2008年11月23日日曜日

Fabrice Dubourdieu(ファブリス・デュブルデュー) 氏を囲む会

イベント Fabrice Dubourdieu(ファブリス・デュブルデュー) 氏を囲む会
主催  ワイン専門平野弥 & ボナペティ

デュブルデューファミリー(Dudburdieu-family )が所有するシャトーのプロモーション来日に合わせて
開催された会。
ボルドー地方ソーテルヌ・バルサック地区のCh.Doisy-Daene(ドワジ=デーヌ:格付け2級)から
ファブリス・デュブルデューさんを招いて開催。



ボナペティ(3F)が入るビルの入り口


当日、飛行機が5時間遅れたそうで、空港→ホテルチェックイン→ボナペティ と休みなく移動し、
到着してまもなくファブリスさんのご挨拶。お疲れだったと思います。
このとき開催時間を過ぎていたので、すでに1本目は飲み終わってしまっていた。



左から
①2006年 Chateau Doisy-Daene blanc sec 白 辛口 (A.C.Bordeaux )
  草原の香りと、マーマレードやオレンジピール、レモン、ライムの爽やかな味わい
  2005まではSB100%で、2006はSB90%、SE10%
②2000年 Chateau Reynon Sauvignon Blanc 白 辛口(A.C.Bordeaux )
  麦わらっぽい香りとセミヨンの甘味が発つ。
  SB80%、SE20%
③2005年 Clos Floridene 白 (A.C.Graves)
  麦わらっぽさがあり、キリッとしている。桃の甘い香りと味わいで牡蠣料理に合う。
  SB50%、SE50%


三陸産牡蠣の軽いスモークと秋野菜のエチュベ ディル風味
 スモークは桜のチップで軽くスモークされているとのこと。
 ぷりんとしたところもおいしいが、縁の方が噛み応えと肉質、味が濃厚でおいしかった
 散りばめられた葉っぱ(名前を控えられなかった)は、ワインにある風味に近く、ワインと合う



左から
①2006年 Chateau Reynon Rouge 赤 辛口(A.C.Premieres Cotes de Bordeaux )
 アジロンのような和三盆やアジアの甘いスパイス、ハッカの香り
 味わいは果実味がふわっと出たあと、すぐに苦味が強く出る。2杯目は柔らかくなってタンニンが
 多い味わいに変化。ボトルの差?  M90% CS10%
②2006年 Clos Floridene 赤 (A.C.Graves)
 味が柔らかく飲みやすい  CS65% M35%
③2005年 Clos Floridene 赤 (A.C.Graves)
 さらに果実味が豊富で、苦味などがないのでやさしく飲みやすい CS65% M35%


十勝黒毛和牛のヴァプール
マディラのソース、フランス産茸(セップ・ジロル)と霞ヶ浦蓮根のソテイを添えて
  肉肉しく、やわらなくも歯ごたえのある、肌理が細かい牛肉。火加減もばっちり。
  甘い脂身もおいしいが、やはり肉そのものの味わいがいい。噛むと肉汁が膨らむ
  添えてあったクワイの揚げ物はホクホクで、茎の部分がスナックのようで食感がいい


参加者の質問に回答するファブリスさんと平野さん
平野さんがフランス語で普通に会話しているのがすごい。

①牡蠣とのマリアージュ
 SBは魚全般に合い、牡蠣にも合う
 牡蠣は冬にはミネラルが多いのでSBがよく、夏にはボリュームがあるのでソーテルヌが合う
 塩っぽい牡蠣に対して甘いソーテルヌが合う
 フランスの牡蠣は日本から輸入されたり、移植されたものが多く、古来種の牡蠣は外観が丸く
 深いところにいるのでホタテのような味わいとなる

②甲州種の世界の位置づけ
 甲州はタンニンが多く、白ワインを作るには基本的に難しい品種
 外皮の色つきがタンニン。 将来的には世界に認められるのではないか

③好きなスピリッツは?
 日本酒が好き。 銘柄では (株)萬乗醸造の醸し人九平次
 今回の来日中にも行く予定

④貴腐のぶどう品種
 セミヨンだけだと甘ったるくなってしまうが、SBだと酸があり、甘味を強くしてもバランスが取れる
 SBでは糖度を上げると良くなる



左から
①2000年 Chateau Doisy-Daene 白 甘口 (A.C.Sauternes)
  甘くておいしい。色は薄め SE80%
②2004年 Chateau Doisy-Daene 白 甘口 (A.C.Sauternes)
  やはり甘くておいしい。色は少し濃い目 SE80%
③2004年 L'Extravagant de Doisy-Daene 白 甘口 (A.C.Sauternes)
  かなりおいしい。甘いが酸もあり全体の輪郭がキリッとしている SB60% SE40%
  非常に残念なのが、非常に高価なこと。25000-30000円らしい


あんぽ柿とフォアグラドカナールのコンフィ
アプリコットのピュレ、ロックフォールを添えて
 テリーヌもブルーチーズも共に単体で食べるとかなり塩辛いが、これをソーテルヌと合わせて
 食べるとバッチリな状態になる



飲んだワインが勢ぞろい。Extraはハーフサイズでロウの封がしてある

 
後半になるにつれてリラックスされてきたファブリスさん。
ハニカミ王子という名は彼にふさわしいかもしれない。独身30歳だそうです。
ある理由で日本語も話すことができる。 ※日本語で質問して英語で返ってきたりしていた