2010年4月20日火曜日

ブルゴーニュの生産者を囲む会 フィリップ・テュンデル氏をお招きして

ブルゴーニュの生産者を囲む会 フィリップ・テュンデル氏をお招きして
テーマ 日本料理とシャトー・フュイッセ
主催 ワイン専門平野弥 @四谷ふく


あいにくの小雨。新宿御苑から徒歩10分ぐらい歩くと到着


ブルゴーニュグラスがセッティングされている


フィリップ・デュンデルさん。シャトー・フュィッセのオーナー娘婿で、元々階級?の高い人らしい。
やさしくて品があり、身振り手振りで説明してくれる。そのため、写真はピンボケ。
握手をすると手ががっちりしていた。


・2004 Pouilly Fuisse tete de Cru (プイィ・フュイッセ テット・ド・キュヴェ)
 白トリュフやキノコ類、白い花など胞子や花びらについた花粉がもわーんとした香りで、ふわーんと
 した白い果実の香り。甘味がキュイーっと底面から中層に澄んだ酸がきれいに進み、柑橘系の甘味
 も出てくる。

・キャベツと桜えび
 せいろのつけ汁の香り。鰹節やせいろの風味。Les Combettesの酸と補完する。


・2005 Pouilly Fuisse Les Combettes (プイィ・フュイッセ・レ・コンベット)
 白トリュフなどの香り。トロミのある液体で包み込むような感じ。旨味の後にピーンと酸がくる。
 力を持つが柔らかく、厚みをもった苦味がジワジワーとやや舌奥方向の平面に広がる


・雌株と小柱、ホタルイカ、磯粒貝のうま煮、鯛の卵、そらまめ、トマト
 素材に少し手を加えられている


・白魚の椀 岩のりが利いている。


・2003 Pouilly Fuisse Vieilles Vingne (プイィ・フュイッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ)
 力強い香り。トロミと噛む感じがあり、丸く柔らかい。酸が後から柔らかく膨らむ。
 2003は熱い年だったので、通常2本の木で1本のワインを作るところ、4本の樹で1本だったそう。
 また、マロラティック発酵させると酸が減るので、この年はさせてないとの説明

・帆立は甘酢がのり、食感がもっそりしたあまり経験しないもの。タイラ貝は生で、ライムをかけると
 スイカの風味がする。鯛の梅肉和え。カツオは皮が香ばしい。


・1999 Pouilly Fuisse Les Brules (プイィ・フュイッセ レ・ブリュレ)
 厚みと深みあり


・竹の子がフレッシュなトウモロコシのようでおいしい。甘味と旨味、風味がいい。
 ジャガイモはほっこり、蕗味噌は蕗の苦味と味噌の甘味が丁度よい。


・アイナメと道明寺粉の桜巻き
 春菊の苦味、葛のようなトロミ、和な旨味。竹の子の甘味、旨味が心地よい。
 餡子などの和のテイストがある。おいしい。
 フィリップさんは道明寺粉の塊をクッキーのようだと表現された。疎な結合を表現されたと思う。


・豚肉のカツ 赤ワインと野菜で煮込まれたもの。
 味がしっかり付いたタイプ。ホロホロとした感じがある。

質問コーナー
・チーズはどんなの食べる? すべてのものを食べる
・ではフュイッセに合うものは? シトーは特に若いものに合う。コンティ、シュヴルなど
                  古いワインにはエボワースが合う


・1999 Pouilly Fuisse Vieilles Vingne (プイィ・フュイッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ)
 やはり白トリュフ、そして酸を感じる香り。すごいトロミで酸が前面に出る。やや軽い印象。


・1999 Pouilly Fuisse Collection Privee (プイィ・フュイッセ コレクション・プリヴェ)
 蜂蜜が少し多めで、酸味、ミネラルを強く感じる。


・日本蕎麦

・清見タンゴールのクレーム・ブリュレ
 清見タンゴールはデコポンの掛け合わせ前の品種の1つ。オレンジ感が強く、最近の甘味が前に
 出るオレンジと違い、酸味がしっかりして甘味もあり、バランスがよく、おいしい。
 ブリュレ部分が甘味、バニラ風味、旨味と練乳の味わいで、卵感、黄身の味わいが出ていて、
 やや甘めで、清見タンゴールとも合っている。


本日も沢山飲ませて頂きました。ご馳走様でした。
フィリップさんはフランクな感じで、ワインを注いでもらったり、写真を撮ったりもさせていただいた。
平野さんの通訳に加え、フランス語教室の先生も通訳に加わったり、フランス人同士で盛り上がって
話をされていたりもして賑やかで楽しいワイン会だった。
名刺もいただいたいので、シャトー訪問のお願いをしたいと思う。