2008年8月16日土曜日

ドーブネを楽しむ会 by 平野弥

ワイン会 ドーブネを楽しむ会
主催 ワイン専門平野弥 @レストラン・マルシェ



食前酒として、シャンパンの前に、景気づけの1本。(予定にない追加品)、フォカッチャのパン
・NV Cremant de Bourgogne Rose ( 生産者: Chevrot )
 おいしいぃ。泡が細かく繊細で心地よい甘さのあるシャンパン製法と同じクレマン



そして、シャンパンで再度乾杯!
・Cuvee des Grands Vintages (生産者:Eric Rodez)
 ゴールド色でガスの発ち方も激しい、フレンチの食前酒でよく飲むシャンパンのブリュットの味わい
 よく飲む味なのでお手本のようなのだと思うが、繊細さや面白さで食前々酒のシュヴロが好み




料理もスタート、まずは前菜
人参のムース 雲丹にゼリーソースと人参ソース。食感がそれぞれ異なり、味は独立している
生ハムマンゴー マンゴーは完熟のちょっと前ぐらいで臭みがなく、おいしい。
          生ハムは直前にブロックから削りだされたもの。塩気が利いていて、味も濃かった



そして、本日テーマのドーヴネが出動開始
・2003年 Meursault NarvauxD'Auvenay(生産者:D'Auvenay)
 オークセイ・デュレスと思えない上品で滑らかな味わい、そして柔らかく、包み込む温かさがある。
 ただ、ドーヴネでもこれぐらいの味だと、この品種の限界はここなのか・・
 有名生産者のムルソー村 名と1erの間ぐらい?




・和牛のにぎり
 おいしく食べられるがワインとは合わない。付け合せもにぎりと合っているがワインと合わない



次にドーブネのムルソー
・2003年 Meursault NarvauxD'Auvenay(生産者:D'Auvenay)
 料理はマグロと松茸のサラダ

ムルソーは微量にナッツの香りもあり、バター風味があったが、香り味わいともに弱い印象。
ネゴシアン・ルロワのムルソー・ペリエールの方が格段においしい
料理の松茸は香りが強烈でマグロやワインの香りや味さえも撃沈させてしまった。残念な組み合わせ




・2004年 Gevrey Chambertin "Mes Cinq Terroirs" ( 生産者: Denis Mortet )
 料理 フォアグラとトウモロコシ枝豆

このフォアグラはおいしい。付け合せのトウモロコシは非常に甘く、デザートに使えるぐらい。イチジクもよい感じ。
ワインは強くたくましい印象。単体では好みでないが、濃い味付けの料理に負けてなかった。




ここで、行き場のなくなった感のある繊細なピュリニー・モンラッシェが登場
・2000年 Puligny Montrachet En La Richarde(生産者:D'Auvenay)
 料理 鯛と夏野菜ピーマンのソース

モンラッシェ系らしく、キリッとして柑橘系の爽やかさが澄んだ味わい。
しかし、料理はソースや野菜など素材の味がしっかりしており、おいしいが、ワインはかわいそう。
食事と合わせて飲むと、澄んだ透明感は強く存在するが、味わいは負けてしまう
しかも、この辺でかなりお腹いっぱいになる




・1997年 Morey-Saint-Denis Clos des Ormes(生産者:Henri de Bahezre)

色は薄く、味も濃くはないが果実の味わいが濃い印象。
モレサンドニのイメージは果実の甘みがポワーとしているものを持っているが、これは樽の利きが強いのか、少しエグミや苦味のようなものを感じた



・料理 鴨とポルチーニ

鴨はかなりおいしい。肉の弾力、噛み応え、肉汁、肉の赤身の味 非常に良質な鴨肉。
ポルチーニはソースになっているようで、醤油っぽい香ばしさと、中国の醤(ジャン)、黒酢のような風味も感じた。



・1997年 Clos de Vougeot(生産者:Henri de Bahezre)

少し良い香り。味は甘みがある。
かなり満腹で、酔っ払ってきたので、このワインだけ味の記憶が薄い




・デザートとエスプレッソ
 やはり締めはこの組み合わせ。ケーキ、シャーベットともに濃い味だった



感想
ワイン、料理ともによかったが、組み合わせが残念だった。
料理がシェフおまかせで、ワインと調整されてなかったようなので、非常に勿体ない。
また、ドーヴネはおいしかったが、期待が大きすぎたのか感激がなく、市場価格と釣り合わないように
思えた。全体と通して、主催者合わせて10名参加の3時間半におよぶイベントでかなり楽しかった。