔵ワイン飲んじゃおうの会
主催 Mさん+ワイン専門平野弥 @平野弥
テーマ 自然派ワイン
勉強会でご一緒させていただいていたMさんが平野弥移転に伴い、所蔵されていた
ワインを放出されたワイン会。勉強会グループでもあるので一応ブラインド。
・Cremant D'Arsace(NV) Andre & Remy Gresser
勢いのよい泡立ち。すっきりシャッキリ。 これだけは多分自然派ではないだろう とのこと
・Cremant D'Alsace Extra Brut(1992) Joseph et Christian Binner
Arsaceと比べると、泡立ちは弱めだが、味わいはキリッとしている。澄んだ印象
色は薄めたようなロゼの色合いで、泡を造る2種類の方法のうち、分離してからアッサンブラージュ
するタイプだろうとのこと。
・Auxey-Duresses "Les Crais"(2003) Domaine de Chassorney
・Auxey-Duresses "Les Crais"(2004) Domaine de Chassorney
'03は少しモタツいたモッタリした味わいの後に水源が根底にいる雰囲気で、
'04独特のミネラルや水源のような印象があり、トップからサーっと広がる雰囲気がある
共に凛とした香りと味わいで麦っぽい香ばしさはあるが変なビオ臭さは全くない
・海老のパエリアとサラミ、チーズ、パスタ、宅配ビザ
この4種類は面白い比較。すべてガメイ100%
・Cuvee KUNIKO (2004) Domaine des Bois Lucas ←ボア・ルキャと読むみたい(ルカだと思ってた)
・Touraine Pouille "Bois Lucas" (2004) Thierry Puzelat (ティエリー・ピュズラ)
ボア・ルキャは湿った土っぽさと枝のような香りと味わいがあり、除梗 (じょこう)してないと思える。
意識して入れ込んでいることが想像できる味わいで、木の皮をしゃぶっているようにも感じられる
今は葡萄の味よりも皮のインパクトが強いが、こなれるとおいしくなるのかもしれない。
現状でも嫌な感じはないし、特徴があっておもしろい。グラスで放置しなければピノの香りと味わい
ティエリー・ピュズラは元ボア・ルキャの醸造者で、Touraine Pouille はボア・ルキャの葡萄で造られた
ワイン 。 '04比較では共に水源やミネラル感があるが、ピュズラは綺麗なジュブレ・シャンベルタン
の趣きで とてもガメイと思えない王道の味わい。
この2つは同じ葡萄でもスタイルが違うとこれだけ個性を発揮できるという証明だと思えた
・Cuvee KUNIKO (2002) Domaine des Bois Lucas
・Cuvee KUNIKO (2003) Domaine des Bois Lucas
'03は皆が'03と分かるちょっとモッタリして甘味のある味わいで、'02はもっとも洗練された印象を
持つ味わい。'02がボア・ルキャ最初のビンテージとのことで、その出来はすばらしい。
Cuvee KUNIKO は'02-'04まですべて枝の味があるが、'02や'03の方が弱い。
熟成でおいしくなっていくことが予想できる。また、エチケットが'02、'03は和紙っぽい手触りで'04は
ツルツルになり、'03がワインの味と同じような印象を持つピンクっぽい色合いなのも興味深い
・Nuit-Saint-Georges "Clos des Argillieres" (2001) Domaine de Chassorney
・Nuit-Saint-Georges "Clos des Argillieres" (2002) Domaine de Chassorney
ニュイサン・ジョルジュのよいワインらしい澄んだ味わい
果実味は見え隠れするようで、清流が如く止め処ない瑞々しさで溢れるがどこか柔らかな印象
タンニンもほとんど感じないぐらい肌理細やかで、ミネラル感が圧倒している
・Nuit-Saint-Georges "Clos des Argillieres" (2002) Domaine Michele & Patrice Rion
またしても平野さんの好意で同じ畑の同じビンテージで生産者違いを提供していただいた
こちらはかなり硬く、樽が強く利いていて杉っぽさが前面に出るが、奥には瑞々しい水源が溢れて
いるようだが、この水は切れるような冷たさを持った山の渓流を思わせる。
・Chianti Classico 2006 Le Capanne
記憶が定かでないが、平野さん提供? YMさん提供だったかも。
洗練された印象をうけるワインで、イタリアっぽい明るさや温かみよりも、ブルゴーニュの
冷ややかな印象のワイン
・I PIANETTI TOSCANA 2005 ERIK BANTI
こちらの方はかなり濃い色合いだが、やはりどこか冷ややかで、そこが上品に感じた
会が終了後、カウンターで雑談していたところ、Fさんが眠っているワインを開けるということで
たまたま残っていた私も飲ませていただいた。すごい太っ腹です。ありがとうございます。
・J.F.Coche-Dury Bourgognue (2000?)
・J.F.Coche-Dury Pommare 2004
シャルドネの神様と呼ばれるコシュ・デュリの赤、2本。 ラモネ同様、白の名手は赤もおいしい。
綺麗な透明感ある鮮やかな色合い。スーッとした冷ややかな香りとほのかな梅の香り
味わいは、冷ややかな広がりを見せる凛と張った水面で、平面方向にサーっと広がっていく
旨みがのった比較的若いのに熟成された味わい。
Pommareの方がホンワカした味だが、スタイルは共通で水源、出汁、旨み、水面を連想させる
本日も沢山のワインを飲ませていただいた。Mさん、Fさん、Yさん、平野さん、大変ご馳走様でした。
また、本日はスタッフでもないのにHさん色々とありがとうございました。Nさんも平野さんのフォロー
で食事対応など、ゆっくり飲めず大変でしたが、いつもワイン会のおいしい食事ありがとうございます。
明日もシュヴロの会です。お店ではそうでもないですが、こうして文章にしてみると、この場所での
お店がもうすぐ終わりというのを感じられるようになってきました。